iのぐみさんの感想

★世界中で起こっている苦しみに対して苦しむことにさえ、罪悪感に苛まれ続けてきたアイ。どうして私ではないのか?どうして私は存在していていいのか?不条理の世界を見つめる自分をとらえようとする物語。生きることに正しい答えなどないのだと思った。アイラン・クルディ。「彼のことを、私たちはこんなにも思ってる。」もどかしくても無力でもそれだけは事実。それを認めたアイがまっさらな心と体で躍動するラストシーンはがっと胸が熱くなる。表紙装丁がいとおしくなる。
★34 - コメント(0) - 1月11日

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208冊/51834ページ/124レビュー/女性/大学生・院生

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