20代最後の年に読了。いきなり起業したので経営的な知識はあったものの、日常的な金銭感覚を見直したく購入。サラリーマンを前提としているが、掲載されているパラメータを見直せば個人事業主にも対応可能な内容。漫画との組み合わせで読みやすい。できればより詳しく知るための参考図書があると嬉しかった。
★2 - コメント(0) - 2月1日

予防医学の観点から「つながり」と健康状態と寿命の相関を示す本書は、今から何ができるのか行動へ移す動機を生み出す。コミュニティデザインは山間離島地域だけでなく、都市型の福祉側面からも求められることが理解できる。
★1 - コメント(0) - 1月12日

社会学的な8つの指標〈共同体・匿名性・ロマンス・機会・食文化・街を感じる・自然・歩ける〉から都市のセクシーさを評価する「官能都市」調査。ヤン・ゲールの「アクティビティ、空間、建築」を下敷きに、開発中心の都市計画に蔓延するスペック主義から人間中心の定性的な感性主義へ。文末でわずかに触れられるポストモダニズムによる無印都市化は、エリアマネジメントの観点から差別化と併合しうるのではないか(e.g. ポートランド)。本書は観光開発が生活と切り離されて進む行政の計画に切り込む一つの材料となりそうだ。
★1 - コメント(0) - 2016年11月26日

日本各地の祭りに参加し、レポートエッセイ。太鼓やお囃子などが音楽の視点から描写されるが、当事者へのインタビューは民俗学的要素も少なくない。祭りとイヴェントという現代の観光都市戦略と地域的な鎮魂の儀式が分割されることなく、どのように融和することが望ましいのか考えてしまう。それが未来のコミュニティを考える要素だとわかる。
- コメント(0) - 2016年8月29日

各地で発行されるローカルメディアの制作や企画に焦点を当て、当事者らへのインタビューを通して「つくりかた」を紹介。人となりや地域の雰囲気が伝わってくるような取材をなされている印象で読んでると「何を誰とどうやってつくろうか」つい考えてしまう。 副読本は「地域の魅力を伝えるデザイン(ビー・エヌ・エヌ出版)」でしょうか。
★2 - コメント(0) - 2016年6月8日

バイオアートとは何かを様々なアーティストと作品の紹介を通して行う本書は、著者による解説+インタビューで構成される。試験管の中で菌を培養するようなウェットラボのイメージがついていたが、本書では工学的なアプローチを取るドライラボで制作をする作家も多く紹介されており、広く浅くバイオアートの風景を一望できる一冊となっている。長谷川愛氏のインタビューなどでも触れられているスペキュラティブデザインと合わせて読みたい一冊。
★1 - コメント(0) - 2016年6月8日

都市計画の視点以前に生物学的な視点、歴史的な視点から「廃棄」を捉え直すことで、「廃棄」とは循環の一コマにすぎないことをリンチは示唆している。徐々に縮退する日本の都市においてどのようなスケールでどのような廃棄と循環を計画することができるのか。生態系的な思考が求められているようだ。
- コメント(0) - 2016年5月20日

街は誰のものでもあるという公共に対する思想の違いを痛感する。そのため、アクティビティを起点にどのようなデザイン操作が必要で、それはどのような体験をもたらすのかを考えさせられる。
★2 - コメント(0) - 2016年5月14日

耳障りの良い「ソーシャルグッド」な広告ではなく、社会と向き合い「光と影」を「ともに」描く芸術行為の入門書。政治的正義が求められがちな参加型アートとの違いがよくわかり、地域との向き合い方や関わり方の背景を理解することができる。
★1 - コメント(0) - 2016年5月10日

民謡とは異なる形で現れた「東京音頭」以後の音頭ミュージックを扱う本書は、戦後日本のコミュニティ論とも読める。本書でも触れられているように、土着的な民謡がかかる盆踊りでは、流入出する人々がコミュニティへの参画を阻害してしまう。商業音頭以降の音頭は、冗談のようにとっつきやすく、中心があってないまさに輪となる音楽になっていることが読み取れる。次に訪れるコミュニティ乗り換えをする老人ホームでは、演歌世代以後は特に歴代ポップスの音頭Remixが流れる日が来ることを想像させる内容だった。
- コメント(0) - 2016年5月9日

