2024年2月の読書メーター 読んだ本の数:76冊 読んだページ数:17970ページ ナイス数:1952ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/471107/summary/monthly/2024/2
魂の煌めきを見せつけられちゃあ、泣かずにはいられなかった。紺染幸先生…マジでいい加減にしてくれ…毎回毎回、出す作品出す作品、こうも情緒をめっためたにされたとなったらもう推すしかないだろうと。世界は時に残酷な面を見せるけれども、それでもどうしようもなく美しい。そんな当たり前のことをちゃんと描いてくれているのが何より素晴らしい。更に、恋愛模様も描いてくれていていうことない。特に中盤のヒーローが、自分の恋心をようやく自覚するシーンが最高。決して劇的ではなくても、その前後で世界の見え方が全く違うという、
あの感覚を余すことなく描いてくれているの良すぎんか。また、ランフォルを育てる牧場の生活を、こうも緻密にリアリティたっぷりに描いている点も良かった。勿論ランフォルたちも魅力的で、若いオスのリーダー、コールサックのイケメン具合だったり、乗り手を気遣う優しいアルコルなどそれぞれに個性がでていて良かった。これは続きも読みたい。
その出自と置かれた状況から、「王」という装置であることを自らに強いてきた彼の懐に、いつの間にかするりと入り込んでいた天真爛漫な彼女の姿も印象的。ただ、惜しむらくはページ数が足りなさ過ぎていること。続刊前提なのかもしれないが、二人の関係が決定的な一線を超えるところまでは書いてほしかった。
アントンの稀有な才能が大きく花開き、学生たちがその才能を認めるという、1巻時点では想像もできなかった結末を迎えていて涙が止まらなかった。ただ、今更言っても詮無いことだが、これ、1、2巻構成じゃなく、大判でまとめて読めるようにしてくれた方が良かった。私は比較的すぐに読んだので弊害はなかったが、この収束していく様が本作の一番美味しいところだと思うので、ともすればそれを減衰してしまうような構成だったのは惜しい。続き、出てほしいなあ。
竜胆が理不尽な失敗に曝されることという容赦のない展開に、正直、胸糞悪くなったのだが、その先にもたらされた結末は確かに「物語」の持つ力を感じさせるもので良かった。終わってみると、もっと悍ましくても良かったかなと思えてしまうのだら不思議だ。
話をすり替えられたかのような印象を受けるものの、BB世界の危機というのっぴきならない状況にハルユキたちがどう対処していくかという話になっているので面白くないわけないんだよなと。ただ、DD世界のレベル9erのうちの一人の顔見せ程度にとどまっていて、やっぱり今回も話が全然進んでいないのだけは勘弁してくれ。巻末には2016年公開の劇場作品であるインフィニットバーストの来場者特典を再録。今では手に入れることが困難なものになっているので読んだことあるとはいえ助かる。
しかし、いくらパラレルとはいえ、今の状況のままでインフィニットバーストで描かれていた内容にスムーズに合流できるとは思えないんだが…ほんとに次巻から描かれるの???
そんな彼が妄想上の魔法の数々を何故か使えてしまうことから無双していく話……かと思いきや、確かに敵なしではあるのだが、15年間の門番生活によって、日常会話もままならないレベルのコミュ障に成熟していたことで、寧ろ、元聖女ちゃんとともに彼を温かく見守る方向に気持ちがシフトしていったのは稀有な体験だった。実際に、元聖女ちゃんの献身的な介護のお陰で、徐々に主人公の対人能力が成長をしているところを描いてくれていたのも良かった。無双系はよほど上手くやってくれないと背中が痒くなってしょうがないのだが、
こういった方向性ならば大歓迎。楽しませてもらった。それはそうと、暗殺稼業に身をやつしたことで満たされない自己顕示欲のために、獲物に対し情報をペラるという理由付け…思わず納得してしまいそうになるほど妙な説得力があって良かったなと。
一歩間違えば四肢の1本ぐらいは失っていてもおかしくないレベルだったのも読み応えがあって良かった。このボリューム感でまだ少年期なんだぜ…嘘だろ……それはさておき、今回のヘンダーソンスケールは、一椀党を剣友会の盟友として引き入れた世界線。命のやり取りをした相手と懇ろな関係になっているのは、この作品におけるヘンダーソンスケールの常ではあるので羨ましい限りだが、ここまで都合11編の別世界線の話を読んできて、エーリクの精神がガンギマっていることが多いこと多いこと。
いやだからこそ正史ではなくヘンダーソンスケールになっているんだろうと思うが、一見幸せそうに見えていてその実、緩やかな破滅を見ている気分になるんだよなあと。それも味があっていいんだが。
