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2024年3月の読書メーターまとめ

Shintaro
読んだ本
11
読んだページ
3895ページ
感想・レビュー
11
ナイス
960ナイス

2024年3月に読んだ本
11

2024年3月のお気に入り登録
4

  • ツヤマユウスケ
  • 山本拓哉
  • タックン
  • だっぱら

2024年3月のお気に入られ登録
4

  • タックン
  • 山本拓哉
  • ツヤマユウスケ
  • だっぱら

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Shintaro
ネタバレあん時の成瀬はライオンズのユニフォームを着て、ちょっと少女っぽかったかな、当然だけど。だけど今度の成瀬は観光大使の制服を着て、ちょっと大人になった。ちょっと綺麗になったとも言える。親父の戯言だと許してほしい。ウチの息子より2歳も若いのである。そんな成瀬も大学生。学業に、平和堂のバイトに、そして観光大使業と忙しくも充実しているのである。それが絶好調に達するのが最終章である。島崎の出番は少なく、もう一人の観光大使篠原かれんと友達になりそうな気はするが、島崎との絆は固いことを暗示する。いつかは世界にはばたけよ。
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2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

Shintaro

気温とともにようやく体調が戻ってきました。2月は直木賞受賞作と本屋大賞ノミネート作品を中心に読んできました。本屋大賞2次投票に進まれた全国400余人の書店員さんお疲れ様でした。2月の読数、2296ページ ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/541265/summary/monthly/2024/2

気温とともにようやく体調が戻ってきました。2月は直木賞受賞作と本屋大賞ノミネート作品を中心に読んできました。本屋大賞2次投票に進まれた全国400余人の書店員さんお疲れ様でした。2月の読数、2296ページ  ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/541265/summary/monthly/2024/2
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2024年3月の感想・レビュー一覧
11

