同名のドラマの原作で、会社員・杉村三郎を主人公とするシリーズの第二作。ドラマの前半は第一作の『誰か』なので、ドラマを切欠に読もうと思った人は『誰か』から読まれることを薦める。
『名もなき毒』を手にとって、宮部みゆきさんが、杉村さんに託した素敵な想いを発見した。「人は皆、幸せの最中にあるよりも、これから幸せがやってくるという確信と期待に満ちたひと時こそ望むものではあるまいか。」というものである。そだよね。「幸せがやってくるという確信と期待に満ちている時」人は、逞しく生きられるし、人に怒りをぶつけることもないわけだ。人々が「幸せがやってくるという確信と期待」を持てる社会にしたいね。
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