登場人物 私(女)主役で語り手
金山さん(男)編集プロダクション
椎名さん(女)隣の奥さん
その男の子 3歳くらい
Q電機 Web部門チーフ Tさん(女) Q電機 Web伝言板の前管理人
フリーライターの私に、大手家電メーカーのQ電機から仕事の
依頼がきた。コラムの依頼だったが、育児サイトの掲示板の管理人も引
き受けることになる。前の管理人がノイローゼになってしまった後なの
で、やはり大変な仕事であった。そんな悪戦苦闘しているところに、隣
の子供の癇癪が毎日のように響き渡る。また掲示板には奇妙な書き込み
が! さて私はどうなるのであろうか?
感 想
雑誌発表時に7年前のことと書いてあるので2000年頃の、インターネッ
トが普及しだした頃の話でしょうか、ネットの掲示板のことが話の中心になっ
ています。語り手は私(A)と金山さん(B) 真梨さんの手法で語り手がA
と思うように? 書いてあるけど実はBだった。そのようなパターンは他の長編
小説にも多くつかわれています。今回も最後まで騙されて?気がつきませんで
した。
主役の私は、家電製品やパソコンなどの取説を執筆している。ネットの掲示
板の管理人も引き受けることになって、やがて、壊れてしまいます。そういう
例は日常
の出来事の一つとして、身近に実際に誰にでも起こっている又はおこる機会は十分考えられる範囲にあることです。
真梨さんの描いている怖さは、誰にでもおこりえる中で、そういう風にされ
た場合の対応なのかなと思います。
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