沈黙のHaruka Fukuharaさんの感想

遠藤周作は好きな作家の1人だ。本作では禁教下での信仰と弾圧を扱っている。読んでいく中で現在の宗教に限らず少数者や虐げられている人たちへの向き合い方を思った。ISISは自分からすると理解不能な危険集団だが、彼らにも一分の理はあるのか、彼らを攻撃し撃ち滅ぼそうというアプローチは本当に相応しいのか、等々。小説の楽しみの一つはこうして現実世界と離れつつも、現実に応用しうる気づきを与えてくれるところにあると思う。アメリカでは既に公開されて話題になっているらしいが、スコセッシ渾身の力作、日本での公開が楽しみだ。
★32 - コメント(0) - 1月10日

感想・レビュー投稿者

343冊/93327ページ/335レビュー

Haruka Fukuharaさんの最近の感想・レビュー

かたり―物語の文法 (ちくま学芸文庫)
単行本にて。ことばにこだわった哲学。もう一つ借りた本よりも読みやすかったけど、理解しようとするとなか…続きを読む
寺田寅彦 (ちくま日本文学 34)
最初の随筆がすごく哀しくて印象深かった。奥様2回亡くして都合3人と結婚しているらしい。本人も病気がち…続きを読む
(011)わたしが正義について語るなら (ポプラ新書)
長生きも悪くないのかなと思えた。続きを読む
坂の上の坂
いいことと妙なことを並列で提示してくる本というのは困ったもの。例えばフランス社会は今日本よりよほど大…続きを読む
見果てぬ日本: 司馬遼太郎・小津安二郎・小松左京の挑戦
うーん。文字の羅列としか思えなかった。これが今の時代の評論なのか。続きを読む
できる翻訳者になるために プロフェッショナル4人が本気で教える 翻訳のレッスン (講談社パワー・イングリッシュ)
翻訳に必要なのは慎重さと大胆さという感じだった。翻訳という営為が一通り俯瞰できる感じで興味深かった。…続きを読む
ログイン新規登録(無料)