3月中旬になってからの2月のまとめ。(^_^;) 採点の祭典、風邪、教育実践系の原稿2本執筆、背中の筋痛め、美術展博物館巡り、演劇鑑賞、原稿ほぼ完成という日々でした~2024年2月の読書メーター 読んだ本の数:9冊 読んだページ数:2178ページ ナイス数:324ナイス ★先月のまとめと読書記録はブログに。https://chekosan.exblog.jp/33719364/
つづき)本書には、四日市ぜんそくで亡くなった少女とお母さんの漫画、漫画を製作した経緯、少女のお母さんのインタビュー、漫画が生まれるきっかけとなったテレビのドキュメンタリー、漫画を翻訳するプロジェクト、若い世代の公害や環境問題へのコミット、四日市公害がもつ現代的かつ普遍的な意味や警鐘と継承について、何人もの人の文章が掲載されている。本書を読んだすぐ後に、日本企業がフィリピンなどで進めているレアメタル採掘事業(日本向けに輸出される)に関するドキュメンタリー映像と解説を視聴。(つづく)
つづき)鉱山開発のために、先住民の農地が荒らされ、水が汚染され、さまざまな健康被害が出ていることを知る。現地住民を分断するような企業側の対応、反対運動を監視、弾圧するような現地警察、有害物質の測定と測定値の公開の要請に対してうやむやな態度をとる企業。高度成長期に甚大な被害を生んだ公害の教訓は日本国内ではある程度活かされているかもしれないが、他国(途上国)では活かされていない。「持続可能な開発」を謳うときには、それが他の負の面をもたらさないか、よそに負担を転嫁していないか、犠牲を強いていないかも見なくては。
が、実験台にさせられたらしき住民の証言もあり、統計からも風土病とは言えないのは明らかで、反対する声が大きくなっていく。ソ連のしめつけが緩み、崩壊していくなかで、核実験の停止、実験場閉鎖に至るが、放射線の影響の恐ろしさは後世にまで及ぶこと。2世代3世代目に、より被害が顕著であるそう。ところで、こうした実験場は人口密集地にはつくれないが、交通の便がほどほどには良くないといけないらしい。また地下なら大丈夫かといえばそうではなく、傷めつけられた地面から放射線が漏れ出してくることによる被害もあった模様。
本書で地方を盛り上げようとしている事例には老若男女が登場する。お金やスキルを持つシニアが新たなビジネスを展開したり、好きが高じて仕事となった女性の関係人口を増やすような取り組みだったり(山城ガールむつみ氏)、副業のお菓子販売で本業を存続させる試みだったり(銚子電鉄)、主婦が「得意」と「好き」をビジネス化して月3万円の利益を目指す取り組み(3ビズ)だったりと多様。
で、我が滋賀県の星レボレボ(と呼ぶのはおそらく古い世代?)も一章丸ごと登場していて、もちろん活躍や貢献は知っているのだけど、あらためてまとめてあるのを読むと、ほんとここまで継続して滋賀県のために汗をかいてくれてありがたいなと思う。でもリアルで知事に立候補なんてことはしないでほしいな。これまでのような形で影響力を発揮してほしいわ。
あずま床というのは理髪店で、ここに6人衆はいっつも集っている。オルデンバーグのサードプレイスみたいで、ちょっと羨ましい。6人はみんなずっと鳥越に住んで商売をして生きてきたのだけど、怪しげな日本画を描いている雲ちゃんだけは「上野の美学校中退のインテリ」で朝日新聞読者、ほかの5人は読売新聞の購読者でジャイアンツファンというのに笑った。今読むと昭和ノスタルジー好きにはたまらない、みたいな作品なのだが、解題によると、作者は彼らのようではいけないというようなことを言っていたそう。つづく。
で、単行本に収録されなかった短編だが、おそらく6人衆の側が軽微な法律違反が絡んでるのと、老人ホームに入所することを姥捨て山みたいに書いているからかなと推測。これも何十年も経った今ではかえって、小説だしねで済みそうな気もする。と、うんざりしたとか言いながら、いっぱい感想を書いてしまったのであった。
大学で「おすすめの一冊」の書評を書く授業を2011年から続けています。学生に勧めさせたからには、彼らのおすすめの一冊を読もう、そして記録に残そうと読書メーターを始めました。120冊くらい読んで傾向がわかってきたので、学生のおすすめ本は最近比重を落とし、自分の関心ごとに中心を移しています。
関西ウーマンというサイトに月一回第2土曜日、書評を連載させていただいています。こちらのサイト、書評コーナーが充実しています。ぜひご覧ください。https://www.kansai-woman.net/
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