小さいおうちのspicaさんの感想

昭和の初期。難しい時代を女中として生きた女性の手記によって物語は進みます。柔らかく静かな中に、ざらっとした不安定な危うさを持ち続けている文章だな、と感じながら読み進めました。自分は嫁ぐことなくずっとここで暮らしたいと思うほどタキの心をとらえたものとは何だったのか。最終章は衝撃でした。物語の流れが一変して、もう一度最初から読み返すと全く違った物語が見えてくる程。胸の奥に隠していた想いをぎゅっとつかまれたような鈍い痛みが残りました。一人の女性の生き方に、大きな余韻がしばらく続いた一冊です。★x5
★60 - コメント(0) - 2010年8月20日

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959冊/271576ページ/410レビュー/女性

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