Shintaro
ネタバレ小川糸さんとか砥上裕將さんとか、心の琴線に触れる作家が何人かいてヤバイよね。ほぼ泣きながら読んでました。この青山霜介は本作では肝心なところでやらかすというイメージしかないのだが、まあギリギリのところで生きてきたということだね、両親を亡くしてから。あの岡ひろみでさえラケットを置いたことが2度ほどある。でもテニスへの情熱と生命力で立ち上がってきた。岡ひろみより体力がなく、ウェットで内省的な青山であるが、それでも絵の力と子供たちや湖山、仲間たちの力を得て再び立ち上がる。青山と本作の静謐な作風に満腔の賛辞を贈る。
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Shintaro
ネタバレ神話やスターウォーズと同様、三部作の第二部はつらい。帝国の逆襲にあったり、アナキンが闇落ちしたりする。フランス革命の場合、ロベスピエールが革命を完成させ、ナポレオンがその思想を輸出した。本作の場合、若き英雄テッサ・ダールが八面六臂の活躍をし、革命の機運を醸成する。しかし物語の構成上、レーエンデの革命の成就は第三部に持ち越される。しかし六百頁を没入させる抜群のリーダビリティをみよ。本大ノミネートでは前作が僕的イチオシであったが、その判断に一点の曇りもない。自信を持って推す。『レーエンデ』がマイ本屋大賞だと。
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Shintaro
ネタバレあん時の成瀬はライオンズのユニフォームを着て、ちょっと少女っぽかったかな、当然だけど。だけど今度の成瀬は観光大使の制服を着て、ちょっと大人になった。ちょっと綺麗になったとも言える。親父の戯言だと許してほしい。ウチの息子より2歳も若いのである。そんな成瀬も大学生。学業に、平和堂のバイトに、そして観光大使業と忙しくも充実しているのである。それが絶好調に達するのが最終章である。島崎の出番は少なく、もう一人の観光大使篠原かれんと友達になりそうな気はするが、島崎との絆は固いことを暗示する。いつかは世界にはばたけよ。
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Shintaro
ネタバレこの糞忙しい時に没頭できる、モーニングカームのような珠玉の時間を持つ。本作と一杯のコーヒーがあればいいのだ。この面白さで1230円は激安である。ルー・バーニー+加賀山卓朗。表紙の装画からしてロマンチックな愚か者向けではないか。本作もアメリカン・エンタメ本流。何者でもない大学中退バイト生活のアンチ・ヒーローハードリーが虐待されている幼い姉弟を見、虐待から救い出そうと奮闘する物語。最後は大きなオープンエンドになる。しかし僕はハードリーとサルヴァドールが生きていることを信じる。彼らの次の活躍が見たいからである。
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Shintaro
ネタバレ凄まじいの一言。#長春包囲戦を生き延びた遠藤誉のノンフィクション。ティモシー・スナイダーに迫る業績か。著者の一家は満州で製薬会社を営んでいる際、終戦を迎えた。ソ連軍の占領、そして国民党軍の支配。最後に中国共産党(八路軍)の包囲戦である。1948年のことであった。八路軍はチャーズという関所を設け、食料を遮断した。餓死者は15万から20万と言われる。筆者はその光景を見てPTSDに陥った。今でこそ国際人道法違反と言われるが、中国共産党には他にも文革など余罪がある。習近平はいまだに台湾解放を執念深く狙っている。
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Shintaro
ネタバレアレン・エスケンス初読みであるが最高である。ロマンチックな愚か者がロマンチックな愚か者のために書いたような物語。スピード感溢れるアメリカン・エンタメど真ん中の作品であった。大学生のジョーは英語の課題で殺人犯とされ余命間近で仮釈放されているカール・アイヴァンの伝記を書くはめになる。しかしインタビューをするうちに彼が殺人犯とは信じられず、真相を突きとめようと裁判の証拠を入手する。登場人物は翻訳物にしては少ないほうだ。しかし虎穴に入らずんば虎児を得ず。後半は彼女を巻き込んだ大冒険となる。読まずに死ねない一冊。
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Shintaro
ネタバレ須藤古都離初読みですが良かったです。感銘を受けました。手話を話すゴリラ、ローズが人権を求めて人間社会と渡りあう物語。設定が突飛に思えたが、どうやら手話ができるゴリラは存在していてモデルがあるらしい。作中ではゴリラに手話を教え込むプロジェクトが立ち上がるが、教育によって言葉を教えるのは存外可能かも知れぬと思い知った。ゴリラに人権を認める舞台がアメリカだという設定も巧みだ。世界広しといえどもそんな国はアメリカしかない。人間社会についてつらつら考えさせるところが多く、脳がスパークする。蒙が開かれるというのか。
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Shintaro
ネタバレ良かったです。今月のベスト。宮内悠介しか書けないラウリの物語。旧ソ連のモノクロームのような生活が宮内の筆にかかると生彩を帯びてくる。ラウリにとって、それがパソコンであり友であった。あったなあMSX。ヤマハが売っていたとは知らなったけど。パソコン少年となったラウリであったが、革命と独立の波に翻弄される。ロシアや北朝鮮ではハッキングが今でも外貨獲得手段であり戦争の手段でもある。預金、ID、住民基本台帳。改竄されない情報、それが国家だとするエストニアは正しい。ラウリとその友に思いを馳せる。豊穣な読書時間だった。
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Shintaro
ネタバレ津村記久子初読みですが楽しい読書でした。芥川賞作家と聞くと第一印象は相性が悪いですが、本作は朝ドラ風クロノロジカルな理佐と律の成長と自立の物語、そして影の主人公は水車小屋でそば粉の見張り番をするヨウムのネネである。高校を卒業した理佐は虐待を受けていた妹の律を連れて家を飛び出し、アパート付きの蕎麦屋に就職する。そこから周りの人の助けを借りて自立し、周りの人も幸せになっていくのである。この間約40年。衣食住を稼ぐのも大変だが、子供の大学の学費や免許代を当然のように払ってくれる親は偉いし、感謝するしかない。
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Shintaro
ネタバレ美和ちゃんと英知君のデフ・ヴォイススピンオフシリーズ第二弾。高杉千明さんの絵もいいし巻末の手話で話そうも良い。英知君が引っ越しして瞳美ちゃんが生まれるまでのエピソードである。美和ちゃんはこれから聞こえない妹瞳美ちゃんの通訳がわりになると思料されるので、ちょうどコーダのような役割を期待されているのだと思うと複雑である。しかし本作ではちょっと言いにくいようなことでも手話を介することによってコミュニケーションが可能になる。場合によっては音声日本語の守備範囲を超える可能性がある。このような気づきがある本作に感謝。
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Shintaro
ネタバレ良かったです。泣けました。吟味され、選び抜かれた、とにかく美しい日本語。人間へのリスペクト。死にゆく者への尊厳。医師としての矜持。キャラ立ちした登場人物。本作を執筆するのに途方もない時間がかかったのではないかと思わせる完成度。主人公の哲郎は哲学的な思索をする医者であるが、スピノザ的思考をする医者とは即ち作者の夏川草介なのである。前作『神様のカルテ』も良かったけど、本作は一層深みが増した。本作が本屋大賞に選ばれても何ら不思議はない。南先生と哲郎のその先の物語を読みたいのでスピノザシリーズの続編を期待する。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/01/15(3384日経過)
記録初日
2015/01/19(3380日経過)
読んだ本
1138冊(1日平均0.34冊)
読んだページ
413182ページ(1日平均122ページ)
感想・レビュー
1025件(投稿率90.1%)
本棚
18棚
性別
血液型
B型
職業
事務系
自己紹介

・ナイス、コメントありがとうございます。読書メーターは読書エンジンです。
・異なる見解でも参考になればナイスを押すかもしれません。みんな違ってみんないい。
・近くにある図書館の地下書庫の古書のにおいが落ち着きます。
・娯楽小説、文藝、外国文学などを興味の趣くまま読みます。
・誹謗中傷ではなく面白くなかったと言ってくれる人が真の読友。

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