めっちゃ面白かった！強烈な北京をとにかくアグレッシブに楽しみ尽くす元ホステス・現駐在妻の菖蒲。何でも気にしすぎで息苦しい日本にこの本を投げつけたい。滅茶苦茶だけどちゃんと真実見えてて突いてくる、薄いのに読み応えある一冊だった。

めっちゃ面白かった！強烈な北京をとにかくアグレッシブに楽しみ尽くす元ホステス・現駐在妻の菖蒲。何でも気にしすぎで息苦しい日本にこの本を投げつけたい。滅茶苦茶だけどちゃんと真実見えてて突いてくる、薄いのに読み応えある一冊だった。

紀伊國屋新宿本店で25年働いた書店員さんの本。本屋あるある、裏話も面白かったけれど、それより本に対する愛情の深さとマニアックさがとても良かった。出てくる本は有名作ばかりなので、あのときそんなことが、と思いながら楽しく読めた。ただ『白銀の墟　玄の月』は表紙画像を見ただけで目が潤んで自分でも驚いた。やはり『十二国記』シリーズは私にとって別格で、それを小出さんが熱く語ってくれていることが、本当に嬉しかった。

棟方志功と妻チヤの物語。棟方志功は何というか作品のイメージそのままの人だったんだな。こういう昔の偉人って才能は凄いけど人としての生活力とか常識は全然無くて、ひたすら有能な妻が身を粉にして働き支え尽くす・・・という形がとても多いけど、逆は聞いたことないな、とか今は有り得ないな、とか考えてしまった。

薬の代わりにネコを処方する心療内科。偉大な猫パワーでみんな元気になってしまう、ほんわかしたお話。全般に強引すぎて、後半でまとまったけど、京都本屋大賞！というほどでは。

そば屋の水車小屋番、ヨウムのネネとネネを世話する姉妹。ネグレクトなど親に問題がある子供たちが大人になり、次世代を助け、支えていく40年があたたかく描かれた作品。理沙、律姉妹を見守ってくれた方々から始まり、続いてゆく人の想い。とても静かで大きな事件は何も起こらないけど、心に沁みるとはこういうことか、というぐらい良い一冊だった。ネネも元気でね。