ふじさん

ふじさんさんの2月の読書メーター
記録初日
2009年11月09日
経過日数
2694日
読んだ本
1295冊(1日平均0.48冊)
読んだページ
419268ページ(1日平均155ページ)
感想/レビュー
1247件(投稿率96.3%)
本棚
34棚
性別
血液型
B型
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自己紹介
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・ミステリ、ライトノベル比率高し

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読書グラフ

最近の感想・レビュー(1247件)

「幽明志怪シリーズ」第二作品集。とは言え一冊を通しての色合いは前作と若干異なる印象。跋文でも触れられているが、連作として周囲に期待され押し付けられようとする鋳型に抗い、何処まで自由に奇想と幻想の翼を広げられるか挑むような創作姿勢は、極めてストイック。それでいて尚も一篇一篇が恐ろしいほど完成度高く洗練されている職人的な仕事振りに、思わず惚れ惚れとしてしまった。一番のお気に入りは「超鼠記」。浮世離れしているようで実は「食」という現実的な営みを軸にする、この連作の特質が濃く出た「フルーツ白玉」も好き。えっへん。
★5 - コメント(0) - 2016年12月23日

シリーズ第二弾。独自設定を見事に活用した「嵐の山荘」テーマの佳品。前作に対してミステリ的な筋はかなりシンプルなものの、その分シリーズの特色や企図がより明確に提示されていた印象。真相に関しても明かされてみると確かにそれしかないのだが、後一歩の所で見抜けず綺麗に騙された。何とも大胆な手口。勘の鋭い読者には看破されかねない綱渡りをあえて押し通し、最大限の驚きを演出しようと試みる稚気は好もしい。「L」に絡む事件の裏に潜んだ物語も壮絶で、決して絶叫芝居ではないにも関わらず、慟哭の声が生々しく聞こえるかのようだった。
★5 - コメント(0) - 2016年12月22日

西澤保彦マラソン九作目。「匠千暁シリーズ」長篇第三作。シリーズの方向性が明確に定まった一冊にして、著者自身の作風にも若干の変化が見え始めた、ある種の転換点に当たる作品という印象。物語の苛烈さは充分だし、後の続篇に継承されていく主題の描かれ方にも迫力はあるのだが、個人的に謎解きのカタルシスではやや落ちるように感じる。各登場人物の心理に少しずつ不自然さがあり、その蓄積が最終的な説得性の乏しさに繋がってしまったか。あるいはシリーズを先の段階に進める上で、著者の作為が普段より露骨に前へ出てしまったのかも知れない。
★3 - コメント(0) - 2016年12月19日

「幽明志怪シリーズ」第一作品集。以前から興味はありつつ読めていなかった書き手だが、これはまた期待以上の陶酔感を味わえる一冊だった。饒舌なのだが決して冗長でない、悪夢めいているのだが決して散漫でない語り口は、一文一文が研ぎ澄まされていて読むだけでも快感。奥へ奥へと誘い込まれるような物語世界に、何故か背徳感に似た思いを抱きながらも没頭した。収録作は何れ劣らぬ秀作揃いだが、個人的なお気に入りは表題作の他「猫背の女」「ケルベロス」、そして何と言っても掉尾を飾る「水牛群」。夢と現の狭間に描かれる再生の煌めきたるや。
★4 - コメント(0) - 2016年12月14日

【再読】初読は電撃文庫版。元々内容に関する記憶は曖昧だったのだが、佐杏先生の性別変更にばかり気を取られていたら最後の最後で自分が大きな仕掛けの存在を忘れていた事に気付き、一人で勝手に驚いてしまった。改稿の為なのか読む側の意識が変わった為なのか、以前より作品の輪郭をくっきり捉えて読めたようにも感じる。「魔術」という小道具を導入して破綻なくミステリを成立させておきながら、それすら全体を構成する一要素として扱い、その先により深遠な物語を描いている点が凄まじい。まさに「推理小説を模った魔術師の物語」。堪能した。
★5 - コメント(1) - 2016年12月14日

西澤保彦マラソン八作目。「クローン人間」を題材に、客体化された自我に直面する高校生達の恐慌と、そんな中発生した殺人の顛末を描くSFミステリ。青春小説とも同じ材料で構成された作品ながら、単にその一言で括るには個々の展開が余りに過酷でかつ壮絶。強烈な苦みの前に謎解きの興味が若干減退してしまった点は厳しいが、本作の要は全て結末の台詞に集約されるようにも感じる。背筋が震えるほど格好良い、読了した瞬間、ハッと夢から醒めたような感覚が味わえる幕切れに、それまでの些細な不満は何もかも吹き飛んでしまった。いやはや、偏愛。
★4 - コメント(0) - 2016年12月13日

西澤保彦マラソン七作目。「瞬間移動を駆使したアリバイトリック」という最初の発想自体はやや安易に思えるが、当然、西澤作品がそんな一筋縄でいく筈がない。如何にも扱いの難しそうな「瞬間移動」をフェアな本格推理として成立させる為、設定から構成から、かなり慎重に調整を繰り返した印象。厳しい制約を設ける事でサスペンス的な興味も保ちつつ、捻りの利いた謎の作出と、その合理的な解決を実現させた手捌きに今回も唸らされた。縛りが強いだけに要点の見通し易い部分もあるが、余りに物哀しい結末含め、不思議な程はっきりと記憶に残る一冊。
★3 - コメント(0) - 2016年12月12日

西澤保彦マラソン六作目。著者自ら『生ける屍の死』のオマージュと公言する作品ながら、漂う雰囲気やミステリ的な力点は大きく異なる印象。別々の視点で描かれていた物語が終盤で合流する展開は当然予想していたが、直前まで何がどう関連してくるのかが全く分からず、気の抜けない読書だった。取り分け、ひたすら館に訪れた闖入者を殺害し死者の仲間入りをさせていく「死後」パートは、淡々として作業的な語り口も相俟って殆どホワットダニットの味わい。最終的な真相の驚きは充分だったものの、一部整合性に疑問が残る幕切れで若干のもやもや感も。
★1 - コメント(0) - 2016年12月8日

ふじさんさんの感想・レビュー

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最近読んだ著者:津原泰水 久住四季 西澤保彦 辻堂ゆめ 知念実希人 土橋真二郎 彩藤アザミ 三秋縋 アナベル・ピッチャー 仁科裕貴
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