そんな彼女の正体に迫らんとするヒーローを描く怪盗モノの定番から始まり、女性不信気味だったヒーローが真に欲していた言葉をアリアが意図せずかけてしまったことから、彼女らの関係が恋愛の駆け引きのようになっていく様を面白く読ませてもらった。しかし、中盤以降、何故アリアが頑ななまでに秘密裏に問題を解決しようとしていたのか、彼女のルーツと共に語られるところで私の涙腺が限界を迎えた。アリアを一人の人間として扱ってくれた養母の愛情と彼女の巻き込まれた悲劇、間接的にもその悲劇の引き金を引いてしまったというアリアの絶望。
それらが一気に押し寄せて堪えることなんて無理だった。そこから3年越しに明かされた真実とともにアリアへ救いがもたらされたシーンも、ぐしゃぐしゃになりながら読んだ。最後は彼女らの明るい未来を感じさせる展開だったのもまた良き。続きはあるのだろうか。もっと読んでみたい。
ああ、素でこれをやっているんだなと思わせてくれることに加え、お嬢様キャラのせいか、まったく嫌味に感じないところが非常に良かった。そのことが、バズるという一過性のブームで人気者になっただけでなく、彼女自身に魅力があるから、一度認知されてしまえば彼女を好きになる人がどんどん増えていくという展開に無理なく繋がっていたように思う。また、今回は何と言っても、直面した未曽有の危機に対して彼女が出した奥の手のインパクトよ。両手ガトリングに両手パイルバンカーは浪漫でしかないのに、
特に、デート前に筋肉をパンプアップさせて臨んでいたところで、この主人公のことが大好きになった。やはり筋肉…筋肉は全てを解決する。ヒロインの方も実に可愛らしく描かれていて、この二人、推せる…となった。続きも楽しみ。
ただ、侍女選抜の表と裏は各人の策謀と思惑が絡まり合っているせいで、とっちらかっているような印象を受けた。情報が氾濫していて処理しきれなかったので、正直、読者には優しくないなと。また、悪役令嬢が救えなかった人たちというテーマも、自分たちの手の届く範囲外で起きていた全く別の悲劇を連れてこられても、思い入れないしなあ、としか。また、主犯に対する扱いも、犯した罪に対して罰が重すぎるというか、精神崩壊させて別人レベルで再構築はドン引きだった。それよりも、更生の機会を与えられたアーバインの話の方が個人的には好み。
間違いや失敗を犯してしまったことに対し、何度も執拗に責める展開は苦手なので、前向きな描かれ方で良かったなと。きれいに終わっていたと思うが、シリーズとしてはまだ続くのだろうか。楽しみにしたい。
面白さがあって良かった。また、1巻で好感度上げていた双子ちゃんを両方とも攻略していく流れになっていって、ブティックハーレム爆誕してたのも笑った。廃人たちとはこのぐらいの距離感を保ったままこれからもゲームしていってほしい。それはさておき、なんか知らないハングルの名前の人からフレ依頼きた、で放置されてるキムチさん…いや主人公の対応は共感できるんだが可哀想で笑った。
他のプレイヤーさえも気にしないで行動していく姿は、このゲームを楽しんでいるんだなと伝わってきてよかった。また、題材となっているこのゲーム、なかなかにアクとクセが強そうだぞと、だんだんとわかってきた結果、これまでの彼女視点の景色がまた違って見えてきて、面白さが跳ね上がったように思う。1巻でその感覚を覚えるまで描いてくれてよかった。序盤の感じだと2巻目以降は読まない選択肢を取るところだった。次巻も続けて読みたい。
主人公に対する湿度高めな執着心をまるで隠そうとせず、主人公と平穏に過ごすためには己が才を惜しみなく使うのとかヤバすぎんだろ。主人公にデロデロに甘やかされてメス顔…いや、挿絵こそなかったが、絶対にメス顔してたと思う。更に、主人公が死んだときは自分も一緒に殺してもらう約束を結んだら超喜ぶという、共依存の素養がありすぎる始末…全部が面白いのよ。で、主人公は主人公で魔導具で俺様系イケメンにTSするし…男女カップルの作品を読んでいるはずなのに、いつの間にかBLチックになってるの脳がバグる。
主人公との恋人関係に忌避感すら感じている彼。その言動から、脈など一切ない片恋状態であることがつぶさにわかるので、最高の立ち上がりだと言えよう。私、知ってるんだ。ここから両片思いになっていくんでしょう?いやあ、なにをキッカケにして彼が堕ちるのか、楽しみが過ぎるんだよなあ。
確かに、一国の上層部を巻き込む大事なのだから規模感としては間違っていないのだろうが、1巻のあの鮮やかな逆転劇を見せられた手前、もっとコンパクトかつインパクト強くすることもできたんじゃないかな、と。だが、1巻では愛し合っているのに交流できていなかった義姉妹が、仲良くしているのを見るだけでも読む価値は十分あった。
連作短編形式で、嫉妬イベント等々一通りのイベントをこなしながら、最終的に相手を絶対惚れさせてやるんだから、と両片思いな感じに落ち着いたのもグッド。欲を言えば、散々いちゃいちゃしていたのでこの巻でくっつくところまでやってほしかったが…続きは勿論、出ますよね?
