刑事ポーのシリーズ3作目は、切断された別々の人間の指がクリスマスに3箇所で発見された事件を追う。600頁超の分厚さも気にならず一気読み。今回のポーは窮地に立たされず神憑り的な閃きを見せ、性別を超えた彼の相棒・分析官のティリーは時に彼を力強くリードし、彼らのボス・フリン警部は妊婦になっても捜査に加わるなど、今回も前2作以上に大活躍。著者自薦の言葉「先が読めたと思うなら、あなたは注意が足りてない…」には返す言葉もございません。ハイ、私の注意不足でした。真犯人とアタリをつけた人物の背後に、シン・犯人が居た！

刑事ポーのシリーズ3作目は、切断された別々の人間の指がクリスマスに3箇所で発見された事件を追う。600頁超の分厚さも気にならず一気読み。今回のポーは窮地に立たされず神憑り的な閃きを見せ、性別を超えた彼の相棒・分析官のティリーは時に彼を力強くリードし、彼らのボス・フリン警部は妊婦になっても捜査に加わるなど、今回も前2作以上に大活躍。著者自薦の言葉「先が読めたと思うなら、あなたは注意が足りてない…」には返す言葉もございません。ハイ、私の注意不足でした。真犯人とアタリをつけた人物の背後に、シン・犯人が居た！

二部構成のホームズシリーズ長編第一作。ワトスンが『ホームズの活躍をいつか世に発表する』と決めた事件。第一部はワトスンとホームズの出会いとその後に起こる殺人事件の捜査。第二部はこの事件の裏に潜む過去の深い因縁の物語。何よりも、後に長い相棒となるふたりの初々しい出会いが描かれているのが新鮮。事件を解決に導く推理も鮮やか。やっぱりホームズは夢中になる。

『－の冒険』に続いて『－の回想』はこちらも短編。今回収録されている12話のどれもが、シャーロックの魅力満載で飽きさせない。その中で、彼が大学在学中に手掛けた最初の事件で、探偵を職業とするきっかけになった「グロリア・スコット号事件」と、作者ドイル氏が当時の連載を終わらせるために書いた、宿敵・モリアーティ教授登場「最後の事件」が同時収録されているのも興味深い。「最後の事件」でシャーロックの人生に幕引きを図ったドイル氏が、どのように彼を「生還」させたのか、も楽しみなところ。