一気読みすると飽きるので、ちまちまと三話ずつぐらい読む。似た印象の話も多く、パターン別に分類したら何か見えてくるのかも……。『残穢』の副読本的に読みたい。

13年ぶりの新刊だが、ちょっと絶句するぐらいに面白くて参ってしまった。ついに地球から新キャラが乗り込んでくるというところも衝撃的。地球人から見た特殊戦のコミュ障ぶりには笑ってしまったが、新たな景色とともに新章開幕を見せてくれたこのフレッシュさにも驚く。神林さんはまだまだ若いんだな……。

まさに究極の同人誌といった趣で、凄まじいまでの三体愛、溢れる妄想力、圧倒されつつ呆れ果てるような、そんな感覚であった。

ちょい長めの短編で、さくっと読めて良かった。後々のことを思うとちょっぴり切ないが、それも良し。