立ち入り禁止とは、「入ることを制限すること」ではなく、「入った後は自己責任」という超訳を引用し、規制・制限だらけの社会にハックを仕掛ける都市探検をおった文化人類学。「都市は最大の発明である」と言われて数年、政治的理由によって「ブラックボックス化した管理社会」をどのように民主化することができるのか。密やかに立ち入り禁止区域に侵入を試みる「エッジワーク」が描き出す、もう一つの都市像が浮かび上がる。
- コメント(0) - 2016年5月9日

近代都市計画の中で阻害された人間の存在、営みを支える共同体(コモナリティーズ)の現れについて、アトリエ・ワンや東工大塚本研究室の取り組みをもとに論述されている。都市の余白での活動やそれらと生活をつなぎ留めるマイクロビークルなど、都市のアーキテクチャを読み解く手がかりとなる一冊。
- コメント(0) - 2016年4月23日

本書で大きな交通と記述される公共交通や自動車などによらない「小さな交通」に焦点を当て、徒歩以上大きな交通未満の移動を支えるツールを紹介している。こうした「小さな交通」を支える都市をマルチ・モビリティ・シティと称し、アムステルダムやコペンハーゲンを参照しながら、移動の民主化された未来の都市について宣言をしている。開発中の乗り物(パーソナルビークル)や既存の移動サービスに多くのページが割かれており、それらを駆使して都市を生き抜く人の強さは感じられなかったのが残念。大野氏のファビーシティ論に期待したい。
- コメント(0) - 2016年4月22日

農家や漁師など一次産業従事者が作業する、作業で使う付属室に着目した本書。「建築家なしの建築」の農家版と言えば聞こえがいいが、本書で藤森対談でも触れられているように、農家の母屋ではなく付属室に焦点が定められていることが面白い。事例集ではあるが、近年、ブラックボックス化が進む建築という人工物に対して、土着的な建築や持続可能な建築を考える一つの手掛かりになるだろう。
- コメント(0) - 2016年4月10日

デザインが牽引する新たな意味の提案に焦点を当てたデザインマネジメント論。造形主義や技術主義を批判するのではなく、そこから生み出される意味を見出せているのか。その「意味」とはニーズではなく、ユーザーをまだ見ぬ体験へ引き上げるきっかけ。そのためにどのように組織づくり、調査を行い、意味を構築するのか。後半は経営論の要素が強いが、デザイナーや技術者も読んでおいて損はない良書。
- コメント(0) - 2016年4月6日

サスティナビリティ(持続可能性)の観点からファッションのさまざまな工程における課題と取り組みの可能性を扱う。廃棄や汚染といった産業構造の仕組みだけではなく、クラフトを再考する民主主義なものづくりによる持続可能性も取り扱う点が良い。「つくること」をデザインすることで与えられる社会的インパクトの大きさから、本書でも触れられているようなさまざまな組織に属すメタデザイナーの活動が重要だろう。個人的にはcraftwerk2.0やhypercraftの展開に興味を抱く。
- コメント(0) - 2016年4月5日

コンパクトシティのような構想について記述されているのではなく、ぽつぽつと密度が低くなるスポンジ化した都市の発生過程とそこで生き延びる手がかりを示している。人が多く都市空間が大きい従来の都市開発から、人が少なく、かつ、都市空間も小さな街でどのような暮らしが実践できるか思いを巡らす。やみくもに怖がらせるのではなく、創造的に乗り越えようと誘う筆者のポジティブさが読み取れる良書。
★4 - コメント(0) - 2016年3月23日

アノニマスなものづくりを行う刑務事業所の製品、背景をユーモア交じりに紹介。重犯罪者の数が減少する中、技術習得訓練や受注製作を指導する刑務官の悩みは興味深い。伝統工芸の継承にこのような環境が役立つことは意義のあることだが、現状を読み解いたデザインの提案をここでどうできるだろうか。
★1 - コメント(0) - 2016年3月5日

「ワークショップする」と動詞のように扱われ始めたワークショップの起源から設計、運営、評価について網羅した良書。その背景にある組織論、創造性、教育学などは巻末の参考書籍が手がかりになる。
★2 - コメント(0) - 2016年2月27日

海外の事例から市民が主体的に参加し、運営する小さな経済圏「シビックエコノミー」について触れた事例集。参考事例を検索するとすでに消えているものもあることからわかるように、持続性は大きな課題だ。事例を通してその持続可能な小さな経済圏をどのように運営することができるのか考えるきっかけとなる一冊。事例ごとの考察が物足りず、読み物としては少し不足を感じる。
★1 - コメント(0) - 2016年2月19日

