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2024年3月の読書メーターまとめ

電羊齋
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7
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1740ページ
感想・レビュー
7
ナイス
111ナイス

2024年3月に読んだ本
7

2024年3月のお気に入り登録
1

  • まーくん

2024年3月のお気に入られ登録
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  • まーくん

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

電羊齋
奈良時代から、我々がイメージする「平安時代」への移行過程としての平安前期約200年を描いている。政治に深く関わっていた女官の地位の低下、女官から「女房」への変化、実力主義の文人官僚登用制度から家学としての学問への変化、正史が編纂されなくなった理由、和歌の位置づけの変化など、興味深いトピックが多い。暴力を掌握する軍事貴族もこの頃に発生しており、後の武士の台頭への伏線となる。また、著者の専門である斎王についてかなり詳しい。文章も平易で、わかりやすい例えも多く、読みやすかった。
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
7

電羊齋
現場の実態を知らない好き勝手なSNS投稿が隊員の心を傷つける様をよく描いている。災害の度に見かける「ネット軍師」たち。「あるある」だなと思った。自分も犬井と同じ歯がゆさを感じることがある。明治2曹の台詞は至言。
が「ナイス!」と言っています。
電羊齋
歴史・政治・宗教・科学、はてはアニメ、ゲームなどさまざまな分野に現れ、現代でも使われているラテン語を広く紹介。個人的には、ネルチンスク条約のラテン語版条約文を紹介してくれたのがうれしい(当方清朝史専攻なので)。著者とヤマザキマリ氏との対談も収録されている。また、欧米におけるラテン語の特色と役割は、やはり東アジアにおける漢字・漢文の特色と役割に相当すると思えた。ラテン語とその歴史の紹介としてよくできていると思う。
電羊齋
2024/03/23 18:52

興味を引かれたのは、アメリカ政治におけるラテン語、古代ローマの影響。やはり、アメリカという国は、古代ローマを模範としている面があるのだなと感じた。

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電羊齋
前半部分では日本人の海外移住のさまざまな動機・要因(プッシュ要因)を取り上げ、それらが日本社会が抱えるさまざま課題を反映していることを指摘する。後半部分では海外移住先の要因(プル要因)、および海外移住につきまとうリスクと影の部分を論じている。その上で、海外への流出の要因となっている課題に向き合い、日本人にとっても外国人にとっても「より住み続けたい日本」を作ること、そして海外移住者とその子孫(ディアスポラ)を活かす戦略を説く。海外移住から見た日本社会論として読める。
電羊齋
2024/03/20 16:56

前半ではワーキングホリデー制度のさまざまな側面も取り上げられている。ワーキングホリデーは、本来の趣旨から離れて、その国の人間がやりたがらないキツい低賃金労働力の獲得という側面もあるという。ワーキングホリデーでは、良心的な雇い主に当たるケースもある一方、パワハラ、セクハラ、低賃金などのトラブルもあり、必ずしもすべてがバラ色とはいえないらしい。そのあたりは日本における技能実習生制度の問題点を連想させる。

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電羊齋
強まる中国のBL漫画規制の中、主人公は日本で漫画を連載する道を模索していく。やはり中国人が書いているので日中両国の文化や事情の違いがリアルに描かれている。作中でも触れられているけど、中国では中高生の恋愛が禁止だったり、同性愛への偏見が非常に強かったりする。個人的には、主人公がネット上の「日本人はこうだ」というイメージ、先入観に囚われて考えすぎて失敗しまうところなどもリアルだと思った。今後の展開に注目したい。
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電羊齋
ジェンダー史の手頃な入門書。第1〜3講では導入として、女性史・ジェンダー史の史学史としての概説が行われ、第4講以降では、歴史叙述と歴史教育、家族史、身体史、ナショナリズムと国民形成、軍事史、戦争、労働、福祉史、戦時性暴力などでの多岐にわたるジェンダー視点からの研究実践が紹介されている。個人的には、特に90年代以降の「新しい軍事史」におけるジェンダー史視点からの軍事史研究の紹介が興味深い。軍隊、戦争は「男性性」、「男らしさ」と国民形成と深い関係があることがわかり、ジェンダー史視点の重要性が理解できた。
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電羊齋
奈良時代から、我々がイメージする「平安時代」への移行過程としての平安前期約200年を描いている。政治に深く関わっていた女官の地位の低下、女官から「女房」への変化、実力主義の文人官僚登用制度から家学としての学問への変化、正史が編纂されなくなった理由、和歌の位置づけの変化など、興味深いトピックが多い。暴力を掌握する軍事貴族もこの頃に発生しており、後の武士の台頭への伏線となる。また、著者の専門である斎王についてかなり詳しい。文章も平易で、わかりやすい例えも多く、読みやすかった。
が「ナイス!」と言っています。
電羊齋
近年の中国での研究・新出史料を活かし、慈禧(西太后)、光緒帝、李鴻章、康有為、袁世凱、孫文らの人物群像を中心にドキュメンタリータッチで描き出す清末史。例えば、「海軍予算を流用して頤和園を修復した」説の真相、日清戦争、「公車上書」や「戊戌の政変」などでの康有為の行動の史実性、立憲と革命などについての新たな視点が紹介されている。近年のトレンドを反映した、実務家・政治家としての袁世凱再評価、孫文評価の相対化が読みどころか。また、奕劻、端方ら皇族・旗人内の体制内改革派の役割についても記述されている点もよかった。
まーくん
2024/03/02 22:06

電羊齋さん、はじめまして。読み応えのある良い本でしたね。お気に入りに登録させていただきます。よろしくお願いします。

電羊齋
2024/03/03 00:26

はい。良書ですね。お気に入りにご登録いただきありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/08/12(3911日経過)
記録初日
2013/08/12(3911日経過)
読んだ本
607冊(1日平均0.16冊)
読んだページ
133500ページ(1日平均34ページ)
感想・レビュー
607件(投稿率100.0%)
本棚
11棚
性別
年齢
50歳
職業
その他
現住所
京都府
URL/ブログ
http://talkiyanhoninjai.net/
自己紹介

電羊齋と申します。
清朝史と阪神タイガースをこよなく愛する大阪のオッサンです。
主な読書ジャンルは歴史物、スポーツ物と旅行記です。

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