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2025年11月の読書メーターまとめ

しぇるぱ
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13
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2025年11月に読んだ本
13

2025年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

しぇるぱ
今年度江戸川乱歩賞受賞作です。主人公鳥井一樹はコミッションセールスのトップセールスマンだ。高校卒業以来ひたすらこの業界にいる。ものの弾みで殺し屋が看板の極東コンサルティングの営業担当に嵌った。今月の営業目標は2億。見かけはピカレスク小説だ。展開は、コンサルタントのケーススタディのようなものだ。あるいは、心霊商法でたぶらかす、ここの場合は、上司幹部をたぶらかす。ちゃんと競合会社もあります。周防商会。ここも殺し屋の会社。今月のノルマは2億だけど、3億の水揚げを叩き出します。恐ろしいね。この先々どうなるのかしら
が「ナイス!」と言っています。

2025年11月の感想・レビュー一覧
13

しぇるぱ
処方箋のないクリニックというシリーズ。シリーズ3冊目。著者は女流作家、描写の端々から、名前は中性ですが、性別は分かってくるもんです。6篇の短篇小説、セカンドオピニオンとはシリーズ本としての命名です。不眠、むきむきボディ、認知症の疑い、卵子の冷凍、老いるということ、偽治療。以上6篇。青島総合病院のはみだしの総合内科、そこの青島倫太郎が主人公。病院理事長の兄、医大の准教授だったが、患者と向き合う治療を目指して、院外に自由診療の総合内科を作った。ナースのミカ、ヒロインではないが重要キャラです。ユートピア譚なんだ
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しぇるぱ
序章一章から八章終章の構成。七章までは話のマクラです。八章に根幹があります。豊臣秀吉、豊臣秀長、ふたりの歴史設定は変えようもありません。そこへ大角与左衛門を登場させます。彼が包丁人。木下藤吉郎、与一郎のころに与左は既に老人でした。八章で豊臣秀頼と大角与左衛門は対面します。べらぼうな老人のはずです。包丁人、これは怪異譚、鬼神譚なのです。秀吉、淀君もそう、鬼神譚の人物なのかなぁ。終章で与左と徳川家康は対面します。ここで極楽の食べ物、醍醐が登場します。包丁人として醍醐を完成させるのが目標だったから。醍醐を家康に
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しぇるぱ
神保町の鷹島古書店のお話です。ただいまの店主は鷹島珊瑚、次期経営者見込みに鷹島美希喜がいる。ふたりの祖父が兄弟、だから大おば=はとこの関係になる。語り手が珊瑚だったり、美希喜だったり、最初はどっちが語っているのか呑み込めないこともある。原田ひ香巷談、ほっこりとするお話です。著者の語り口は実に心地よい。六話あって、その中の一部は、第五話伊丹十三『「お葬式」日記』『「マルサの女」日記』と「なかや」の鰻 第四話昭和五十六年の「暮らしの手帖」と「メナムのほとり」 どれもあれとこれとを結びつけるお話が語られます。。
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しぇるぱ
鈴木右近、17歳、真田信幸に小姓として仕えている。主家を出奔した前歴がある。小早川家にいる柳生宗章に師事していたことがある。真田家に復帰して、主君真田信幸から命じられた。寄宿中の柳生宗矩(又左衛門)からの密書を小早川家の家中にいる柳生宗章に届けよ。関ケ原の西軍にいる小早川家の柳生宗章に届けた。それは西軍から東軍へ裏切りを押し切る内容だった。柳生家中で関ケ原で働いたのは鈴木右近ただひとり、百五十石の扶持を貰った。ただし、父の代の三百石の半分なのだ。この後、戦は大阪冬の陣・夏の陣しかない。この先の話をどう紡い
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しぇるぱ
東京農工大学教授、専門は生態学、のツキノワグマのウンコのお話です。理系の学者のエッセイは面白い。文系の学者のエッセイは面白くない。大学の卒論でツキノワグマのウンコの分析をやった。教員試験に落ち、心ならずも大学院修士課程に進んだ。ツキノワグマのウンコに没頭する毎日が始まる。いっぺん就職してみて、再び大学院博士課程に戻る。発表論文、ツキノワグマは種子の散布に役立っている。これは世界で初めての指摘だった。以来、研究でメシが食える状態となった。ツキノワグマのウンコは巨大なのだ。しかし、臭くない。ビニール袋に入れて
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しぇるぱ
ヒーローは真名辺涼、ヒロインは蔵前怜子。片や新宿中央署の刑事であり、片やケータリング会社を経営している。怜子は冷蔵庫を観察すれば、事件の原因なり結果なりが推測できるのだ。涼は考え足らず、観察眼を養いに怜子を師匠として入門する。5篇の短編小説があります。いずれも冷蔵庫を観察して犯人逮捕に至ります。全篇を通しての犯人捜し。それはね 怜子の前職で同僚が自殺した、事故かも。怜子がパワハラしたから自殺したんだ、そう言い触らすヤツがいる。それを探し出すのが通しのテーマ。ケータリング食事関係の職業的含蓄が深くて興味深い
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しぇるぱ
