沈黙の滑稽ウツボさんの感想

映画化され再び話題となった名作をようやく読みました。興味深いことに作中では宣教師を送り出す立場の者たちと宣教師たち、そして日本の信徒の間で信じているものが違います。宣教師たちは日本での潜伏の中で、教会と同じでも日本の信徒たちと同じでもない、中間に位置する信仰へと辿りつきます。信仰の有り方は変わってしまったものの、信仰を持ち続けるということが、神の沈黙に絶えず問いかけを行うことの一つの方法なのでしょう。
★27 - コメント(0) - 3月16日

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26冊/5698ページ/男性/23/大学生・院生

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