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2024年4月の読書メーターまとめ

田中寛一
読んだ本
6
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1937ページ
感想・レビュー
6
ナイス
228ナイス

2024年4月に読んだ本
6

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

田中寛一
直木賞候補作ということで読む。第8代吉宗とか大岡忠相などよく知られている。変わったタイトル、あまり知らない第9代将軍家重。蝸牛のようだと揶揄された家重の幼少期から、そのそばに仕えた大岡忠光との様子が描かれていた。ただ家重の口にだけなる。そんな忠光の苦労も大変なものだったろうと思う。家重を批判する周りの声や態度を見聞きしても、家重には何も伝えない。周囲の人が聞き取れない家重の言葉だけを、伝える役割。家重も体の不自由さを、自身の知力と、忠光の言葉を頼りに、よく務めたものだ。いい本に出会えた。
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2024年4月にナイスが最も多かったつぶやき

田中寛一

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2024年4月の感想・レビュー一覧
6

田中寛一
ゴリラが手話ができる。ゴリラが4歳の人の子どもを檻の中で引っ張り回して射殺された。事実に基づいたフィクション作品だった。どちらのこともこの本から知ることができた。二度目の裁判で、弁護士とゴリラのローザの会話がとても興味深いものだった。ローザの「正義は人間に支配されている」。「人間と動物の違いは」。「人を殺す力を持っているから殺してもよいのか」。人間は人間同士でも危害を加え、時には殺す。殺しそうだからと言って射殺するか、いやそんなことはしない。人間と動物。人間は自分たちを上だと思いこんでいる。
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田中寛一
YouTubeでの睡眠用の朗読の中で、この彦一のとんちを取り上げている方がいて、探して借りたものです。とんちという機知、才知に富んだ少年が、人々の困ったことを救ったり、無体な仕打ちをする大人を懲らしめたりと、楽しみながら読むことができた。殿様とも懇意で、日照りに困る農民のために自分への褒美を取ることもなく、田に水をいただきたいと。
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田中寛一
連句の決まり事もよくわからないが、和田誠の名前で読む。連句を作る前に流れは決められているようだ。読み終わって2度楽しめた。最初は二人の5・7・5と7・7が歌仙編が続く。それも「ネッシーの巻」から始まって「中華まんの巻」で巻き終わる5巻。次々の句が面白く続いていて楽しかった。もちろんよくわからなかったものもあったのだが。二度目は、すべての句に解説がなされて、より深く味わうことができた。二人の幅広い知識があっての句となっている。こんな事ができるのは楽しいだろう。こういう楽しい連句に出会えてよかった。
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田中寛一
一枚の絵から始まる物語が、これほど大きくなるとは。真っ黒い原油のように、ドロドロと暗い、何か嫌な予感のする始まり。絵の著作権を確認するための作業がから、戦前・戦後を生き抜いた人たちの、物語が次第に明かされていく。この絵の作者は生きているのか、死んでいるのか。著作権者は誰なのか。無名の作者の一枚の絵を高額で買い取ろうとする意図は何か。事件との関わりか。人びとの複雑な結びつきが、余計にややこしい。週末には、絡みついた糸が解きほぐされていく。真っ黒な原油は形を変え、色を変え、鮮やかな絵となり感動的な終末だった。
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田中寛一
主人公・千代を中心に大正昭和の時代が描かれる。親の言うなりに嫁ぎ、夫との関係もうまくいかないながらも、その家で女中として働くお初さんたちとの生活に居場所を見つけていた。大空襲で、お初と離れ離れになり、一人で生活するために見つけた寮母の仕事。初めて女性としての喜びも感じていた矢先の、不運。千代の生活もなかなか厳しいものだ。周りのことに疎いながらも、自分ができることには精一杯力を注ぐ。そんな千代だから、別れた人にも出会い、尽くすことができた。お初さんの千代への接し方が、何ともよかった。
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田中寛一
直木賞候補作ということで読む。第8代吉宗とか大岡忠相などよく知られている。変わったタイトル、あまり知らない第9代将軍家重。蝸牛のようだと揶揄された家重の幼少期から、そのそばに仕えた大岡忠光との様子が描かれていた。ただ家重の口にだけなる。そんな忠光の苦労も大変なものだったろうと思う。家重を批判する周りの声や態度を見聞きしても、家重には何も伝えない。周囲の人が聞き取れない家重の言葉だけを、伝える役割。家重も体の不自由さを、自身の知力と、忠光の言葉を頼りに、よく務めたものだ。いい本に出会えた。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/01/19(4494日経過)
記録初日
2012/01/22(4491日経過)
読んだ本
1309冊(1日平均0.29冊)
読んだページ
362119ページ(1日平均80ページ)
感想・レビュー
1309件(投稿率100.0%)
本棚
36棚
性別
現住所
岡山県
外部サイト
URL/ブログ
http://www.can-chan.com/
自己紹介

 「和顔愛語」(なごやかに、やさしい言葉を)をモットーに日々の生活を過ごしたいものと願っています。本に触れながら、そんな気持ちを持ち続けたいものです。
 ちょっとした感動ですぐ涙が出てきます。

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