年間・読書メーターまとめ

年間でナイスが多かった感想・レビュー

2023/08/18

ネタバレ★4.5。　長年勤めた病院を辞めた元看護師(誰かの朔)、売れないながらも夢を諦めきれない芸人(レゴリス)、娘や妻との関係に寂しさを抱えるバイク整備士(お天道様)、親から離れて早く自立したいと願う女子高生(ウミガメ)、仕事が順調になるにつれ夫家族との関係に悩むアクセサリー作家(針金の光)。各話にタケトリ・オキナのポッドキャスト『ツキない話』、劇団ホルス、劇団員・朔ヶ崎佑樹などが登場する連作短編集。それぞれの悩む気持ちを軽くして終わるのが上手い。

が「ナイス！」と言っています。

ネタバレ★3.5。　冴えない中年男スズキが野方署に連行された。男は取調べ中に爆発を予言。直後に秋葉原の廃ビルが爆発。さらに男は「ここから三度、次は一時間後に爆発します」と告げ…。　野方署の等々力、伊勢、沙良、鶴久、警視庁特殊犯捜査係の清宮、類家等の視点で話が進む。スズキの話は自虐が多く不快。クイズのヒントもなぁ。不祥事で警察を辞め、自殺した長谷部の息子達が爆破テロを計画(のち服毒死？)。明日香から計画を聞いたスズキが主犯だと思われるよう行動した、と結論づけたが確証なし。片足を失った矢吹など、後日談の方が気になる。

が「ナイス！」と言っています。

ネタバレ★4。　1952年。ノースカロライナ州の湿地。母、兄姉、父が家から出て行き、カイアは6歳の時からたった一人で生きねばならなかった。読み書きを教えてくれたテイトと想い合うようになるが、彼は大学進学のため去ってしまう。1969年。村で人気の若者・チェイスの死体が湿地で発見される。人々は「湿地の少女」に疑いの目を向けるが…。　給油所を営むジャンピン＆メイベル夫妻のお陰でカイアはどれだけ救われただろう。テイトと結婚して平和に終わるのかと思ったら、残り数ページで詩人＝カイア、チェイス殺害犯まで解ってビックリした。

【2021年本屋大賞翻訳小説部門第1位】ザリガニの鳴くところ

が「ナイス！」と言っています。

ネタバレ★4.5。　ありがとう西武大津店／膳所から来ました／階段は走らない／線がつながる／レッツゴーミシガン／ときめき江州音頭。「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」成瀬あかりは閉店間近の西武大津店に日参し、テレビ中継に映るという。ある時はM-1に挑戦、またある時は坊主頭で髪の実験。かるた部でも活躍し…。　成瀬の目標の中で「二百歳まで生きようと思っている」が一番気に入った。ゼゼカラの漫才は楽しそうで良い。ミシガンに乗ってみたい。最後のお祭りで弁護士のマサル＆敬太とも繋がった。滋賀で標準語なのは少々違和感。