tieckP(ティークP)

tieckP(ティークP)さんの2月の読書メーター
記録初日
2011年06月12日
経過日数
2116日
読んだ本
456冊(1日平均0.22冊)
読んだページ
148933ページ(1日平均70ページ)
感想/レビュー
453件(投稿率99.3%)
本棚
0棚
職業
大学生・院生
現住所
埼玉県
外部サイト
自己紹介
変な本と音楽が好きです。ときどき、いろいろ作ります。

読書グラフ

最近の感想・レビュー(453件)

シリーズ中ではさほど特徴のない巻である。ロバーツの魅力は、資料が少ない場合や多すぎる場合に最適な取捨選択ができるところにあるのだが、古代ギリシアは、相対的に見て「こう説明する」という正解が定まっている文明なので(だからこそ政治学や哲学や文学で説明のモデルとして重視されている)、ロバーツがいつも通り手堅く説明すればそれは既存の概説書と近い内容になる。他の巻と違って監修の桜井氏がロバーツの手腕を褒めるよりもっぱら古代ギリシアの特質について説明しているのもこの表れである。もちろん本書も良い概説書である。
★1 - コメント(0) - 3月25日

ややイギリスに甘い気がする(アヘン戦争なんか実にあっさりしている)けど、日本とイギリスにおける西洋・東洋・日本史の違いを興味深く読める巻でもある。両者が一致しているのは西洋史で、日本の西洋史は西洋におけるそれを忠実に学んできたということなのだろう。日本史の場合、日本では第二次大戦の反省は第一次より前からするという当事者なりの姿勢をとっているので、本書での評価の高さはむずがゆい。中国史は仰ぎ見るという意識が働くものだから、本書が西洋に比した欠点を直截に述べるのを読むと、やはり別の国を見るような心地である。
★1 - コメント(0) - 3月19日

4人で書かれたにしてはさほど調子にむらがない。ベーシックな歴史記述をそれぞれが遂行した良著ということかもしれない。しいて言えば、大貫氏が文明発祥地のモデルケースとして専門のメソアメリカの話を詳しくなさっている部分は、本巻でなくても良かった。ただ「人類の起源と古代オリエント」という接続は、図らずも世界いたるところに文化が発祥しているなかで古代オリエントに特権的な地位を与えるのはなぜだろう、という疑問をうきぼりにしていて、それが文字文化と研究量の多さからくる説明のし易さによるのかもしれない、と確認できた。
★2 - コメント(0) - 3月14日

一般人にはこれで良いよな、と思う。もちろん他の「世界の歴史」に比べるとかなり情報量が少ないし、書いたのは古代の専門家ではないので古びるのも早い。しかし逆に、専門家が得意な知識を無意識に多めに盛り込む、といった、概説書ではいびつさに繋がりかねない傾向をよく免れているので、先史時代という、ともすれば考古学的な方向性に厳密過ぎて退屈になりかねない題材を、豊富な図版とともに読みやすく提示できている。こういう概説シリーズを作家ではなくて歴史家が出せたのは、たこつぼ化しがちな現代であれば、やっぱり特別なできごと。
★1 - コメント(0) - 3月6日

フランスの19世紀を得意とし、現代の世界情勢に一家言ある方が、他の地域や時代について調べる時間は無かったが、さすがに知識人としての能力は発揮してとにかく大事な要素をやや脈絡はないものの語り流してみた本。おそらく時間があればもっとデータを集めて確信と共に語られると思うが、そこを語調でごまかしているので歴史書とは思えない。ただ、例えば資料を用意しないで敏腕歴史家に歴史を講演してもらったなら、曖昧なところはあるなりに全体の流れをこんな風に説明なさるのではないかなと、そういう見方で読めば高水準かなとも思う。
★2 - コメント(0) - 2月27日

このシリーズには珍しく誤植が多いのが残念だが、類書が少ないなかでいろいろ新しい知識を学べる良著。前半の地政学的な特色と、後半の西欧・中国に翻弄される歴史がそれぞれに面白い。画竜点睛を欠くのはあとがきで、シリーズの他の筆者はこの10年での研究の変化などを誠実に述べてくださるところ、本書では執筆分担の少なかった上智の学長さんが中世や近世の話をせず、ソフィア・ミッションやら上智大学なんとかセンターやらの宣伝に延々と頁を費やしていて読後感が台無しだった。ここは見なかったことにして生田氏の優れた回想のみ読まれたい。
★3 - コメント(0) - 2月24日

本シリーズは他のシリーズなら執筆者を務める学者が監修していて、特に本書の後書きは簡にして要を得ている。「ロバーツ先生は、人間社会の栄光と悲惨、希望と絶望を冷静に見据えようとし(…)先生とお呼びするのも、そのためです」「高校の世界史の教科書(について)後世や力点の置き所が本書とかなりよく対応しているのには少々、驚きました」「何よりもまずリアリスト(…)革命そのものについて先生はかなり冷淡」「イギリスが結局は1番、その衣鉢をつぐアメリカが2番、というのがどうも先生の本音」「革新と伝統の両立。あるいは中庸」
★1 - コメント(0) - 2月21日

執筆年代からしていまさら読むような本ではないが、19世紀フランス文学という1番文学の密度が濃い時代について、ここまでバッサリとしかしおそらくは深い愛情を込めて書かれた本はなかなか珍しい。文庫クセジュは事典の項目のように書かれているとのことで、いつもながら通読するには情報量が多すぎ、この本にしても出てくる作家を丁寧に追えたわけではないが、僕でも知るような有名な作家それぞれへの判決のような評価には大変うならされた。でも、この筆者はラブレーの権威でルネサンス文学が専門らしい。いや、恐ろしい人がいるものだ。
★1 - コメント(0) - 2月15日

tieckP(ティークP)さんの感想・レビュー

著者グラフ

最近読んだ著者:J.M.ロバーツ,桜井万里子 J.M.ロバーツ,福井憲彦 大貫良夫,渡辺和子,屋形禎亮,前川和也 J.M.ロバーツ,青柳正規 福井憲彦 生田滋,石澤良昭 J.M.ロバーツ V.L.ソーニェ 岸本美緒 宮崎市定
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