題材に社会問題を取上げるのも良いでしょう。でも、社会は、一人ひとりの人間が集まってつくっているものだから、一人ひとりの人間が、その時の社会に翻弄されて行く姿を描くことが、私たちへの問いや指針になるのだと思う。
『出口のない海』何もなければ希望ある未来が、戦争という悪魔に奪われ、愛国心を押し付けられ、死に向かってアクセルを踏み込まなければ尊厳すらも砕かれてしまう境遇に追い込まれた若者達…そしてその若者の一人をひた向きに愛す一人の少女…誰もが若くして大人にならなければならなかった時代…横山秀夫さん、ありがとう。
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