neputa

neputaさんの2月の読書メーター
記録初日
2010年03月03日
経過日数
2579日
読んだ本
380冊(1日平均0.08冊)
読んだページ
134420ページ(1日平均27ページ)
感想/レビュー
59件(投稿率15.5%)
本棚
1棚
性別
現住所
東京都
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外部サイト
自己紹介
東京在住の勤め人
血筋は東北(津軽x南部)
ジャンルは気にせず何でも嗜みます
感想は特に気に入ったものをブログに書いて、読書メーターには抜粋を記載しています。
好きな作家:帚木蓬生、新田次郎、高村薫、中村文則、椎名誠、アラン・シリトー

2016.02.06
昨年から山に出かけることが増え、近頃は山岳関連の本ばかり手にとるようになりました。

読書グラフ

最近の感想・レビュー(59件)

人生とは斯くもグロテスクなものであったか。一切の補正なしに人の一生を除いてみるとそうなのかもしれない。本書の中核を貫き子細に語られる鈴木陽子という女性の一生は、どこにでもいる、あるいは私かもしれないと思えるごく平凡なものである。ある時点までは。彼女の自殺した弟は「人間の存在は自然現象だ」と語るが鈴木陽子は必死に抗う。数々の犯した罪の果てに魂の救済を得た彼女の一生に不思議と清涼感が漂う。人間が生み出したルールを逸脱し自然界の適者生存さながらに自身を救い上げることに成功した人間の物語だった。
★25 - コメント(0) - 2016年7月2日

9.11以降の世界、実際の世界と同様、内戦や難民、格差と貧困など人類が抱える問題は変わらない。この現実世界をSFというラッピングで予見しうる未来へと時を進めた世界とも言える。SF、ミステリとして楽しめる作品であるがもっとも興味深いのは主人公クラヴィスの対話である。対話の相手は既に亡くなった母、そして世界中で虐殺を引き起こす男ジョン・ポール。彼らの対話は我々は何であるのか、生命とは、生と死の境界はどこかを知る旅である。これほどに強大な作品を生み出した作家が、もう新たに作品を生むことがない事実がとても残念だ。
★27 - コメント(0) - 2016年6月27日

最近続けざまにミステリ作品を読んでいる。個人的嗜好を言えば、凝りに凝ったトリックを披露し辻褄さえ合っていればよいとばかりに複雑さを極めた作品はあまり好きではないのだが、今邑作品は前回読んだ「ルームメイト」同様、読んでいて楽しい。少女漫画のような雰囲気に古めかしい表現が混じり込んでいたり、かなりエグい殺人を描写しているにもかかわらず血の匂いを感じないカラリと乾いているのが不思議だ。物語とは関係ないけれど、著者はミステリを書くのが好きなのだろうなと随所で感じるところが最も楽しめる要因なのかもしれない。
★10 - コメント(0) - 2016年6月7日

「死刑制度」「少年法」、実際の事件や小説作品などを通じて直面するたびにうろたえてしまう。本作ではこれらのテーマに加え遺族による復讐がミステリタッチで描かれている。文体は裁判記録のように淡々としたもので、それが思考する余地を与える結果となり大いに苦悩しながらの読書となった。一市民として、何よりも自分自身のために考えようと試みるのだが何も答えを見いだせずにいる。生きているあいだに同じ思考を何度繰り返し、遂にはどこにも辿りつけぬまま終わるのかもしれない。今回もまたそんな無力感に襲われながらページを閉じた。
★14 - コメント(0) - 2016年6月3日

個人的に昭和、とりわけ戦後~高度成長期を迎えるあたりまでの物語が好きな私にとって、本作品の時代設定と当時の人々を細かく描写する文章を読み進めていくことは楽しい。闇市、カストリ、隠退蔵物資、復員兵など戦後日本の様子を想像させるキーワードがいくつも登場し、実際には体験したことのない時代の空気を想像を膨らませながら読み進めた。 しかしながら終盤にかけて続く説明調のセリフの連続にそれまで入り込んでいた熱も冷め余韻も残らぬ有り様だった。
★9 - コメント(0) - 2016年6月2日

突如暴漢に拉致され監禁されるアレックスという女性。奇跡的に生還した彼女を追うごとに明らかになる真実。ひとつ物語が展開するたびに全てをひっくり返されるような感覚に陥る。 孤独で過酷な人生を生きるアレックスという女性を中心に進んでいく物語であるが、事件を追うカミーユという男(彼もまたアレックスと同様に孤独な人物である)の再生物語でもある。 壮絶さとユーモアが同居する描写もまた印象深い読み応えのある作品であった。
★60 - コメント(0) - 2016年5月30日

江戸下町が舞台の人情物語。そこには現代と同様、様々な人が暮らしている。大きく違うと感じるのは人々の「結びつき」である。小説であり物語であるが、当時庶民が互いの結びつきを強め、持ちつ持たれつ、心意気で助け合うことを生きる手段としていたのではと感じる。「粋である」とはキレイ事ではなく生きるための知恵だったのか。
★10 - コメント(1) - 2016年5月24日

おそらく舞台は津軽海峡に面した青森の街なのだろう。山背や根雪、みなを連れて行った湖は十和田湖だろうか。パチンコ屋で何度も貸してくれと声をかけられるのが面倒だと理由でライターをあげたことが縁で始まる物語。端々から、くたびれてはいるが青春の匂いが確かに感じられる。北の果てで決して明るくはないがどんよりとした重さもない。知らない土地ではないこともあるが、光のひと筋や、雫の一粒までがありありと目に浮かび、ただただ心地よくその世界に浸っていたいと思わせる文学だ。
★11 - コメント(0) - 2016年5月12日

neputaさんの感想・レビュー

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最近読んだ著者:葉真中顕 伊藤計劃 今邑彩 麻野涼 翔田寛 ピエールルメートル 山本一力 佐藤泰志 小俣和一郎 帚木蓬生
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