沈黙のナナメさんの感想

強い信仰心をお持ちの方に対する信仰の根元を問いかける作品に思われます。あらゆる神仏は如何なる時にしても人に答えてはくれないもので、苦しい時、嬉しい時に自ら答えを導き出す力を与えてくれる存在かと思います。自ら導き出した答えは、その信仰心の強さや悩みの量で自然と適切なものになっていくものでしょう。ならばこそ、例え権威ある者や心なき者に蔑まされても、信じる存在から導き出した答えは、神仏の答えと同一のものとなるはずです。正邪を別にしても、信仰の根元は呪術や極楽への口利きではなく、自身の深淵の気づきかもしれません。
★34 - コメント(0) - 3月19日

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