ミステリーかと思って読み始めたら、想像以上に歴史小説の要素が強くて驚いた。わたしには少々むずかしかったが、籠城戦が進むにつれ、色々な人の思惑が交錯し、段々と疑心暗鬼になって行く感じがリアルだった。

まともと思っていた人が壊れていったり、イカれてる人と思っていたのに、じんわり暖かい気持ちにさせられたり、パンデミックを通して、人の本性を垣間見るような短篇集でした。

面白かった。短編たのしいな。読んでいる時間が楽しい読書。 でも、記憶にはのこらないかも。と見せかけて、妙なディテールが、残ったりする。

定年後の元刑事が、四国遍路をしながら、冤罪疑惑のある過去の自らが関わった事件を解決に導く話。正直登場人物や設定に真新しさがなく、新鮮味にかけたが、最後は、結論まで引っ張られるように、途中でやめられずに読み終えていた。

三部作の答え合わせ的な部分もあり、なるほど、と思いながら、興味深く読みました。でも、私にとっては、歌い手さんの出てくる章は、難しくてついていけなかった…皆さんのレビューを読むと、私だけわからないんだ、とちょっと悲しくなりました笑　シリアスな展開の最後にホッとさせてもらって楽しく読み終えることができてよかったです。

ミステリーかと思って読み始めたら、想像以上に歴史小説の要素が強くて驚いた。わたしには少々むずかしかったが、籠城戦が進むにつれ、色々な人の思惑が交錯し、段々と疑心暗鬼になって行く感じがリアルだった。