ルートビッチ先輩

ルートビッチ先輩さんの2月の読書メーター
記録初日
2014年11月01日
経過日数
879日
読んだ本
566冊(1日平均0.64冊)
読んだページ
180118ページ(1日平均204ページ)
感想/レビュー
119件(投稿率21%)
本棚
0棚
性別
自己紹介
大学院生です。
ぎんしょう→あかふく→ルートビッチ先輩

読書グラフ

最近の感想・レビュー(119件)

近代的な歴史主義がどのように生成されたかという問題においてテクストと解釈が如何なる役割を果たしたか。この解釈を担ったのが人文主義者と呼ばれる人々だったが、これはデカルトら著名な哲学者によって非難されていたため、価値を認められ難かった。しかし人文主義は決して空理空論ではなく社会的交通の中で活動していたし、科学もその方法を用いていた。そしてそれ故、科学と人文学という分断、様々な専門性に囚われない知のあり方のヒントが彼らの業績には存在する。
★4 - コメント(1) - 2016年2月11日

小説は現実や内心をア・プリオリに前提しはしないが、社会的に文学を認めるためにそうした前提の肯定と〈差別〉との関わりが協働しつ構成されてきたのかもしれない。ところが実際にそうしたテクストが露呈しているのは説話論的に下層を欲望し、それの持つ差異をテクストの絶対的なはたらきの下、懐柔していく「差別文芸」の狡猾さに他ならなかった。一方で、大西巨人では記号の簒奪を通した差異の突出が、中上健次では記号の簒奪を通りながら、より自らの特異性を際立たせた物語の作り出す均衡への打撃を行うという数少ない例外も見ることができる。
★2 - コメント(1) - 2016年2月9日

マヤコフスキイ、シクロフスキイ、メイエルホリドといった代表的な詩人、画家、理論家、演劇家に焦点を当てながらも、1930年代くらいまでのロシアでの芸術運動がどのような理念、理論、実践を持ち行っていたのかを書き留める。それは参加した人々の顔ぶれの多彩さから見られるような詩、絵画、演劇、音楽といった芸術諸ジャンルの共同作業を目論む豊穣な活動であり、また芸術と社会の繋辞であり、何よりも革命を「われらの革命」とすることで新たな世界観を人々に生起せしめる運動だった。
★2 - コメント(1) - 2016年2月9日

あるものが無いことでそのものがある、とするような仕方での描写。否認など、表象に関する用語を思い出す。表象は『分光器』で扱われていたが、やはりこちらも詩語の遅延というよりは視覚的な印象が強い。
- コメント(0) - 2016年2月9日

不良少女という噂に対して本当の健気な少女として綾女古都子を認識させよう、という企画が動き出すという話。その噂が重要な部分であるのと同じように、古都子にとって主人公新宮清一の理想が大事だが、しかしその理想も本当の「女性」によって崩されそうだ。実質とその影の間隔をどうにかしようという試みをとりわけライトノベルでするのは、キャラクターという設定に支配されてしまう存在が問題にしているが故だろうと思われ、同著者の『ギャルゲヱの世界へようこそ!』を併せて読むと面白いかも。
★4 - コメント(0) - 2016年2月8日

内容としてはゴンブリッチ『芸術と幻影』、ラナーズ『イリュージョン』などを踏襲しているが、向かっている問題が読書に限定されているのが独特か(偶にゴンブリッチやラナーズのような広いことも言いたくなるようだけれど)。原題は what we see となっていて「起きている」ではなく「見ている」について語っていることからも分かるように、読書体験を映画や演劇、漫画などの視覚的体験と同じだとする議論に反対している。そのために、様々なビジュアルを置くことで文章からイメージがもたらされているわけではないと暴き立てる。
★6 - コメント(1) - 2016年1月28日

出来合いの言葉に対して詩語があるとすれば、食べ物にも出来合いのものがあるのに対してそうではない食べ物がある。そうした言葉と食べ物の重なり合いを示唆しながら、食べ物の作る、食べる過程を書くことは、詩語が単なる伝達ではなくモノに対して至るまでの遅延こそを貴重なものとすることを強調する。それは食べ物による追憶においてもそうで、言葉が単なる意味ではなくそこから受ける個人個人の感じや想いを大事にするのだということを詩は語っているようだ。しかし「至る」や「想い」というときに、結局そこに逸脱は無いのではないかと疑う。
★3 - コメント(0) - 2016年1月27日

芸術作品の成立(美的活動)について、作者と主人公、そして鑑賞者という三つの参加者の関わりを重要なものとして論じる。三つの、というのは、単一な存在においては美的活動は行われ得ないのであって、常に距離ある他者と私の関係においてそれは発生するからだ。私は他者に対して「余裕」ある立場から目を注ぐことによって他者を豊かにするのであって、私もまたそうした他者の眼差しを経ることで豊かになる。このような形で生の出来事から世界を創造することが芸術であり、それは単なる遊びではなく生きることの根幹に関わる。
★1 - コメント(1) - 2016年1月11日

ルートビッチ先輩さんの感想・レビュー

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最近読んだ著者:江國香織 エルネスト・グラッシ 開高健 津村記久子 E.H.カー 物草純平 長野まゆみ 伊藤整 柴崎友香 文月悠光
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