沈黙のMieruさんの感想

映画を観て、遠藤周作というひとを知りたく、読み始めた。キチジローが映画よりもキチジローらしく描かれている。弱く、しぶとく、そしてその神を信じる姿は卑しさを感じさせるほどだ。私は映画を観ながら、日本人にとってのキリスト教…ということに思いを巡らせていた。その答えを探すべく、この本を読み進め、自分なりの解釈を持てた気がする。それにしてもロドリゴすら神を疑ったというのに、あのキチジローの信心深さよ!過ちを犯しては懺悔を繰り返す…合理的な信心!最後の章は難解。文章が難しかったけど、匂いが伝わる大切な章である。
★29 - コメント(0) - 3月15日

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168冊/46100ページ/女性/43/主婦

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