チョコレートコスモスの名古屋ケムンパスさんの感想

圧倒されるオーディションの場面に引きこまれてしまいます。捲るページのなかにはスポットライトによって浮き上がる無限の暗闇を湛えた舞台が見えるかの如くリアルです。主役の座を競う真剣勝負は、プロデュサーの芹澤の仕掛けによってミステリアスで、響子と飛鳥の才能のぶつかり合いが引き起こすに奇跡の予感が緊張感を一層高め、興奮に打ち震えることになります。読者は観客、役者、演出家、脚本家それぞれの目線で舞台を見ることができる演劇ロマンの傑作です。
★68 - コメント(0) - 3月17日

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