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東京湾臨海署に竜崎署長を!

残照
トピック

KAKAPO
2016/04/17 12:17

 東京湾臨海署(ベイエリア分署)復活後の一作目!容疑者は、スカイラインGT-Rを巧みに操り、速水警部補が率いる交通機動隊を翻弄する少年であった…
  台場で少年が刺されて死亡した。目撃された車から風間智也に容疑がかるが、交機隊小隊長の速水は、風間は背中を刺すような奴ではないとし、安積と共に車はZだったという情報を追う。安積と速水という不思議な信頼関係で結ばれた男の共演がこの作品の見せ場だ。風間のスカイラインGT‐Rと速水が操る法の許す範囲でばりばりにチューンナップされているというスープラパトカーが繰り広げる高速から筑波山へのバトルは、まるで『湾岸ミッドナイト』と『頭文字D』の様で興奮する。筑波山で速水の後塵を浴びた風間は、二人を認め口を開くのであった。

 速水は、安積を一瞥してからかすかに笑った。「マル走ってのは、たいていはガキだ。追っかけ方やや灸のすえ方が問題なんだ。こっちが権力を振りかざして何かを言っても聞きゃしない。ちょっと罠を張ると、汚ねえと罵りやがる。やつらはゲームをやっているつもりでいる。だから、こっちもフェアにやるわけだ。そうすれば、やつらは負けを認めざるを得ない。俺のやり方に例外はないさ。相手がどんなワルでも、どんな札付きでも、戦いはフェアにやる。でなければ、相手はこっちの言うことを聞かない。」

 速水は、安積を一瞥してからかすかに笑った。「マル走ってのは、たいていはガキだ。追っかけ方やや灸のすえ方が問題なんだ。こっちが権力を振りかざして何かを言っても聞きゃしない。ちょっと罠を張ると、汚ねえと罵りやがる。やつらはゲームをやっているつもりでいる。だから、こっちもフェアにやるわけだ。そうすれば、やつらは負けを認めざるを得ない。俺のやり方に例外はないさ。相手がどんなワルでも、どんな札付きでも、戦いはフェアにやる。でなければ、相手はこっちの言うことを聞かない。」

 安積と速水の会話が『隠蔽捜査』の竜崎と伊丹の会話の様に面白い!隠蔽捜査が執筆される2年ぐらい前に、このようなスタイルが確立されていたんですね♪

 『湾岸ミッドナイト』や『頭文字D』のように、スカイラインGT-Rと速水が操るスープラ3000GTパトカーが繰り広げる高速~筑波山のバトルは、車好きにはたまらないが、刺激が強く感化される者が出る恐れがあり、ドラマに採用しにくいシーンで残念だ。

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