沈黙のHaruka Fukuharaさんの感想

遠藤周作は好きな作家の1人だ。本作では禁教下での信仰と弾圧を扱っている。読んでいく中で現在の宗教に限らず少数者や虐げられている人たちへの向き合い方を思った。ISISは自分からすると理解不能な危険集団だが、彼らにも一分の理はあるのか、彼らを攻撃し撃ち滅ぼそうというアプローチは本当に相応しいのか、等々。小説の楽しみの一つはこうして現実世界と離れつつも、現実に応用しうる気づきを与えてくれるところにあると思う。アメリカでは既に公開されて話題になっているらしいが、スコセッシ渾身の力作、日本での公開が楽しみだ。
★23 - コメント(0) - 1月10日

感想・レビュー投稿者

47冊/12795ページ/37レビュー

Haruka Fukuharaさんの最近の感想・レビュー

民主主義のつくり方 (筑摩選書)
先生の講義を思い出しながら読んだ。彼は幅広い知識、日本の政治思想史の流れや西洋の思想、歴史などから論…続きを読む
小さなピスケのはじめてのたび (えほんはともだち)
可愛い絵にテンポのよいストーリーで気軽に読めた。街に行って路上に住もうとしたら人だかりができてパンを…続きを読む
批評メディア論――戦前期日本の論壇と文壇
面白く、また非常に意欲的な本。研究書なのか一般書なのか境界がよくわからないが、学術書としてとても面白…続きを読む
巨大投資銀行(上) (角川文庫)
著者のもので最初に読んだ本。こんな小説もあっていいのか、と衝撃を受けた超リアル小説。企業の最前線を描…続きを読む
楽園のカンヴァス
ここの感想を読んでいてだんだんもう一度読んでみたくなって借りてきた。登場する絵をまとめたサイトがある…続きを読む
村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』をどう読むか
この本を手に取ったのは、たまたま題材の本を自分が読んだことがあって、評者のひとりに少し関心を持ってい…続きを読む
ログイン新規登録(無料)