私は、超常現象を信じないが、宮部みゆきさんが、人間の心理を描き出すための手段として超常現象を使うと、全く違和感なく受け入れられてしまうのが不思議である。誰もが自分可愛さに弱いものを脅してしまうことがあるだろう。
しかし、その行為が相手の中で「殺したい」と思うほどの憎しみになると知っていたら、どうするだろうか? また、誰かに「殺したい」と思うほどの憎しみを感じてしまうこともあるだろう。しかし、そのような憎しみを持つことで、自ら手を下さなくても相手を殺すことが出来るとしたら、それでも私たちは相手を憎むだろうか?
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