老いることではなく、人が人として暮らすことに向き合う人たちのむちゃくちゃ面白い物語。雑誌の購入申し込みをしなければ。
★11 - コメント(0) - 2016年2月17日

最強の食事法で触れていたことがより学術的に説明されており、特に日本人の食生活に合わせた糖質制限食がもたらすことが整理されていたことが良い。冒頭で紹介されていた食事における孤独を感じない社会とするためにも、糖質制限食の普及は進められたい。
★4 - コメント(0) - 2016年1月9日

日本の近代産業を支えた製糸業がいかに農家の生活に根付き、村社会へ浸透したかを探る一冊。最も身近で当たり前のように存在する衣服を手にする術は、かくも民衆の動員が必要だったのかと想いを馳せる。サスティナブルなモノづくりとして今、再び注目がされつつある養蚕を更新していく手がかりを見出すことができた。
★1 - コメント(0) - 2015年12月29日

食事が起因する時間の無駄に悩むことはだれにでも起きることだろう。食べすぎて眠たくなったり、集中するのに時間がかかったり、二日酔いで午前中を棒に振ったり。そうした悩みを開放するかのように、多忙な日々を送った著者による科学的な(本書だけでは掴めないが)食生活の見直しを図る一冊。日本とアメリカでは食生活も食材も異なるため、すべてを参考にすることはできないが、朝食や運動のタイミングなどは取り入れることができそうだ。大げさな慣用句が気になるけれど、食事へのちょっとした心がけで生活の充実度は大きく向上しそうだ。
★12 - コメント(1) - 2015年12月13日

民俗学的な見地から葬送儀礼の変容、墓の立ち現れについて考察をする一冊。生から死、あるいは死から生の間に、概念的に存在する人間らしさとは何かを考える。本書で触れられている近世以降に現れた顕名な死者が加速し、現代のように明確な生と死の線引きを引き起こしているという指摘が興味深い。冠婚葬祭における人への段階、あるいは人ならざるものへの段階が稀薄な社会において、格差が広がり社会的包摂が崩壊される恐怖にかられる。広い意味でのコミュニティとはなにか考える一冊だった。
★1 - コメント(0) - 2015年11月16日

ほとばしる生気、垂れ流される創造力。生きている限り私たちは、誰彼のため問わず、何かしらつくり続けているのかもしれない。つくることで関わりが生まれる、閉ざされる。内包する創造力をかきたて、表現に及ぶ過程はそれぞれだが、当たり前のように振る舞う彼らを見つめ、取り上げる力も私たちは同時に養う必要がありそうだ。
- コメント(0) - 2015年9月21日

タイトルを見て問題指摘系の書籍かと思いきや、官民共同による課題解決の提言に注力されている。縮小する時代において、国や地方行政のみに頼ることでは生活水準を満たすことが難しいと指摘した上で、どこまでが行政でどこからが民間の発揮できるエリアかを数字ベースで展開。具体的な参画先について議論できる状況がつくられることで、建設的なまちづくりが生まれる未来が想像できる。
- コメント(0) - 2015年8月18日

デザイン学科3年生以上が対象かな。見開きでまとめられているので逆引きとして使用するのが望ましい。 具体的なストーリーは読み取れないが、デザインマネジメントの現在的な広がりを感じられる一冊。
★1 - コメント(0) - 2015年8月15日

美術史から日本国がドイツの美術工芸(Kunstgewerbe)から学んだ「デザイン」という言葉と思想の原点が分かる。ウィーン博のパンフレットに英語で'design'という言葉が入っているものの、対応する日本語は「図式」であり、明治10年以降に「図案」が定着したとされるのは興味深い。現代ではさらに広がる「デザイン」という言葉をどのように捉えるのかを考えるため、歴史を遡る。
- コメント(0) - 2015年7月24日

アウトサイダーアートという言葉に初めて触れた時、それは「障害者が製作した美術作品」を指しているのだと思っていたが、それは大きな勘違いであったことが本書を通して理解できた。アールブリュットでは、インクルーシブデザインと類する包摂の理念がそこにあるようだ。美術史への接続はキュレーターに任せるとして、デザインリサーチャーとして、彼らの行動とその周囲に立ち現れる関係性をつぶさに捉え、社会に生み出されることを受容する環境の設計に生かしていきたい。
- コメント(0) - 2015年6月25日

