罪の声の天晴草紙さんの感想

グリ森事件をモデルに虚実入り混ぜて話にしているのは見事である。厚い本ながら、読ませるストーリー展開で、実にうまく書かれていると思う。事件に巻き込まれた犯罪者の子供たちの悲運はかわいそうでもある。ただ欲を言えば、本書で描かれる犯人像は肩すかしというか、あれだけ世間を騒がした犯罪者集団がこんな小物だったとは思いたくない。もっと深い闇や恨み裏社会のどすグロさがあるのではないか。
★32 - コメント(0) - 3月13日

感想・レビュー投稿者

519冊/176443ページ/455レビュー/男性

天晴草紙さんの最近の感想・レビュー

羊と鋼の森
ピアノ調律師という地味な仕事を魅力あるものに描く筆力は見事だ。ピアニストを目指していた双子姉妹の運命…続きを読む
あひる
あの秀作「こちらあみ子」の作者による小説ということで読んでみたが、ほのぼのとした昭和の児童文学みたい…続きを読む
最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常
凄い。面白い。ただの奇人変人の藝大学生紹介に終わっていないところがいい。音校と美校の学内格差が凄い。…続きを読む
十二人の死にたい子どもたち
子供たちの死と生を扱って直木賞狙いだったのかなと思わせる話。よく考えて作られていて無駄な記述はないの…続きを読む
アウシュヴィッツの図書係
恐ろしくもすばらしい物語だ。ホロコーストの物語はいくら読んでも驚きの連続だ。本を糧にして生き抜こうと…続きを読む
陸王
老舗の足袋屋が大手のスポーツメーカーに対抗して新たにスポーツシューズを開発して売ろうとする。そんなこ…続きを読む
ログイン新規登録(無料)