闇のように暗い過去を捨て、幸せな新しい人生を手に入れることは難しいですね。誰かに踏みにじられてしまった過去・現在・未来を清算し、やり直すことができれば、不幸の連鎖を押さえられるかもしれません。
ラストが物足らないって意見が多く、SPドラマでも、まさにクライマックスでプチ!って終わった感じでした。断崖絶壁で、刑事が事件の真相を暴いて、犯人が自供するってシーンを期待していたわけではなないんですけどですけど、犯人が自分の言葉で動機を語らないというのが、宮部さんのスタイルなのかもしれません。「意思は行動に出る」と言いますから、犯人の意思は、もう語られ尽くされているということなのでしょう。
宮部みゆきさんの現代物は、その時の社会問題を題材にしていることが多いと思いますが、10年、20年経っても全く色あせないですよね。それは、人間の根底に流れる喜怒哀楽には変化はなくて、情報やテクノロジーの変化が、その喜怒哀楽の増幅装置になっているということかもしれませんね。
周囲を観察していると、自分が幸せになるための手段をモノやコトの消費に頼っている人が少なくない。モノを手に入れたり、コトを経験したりすることは、確かに気分の良いことなのだけれども、それで持続的な幸せが手に入るかというと、そうでもないような気がする。
むしろ、勉強や仕事、趣味を通して自分自身の成長が感じられた時、最も幸福感を味わうことができているような気がする。そこのゴルフにはまっているお父さん、そうではないですか?だとしたら、お金を使って消費するのではなく、自分を成長させることをしましょうよ♪
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