生きる術と生きる糧を私たちはどれだけ手にしているだろうか。消費に没頭するあまり、生産する身体を手放してしまったのだろうかと読み進めるにつれて不安が増す。都心部の過密が進む日本国内においてどこまで本書で紹介されていることが実践できるか分からないが、日本ならではの「ものづくり」と生活が結びつく社会を創造するために小さなことからコツコツとやっていきたい。
★1 - コメント(0) - 2015年6月24日

80年代までの技術主導型途上国支援から90年代以降の参加型持続的なアプローチの変遷に触れ、筆者がインドネシアで行った支援事業について。変遷の中で文化人類学的なアプローチによる村民の理解や村の成立を通して、開発計画の企画実施運営評価を行う。ハードの整備では生産性を重視しつつも、環境問題や社会環境と新たに浮かび上がる課題に対応し、柔軟な姿勢が求められ、教育などのソフトがそれを支えるという。社会の変容に対応して新たな価値を付与する第6次産業化が途上国での支援、ソーシャルデザインが活躍する背景について理解できる。
★1 - コメント(0) - 2015年6月15日

日本国内でも「半農半X」という言葉が広がりを見せるように、食料の生産と生活が近しくなっている。 どのようにXと農を成り立たせるのか。また、都心部で生活する人がどように「自分の食料を生産する時間が確保できるのでしょうか。」(P.282)が大きなテーマとして取り上げられる。 課題に対して、世界で実践される都市農家を取材し、どれも農と社会問題が循環する仕組みをつくろうとしていることが見て取れる。 半といかずとも僅かな時間を割いて農を生活に取り入れる仕組みをデザインしていきたい。
★4 - コメント(0) - 2015年5月3日

著名なSF小説やコミックの構造を5つのステップに解体する。Speculative Designのような話かと思っていたが、デザインマネジメントではなくシナリオライディングに関するものだった。英題を見てるとなぜ邦題に「インテル」が入ってきたのかわからない。
- コメント(0) - 2015年4月22日

アカデミックな表紙とは対照的に、本文は平易な言葉でコ・クリエイション(協創/共創)について書かれているので学部生が読んでも理解しやすい。事例紹介ではサービス、プロダクト、コミュニティデザインの観点から紹介されていることからもわかるように、広義のデザインが求められている業界が対象とされている。ワークショップは理解や多様性を獲得するためのきっかけで、(目に見える・見えない)カタチを与えていく精錬の工程の必要性も垣間見える。
★1 - コメント(0) - 2015年2月15日

インタビュー調査を通して人々の行動をタスクと価値観に分類し、よりスムーズなサービスのアーキテクチャを構築する調査手法。行動分析に注力するが、構造からどうデザインするかについて記されておらず片手落ちな感じ。
- コメント(0) - 2015年2月2日

テキストを含む静止画、動画、SNSなどインタラクティブなウェブと、生み出す装置の進化とともに人が創造する情報が規定されていると説く。ジェネラティブを生成的ではなく多産的とする点は目からウロコだった。相互行為から生み出される結果はつねに平行世界上にあり、世界を超えた継承を繰り返している。オープンデザインのあり方を考える際にも参考にしたい。
- コメント(0) - 2015年1月30日

デザイン論ではなくデザインマネジメント論について書かれた本書は、統計資料と経営者やデザイナーへのインタビュー、アンケートを行った研究をまとめた内容となっている。デザイン費が公費として計上されない課題や海外流通への様々な小さい障壁は、事業展開する上で考慮すべきところなのだと理解することができた。
★1 - コメント(0) - 2015年1月7日

ウィキリークスのアサンジらが情報空間におけるオープンネスとアーキテクチャーについて議論したものを書籍化。個と群の利害を整理させること以上に個の自由さを尊重する背景への議論が多く、"やってみた"では見られない批評性を感じる。
- コメント(0) - 2015年1月7日

リバタリアニズムに則り、生物学的な実践をDIYで行なう野生の研究者たちが開く世界は、本書でも紹介されているようにアメリカ西海岸でベンチャー企業が発生していく様と共通している。技術な背景的には、機材のデスクトップ化とオンラインによる学術研究検索コスト低下が上げられている。それ以上に研究を独自に実践し、社会変革を狙うパンク精神と環境をどのように日本で構築できるかについて思考をめぐらしていた。
★1 - コメント(0) - 2014年12月23日


KakeruAさんのページに戻る
ログイン新規登録(無料)