[先生、○○が××しています!]のシリーズです。これでシリーズ21冊目。著者は鳥取環境大学の学長で、動物行動学を専攻しています。シリーズの本を何冊か読んでいるんですが、どれだったかなぁ。表題のカタツムリ問題、修復した個所が色が違う、そういうことです。カタツムリを学長室に置いていたので、学長の職務を果たしながら、研究職の職務にも浸っているような感慨があります。岡山大学の学生時代、学会発表でアメリカに行った。その当時の思い出話も提供してあります。エッセイで、戯文調で書いています。充分に面白さを引き出しています
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しぇるぱ
朝日新聞と京都新聞に連載したエッセイです。36文字x39行、1404文字、1400文字以下。たいがい3ページ仕立てです。数篇だけ、4ページ目のほしよりこの挿絵のページにはみ出すこともあります。新聞連載を選抜しました。そのうえで、挿絵をほしよりこに依頼しました。宮中関係には漢字にフリガナがある。これで想像が膨らみます。表題エッセイの「飼い犬に腹を噛まれる」犬が他の犬にヤキモチを焼いて飼い主にあたった、という事件です。時おり、宮中のことが出てくる、知らないことで目を引きます。やはり、側衛さんのことが出てきます
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しぇるぱ
会社の食堂、老人施設の食堂、などには業者が常駐している。業者側の営業だ。切り替えはそんなに頻繁にあるもんじゃない。基本3年が原則だ。入札だから、そんなにかけ離れた応札を入れるわけはない。ところがあるのです。常識外れの低額入札もある。契約期間の3年も持たないケースもある。わがふるさとでの学校給食「ホーユー」これが出てきたので驚いた。自爆的な安値受注で空中分解して投げ出した。食中毒と遺物混入にオビエながら操業しているんですねぇ。この世界、パートが強いのがよく分かる。働くか働かないかはわたしの勝手、正社員なんか
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しぇるぱ
早見は周囲に知らせずに、ニュージーランドに渡った。こっちの大学に入学し、卒業後、クラブチームに入った。数歳年上に日本人がいて、やはりここでラグビー経験あり、ニュージーランドで医者になり、オールブラックスのチームドクター、名前が須山。須山と知り合った。29歳でオールブラックスに入った。記者会見が嫌だった。心が掻き乱される。拒否した。早見と花園と戦った戦友に福村がいる。福村は早見を裏切り者という。ジャパンに入らず、オールブラックスに入るのは敵対行為だ。福村は言う。フルハウスをやってみろ。それならお前を尊重する
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しぇるぱ
シリーズ2冊目。主人公は榎木孔泉、警察庁警視正、バリバリのキャリア。前作ではなんだかボンヤリの印象があったが、今回は獅子奮迅の働きだ。某県警の警備部長を拝命している。今日は美術館のオープン記念式典、式典が始まる前に美術館で爆発があった。犯行声明があって、十億円要求、それと、藍塩釉花瓶、これが盗作であることを公表しろ。美術館内には榎木警備部長、秦玖理子副知事、二人は式典の前にトイレに行って閉じ込められた。もうひとり、小学五年生の女の子。三人が犯人に見つからないように隠れおおせるか。犯人たちは狐の面をかぶった
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しぇるぱ
麻朝の父親は漁師、夜の海で波にさらわれた。何日も捜索したがみつからなかった。大学を卒業したが、就職先は得られなかった。おじの響介が見舞いに来てくれた。それを頼りに、大宮リサーチに入社した。保険会社の保険請求調査の会社なのだ。8話の短編が重なる。どれも生命保険や自動車保険、旅行保険などの請求の調査なのだ。一年後、失踪宣告から葬式をあげることを決意する。掃除で、生命保険証書が発見される。大学の入学金は生命保険の解約で充てたと聞いていた。実は、保険を掛けながら授業料を払っていたのだ。8篇の短編で1篇の長編小説に
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しぇるぱ
今年度江戸川乱歩賞受賞作です。主人公鳥井一樹はコミッションセールスのトップセールスマンだ。高校卒業以来ひたすらこの業界にいる。ものの弾みで殺し屋が看板の極東コンサルティングの営業担当に嵌った。今月の営業目標は2億。見かけはピカレスク小説だ。展開は、コンサルタントのケーススタディのようなものだ。あるいは、心霊商法でたぶらかす、ここの場合は、上司幹部をたぶらかす。ちゃんと競合会社もあります。周防商会。ここも殺し屋の会社。今月のノルマは2億だけど、3億の水揚げを叩き出します。恐ろしいね。この先々どうなるのかしら
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2009/11/02(5881日経過)
記録初日
2009/11/02(5881日経過)
読んだ本
1807冊(1日平均0.31冊)
読んだページ
589229ページ(1日平均100ページ)
感想・レビュー
1778件(投稿率98.4%)
本棚
0棚
性別
URL/ブログ
http://sherpaland.net/
自己紹介

行間の詰まった本は苦手です。
パラパラとページをめくって、ページが白いか黒いかで、その本を読むかパスするかが決まります。
ページが白いか黒いかとは、漢字が多いか少ないかということ、改行せずに、どこまでも続く長いセンテンスも嫌いですね。

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