蜜蜂と遠雷のこんぺいとうさんの感想

‪もうね、恩田陸さんお見事です。あの恍惚感がこうも言語化できるとは。舞台は、浜松国際あたりがモデルであろうピアノの国際コンクール。天賦の才能がありつつも悩み、慄き、進化していくコンテスタントたち。クラシックあるあるや、時にシニカルな批評に、そこまで語らせちゃうかとニンマリ。三次予選後は、もうお腹いっぱいで順位なんてどうでもいいと思うほど追体験させてくれる圧倒的な筆力。甘美でいて不条理な音楽の世界が絶妙な虚実のバランスで再構築されていて、読了後は心地よい疲労感。そうだった、そうだったよね。‬
★74 - コメント(0) - 1月10日

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472冊/150302ページ/女性

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