ぼぎわんが、来るのcitharaさんの感想

一読して懐かしい感じがした。ホラー小説のテイストは今も昔も変わらないのかもしれない。得体の知れない恐ろしいモノとそれと対決するスーパーパワーをもつ人間。宮部みゆき氏の選評にあるように、私も本書の「エピソードの進行に沿って一人称的三人称の視点人物が交代してゆく構成」に魅せられた。秀樹と香奈の人物像が語り手の視点により全く異なることが、私にとって一番の恐怖だった。月並みな言い方だが化け物より人間の心理の方がよっぽど怖いということか。著者の次作が控えている。読むのが楽しみ。 琴子と真琴の活躍をもう少し読みたい。
★22 - コメント(0) - 3月2日

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