短いエピソードを重ねて語られていて楽しかった。「家族契約」まわりは確かに荒唐無稽もいいとこだが、それでも一応の、現実的な筋を通そうとしているところは良かった。ただ、継続して読んでいきたいかと言われると……
転生後の主人公はそのあたりをわきまえて(結果はさておき)行動している点は非常に好感が持てた。また、番外編ではヒロインの護衛を務める12人のエルフたちをフォーカスしていて、本編でもおかしくないぐらい面白いのはズルい。これは続きも楽しみ。
普通ではないものを排さずにはいられない。それは大なり小なり仕方のないことではあるけど、そんなままならない世の中でも、他者との相互理解が大事だよね、と言っているような気がした。生き難い世の中で、ほんの少し息継ぎができたかのような作品だった。
内容も言うに及ばず。どこぞのギターヒーローもかくやというべき奇行の連続が実に良かった。特に、当然の如く存在するイマジナリーフレンドの名前がシンユーで、同級生との関りができたとしても、彼女とのおしゃべりが誰よりも多いところが最高。そんなダメダメな姿を見せながらも、攻撃魔法を行使するときは非情で容赦のない姿も見せるのだから、そのギャップにやられてしまった。また、普通、女性主人公で、バラエティに富んだ男性キャラが4人もいたら、乙女ゲーのような展開になってもいいのに、なまじ登場人物たちの人間が出来ているだけに、
全力で主人公のことを介護しちゃう方向にいくのは笑うしかない。彼ら以外にも、ゴボウ沼に速攻で堕ちたドリルお嬢様とか、アクの強い人物ばかりだったので続きも楽しみでしかない。
彼女を改めて救いに行く展開は、物語を完全無欠のハッピーエンドに導くためになくてはならない最期の1ピースだったと思うので、納得感しかなかった。主人公のタイムリープ周りの考察はなくても良かったかなと思うものの、彼女を幸せにするんだという主人公の強い想いが実った結末はかなり良かった。また、1周目の彼女も、1周目の主人公と仲良くやっていけそうなシーンがあったのが個人的に1番好き。まだもう1冊番外編が読めるというのも嬉しいサプライズ。楽しみに待ちたい。
ライトノベルが好きです。最近はライトノベルばかり読んでいます。読メ登録は2014年6月からです。
常に面白いラノベに飢えており、積ん読が沢山あるのに新作に手を出したりしています。気軽にお気に入りしていただけると嬉しいです。
ちょこちょこと感想をあげていきますが、基本的に採点は甘めです。自分が後で見やすいためだけに、星5段階で評価しています。
好きなシリーズ
キノの旅
その他時雨沢作品全て
俺ガイル
SAO
AW
HO
禁書
ロウきゅーぶ
天使の3P
青春ブタ野郎
ウチの娘~
エロマンガ先生
等
好きなシリーズは多いので隙を見て更新していきます。
(2017年1月更新)
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転生後の主人公はそのあたりをわきまえて(結果はさておき)行動している点は非常に好感が持てた。また、番外編ではヒロインの護衛を務める12人のエルフたちをフォーカスしていて、本編でもおかしくないぐらい面白いのはズルい。これは続きも楽しみ。