ある意味ハッピーエンドとも言える、私が読んできた宮部作品の中で、最も後味の良い作品である。
いつものように坦々とした序盤、急激に展開する中盤、意外などんでん返しがある終盤、しかし今回は、どちらかと言うとテクニックに走ったと言うか、著者が仕掛けに自己陶酔した感じと言うか、主人公とともに(読者が)置き去りにされた感じと言うか、著者にバカにされた感じと言うか?そうそう、宮部作品の魅力は、著者と読者が同じ側にいて、同じ問題に挑んでいるような感じなのに、この作品は、手品を見せられているような感じで、欲求不満になった。
この機能をご利用になるには会員登録(無料)のうえ、ログインする必要があります。
会員登録すると読んだ本の管理や、感想・レビューの投稿などが行なえます