あこがれのKojiさんの感想

案外自分のことは分かっていない。友人に尋ねてみると意外な答が返ってくることがある。自分で気がつかぬ内に「あの人のようになりたい」という憧れが少しずつ僕らを変えてゆく。初めはごく近い人間関係の中で。やがて、自分の大切な世界と同じように、大切な別の世界が彼にも彼女にもあり、其処彼処に、世界のいたる所に存在することに気がつく。憧れの反対は侮蔑ではなく無関心であることも。片親の記憶がない小学生ふたりがそれぞれに向き合う、胸の中の恋とも憧れともつかない、言葉に出来ない気持ち。彼らが今、自分を乗り越える。
★48 - コメント(4) - 3月17日
naoっぴ
読んでみたいです!川上さんの本はまだ読んだことがないのですがとても良さそうですね(*^^*)
★2 - 03/17 07:51

Koji
naoっぴさん、是非是非。この作品は子供の目線で書かれていて、小学生のみずみずしい感性と川上未映子の文体が見事なマッチングです。他の作品より読みやすく、懐かしい。レビュー楽しみにしていますね(^^)
★3 - 03/17 08:19

めしいらず
Kojiさん、これは本当に素晴らしい小説でしたね。あの頃に感じていた言葉にできない感情が、直接心に届くような凄い文章でした(^^)
★2 - 03/17 15:04

Koji
めしいらずさん、ほんとそうですね! 川上未映子は子供の心を持ったまま作家になったのかと思いました(^^)
★1 - 03/17 16:59


感想・レビュー投稿者

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