天地明察のspicaさんの感想

碁打ちで算術好きの春海が改歴という天地を揺るがす偉業に立ち向かっていく。誤謬と明察の繰り返し。地上の支配という天下ではなく、宙にある天に挑んだ春海。天意という大きな設問に何度も何度も挑む春海と、彼を支えた多くの人々の想いに敬服しました。「精進せよ。精進せよ。」 彼に己の志を託し消えていった人々の温かい笑顔が忘れられません。今自分が当たり前のように思っているものが、人の手によって長い年月をかけて創り出された偉大なものであることを改めて実感しました。春海とえんの関係も素敵。
★85 - コメント(0) - 2010年7月13日

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