罪の声のはげまるさんの感想

昭和の未解決事件、グリコ森永事件の真相に迫る骨太ノンフィクション!という風な、フィクションです。元新聞記者の作家と言うことで、とにかく取材力からくる説得力が凄い。さらに、小さな点が線となって繋がっていく過程の気持ちよさは、経験があってこそのものだと感じる。ただ、これも元記者ならではなのか、違和感を感じた点も。結果として記者が社会正義を振りかざすこと。それで納得するのは昭和の価値観で、正義を語るようなマスコミを単純に支持するような時代ではないのでは。もっと現代の記者ならではの葛藤と口説き文句を見たかった。
★30 - コメント(0) - 3月17日

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92冊/21784ページ/男性

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