YI

YIさんの2月の読書メーター
記録初日
2015年06月28日
経過日数
636日
読んだ本
9冊(1日平均0.01冊)
読んだページ
2374ページ(1日平均3ページ)
感想/レビュー
9件(投稿率100%)
本棚
1棚
性別
現住所
東京都
URL / ブログ
自己紹介
本をたよりに大正〜昭和初期にかけてのモダン都市を散歩しています

読書グラフ

最近の感想・レビュー(9件)

YI
カフェー、ミルクホール、喫茶店……時代の片隅で、つねに芸術家や作家たちを魅了してきたそうした店々の記憶を、小説や随想、詩のなかにみつけては丹念につなぎあわせた、時空を超えた喫茶店コレクション。喫茶店に集う「常に若く未熟でヒマを持て余した者たち」に向けられる著者のまなざしは、やさしくあたたかい。編集工房ノア(2002年2月22日発行)
- コメント(0) - 2015年8月23日

YI
ある日、手の届くところに思いがけず自然の大いなるいのちを発見した著者の、新鮮な驚きをつづった表題作。自然と交感し、対話する静かな日々が美しいことばで描かれる。ちなみに、ここにつづられている〝武蔵野〟は、現在の武蔵野市ではなく渋谷。独歩の定義によると、武蔵野の「味」は、西は多摩川、東は亀戸〜小松川〜千住あたり、北は板橋から田無、所沢、川越あたりから弧を描くように立川から多摩川へ、この一帯で知ることができるとのこと。その他、モーパッサンの短編の重訳をふくむ種々雑多な掌編が収められている。
★5 - コメント(0) - 2015年8月15日

YI
ふたつの随筆集『珈琲挽き』と『小さな手袋』から、著者の親友でもある作家の庄野潤三が選んだ短い文章61編が収められている。必然的に、著者の人柄が伝わるもの、選者との思い出が綴られたものが多く選ばれているかもしれない。 日常の出来事を取り上げた文章が多いため、著者の暮らした三鷹や吉祥寺、「清水町先生」こと井伏鱒二のいた荻窪、阿佐ヶ谷など中央線沿線の町が頻繁に登場するのだが、戦前から戦後にかけての武蔵野の匂いが感じられて楽しい。幻想的な風味のある「焚火の中の顔」が好き。
- コメント(0) - 2015年7月27日

YI
風がないから「おだやか」かといえば、かならずしもそういうわけではない。むしろ、そよそよと風が吹いているくらいのほうが、じつのところは心地よかったりする。2.26事件勃発直前の東京で、1ミリの微風すら吹かないような息詰まる日々を送るひと組の新婚夫婦。不気味に静かな彼らの生活を描くことで作者が描き出したかったのは、嵐の前の静けさともいえる昭和10年前後の東京の空気そのものだったのではないか。フィクションでありながら、作者が随所に参考データを散りばめているのもリアルさを追求した結果と思える。
- コメント(0) - 2015年7月13日

YI
つねにアップデートされる「東京」という土地で生まれ育った人間は、いまここにある風景も近い将来には消えてなくなる宿命にあることを、しっている。この本は、文学青年として、編集者として、また作家として知己を得た作家たちの思い出とともに、著者が自身の記憶をなぞりつつ歩いた極私的「東京地図」である。プロローグともいえる「外濠線にそって」がいい。記憶の地層をゆっくり掘り起こすことで、幼少時代の通学路であった「市電」の車窓がよみがえる。そして、東京の人間はみな、こんなふうに「自分だけの東京地図」を持っているものなのだ。
- コメント(0) - 2015年7月6日

YI
窪川鶴次郎が散歩に出るのは、たいがい夕暮れ時ちかくである。彼にかぎらず、むかしのひとは夕暮れ時によく散歩したようだ。鴎外の、息子連れの散歩。田端の沼の柵にもたれて、なにするでもなく夕涼みする名もなき人々。窪川の散歩は、明治から大正にかけての時代を生きた文人たちの面影をしのぶ散歩ではあるが、修学旅行の生徒に話しかけたり、はとバスに乗ったり、わざわざ「大東京ツイストまつり」をのぞきにいってみたりもする。そして、七草粥めあてに訪ねた百花園では、遅い時間に到着したためとっくに売り切れていてありつけないのだった。
- コメント(0) - 2015年7月3日

YI
「郊外」が誕生するのは、大正から昭和初期にかけて。関東大震災がきっかけとなり、それは東京の西へ、北へ、とどんどん膨張してゆく。「郊外」に暮らすひとのなかには、震災で焼け出されやむなく住みついたひとがいる一方、おもに文人や芸術家たちを中心に、そこにソローやモーパッサン流の「自然」を発見し、すすんで移住する人びとも存在した。そうして、そんな彼らの手によって新たな気っ風をもった作品が「郊外」から発信されていったのだった。文学のほか松竹蒲田から誕生した「小市民映画」など、東京をみる目が変わる一冊。
- コメント(0) - 2015年6月29日

YI
在りし日の〝武蔵野〟の面影がよみがえる紀行文の傑作。戦前から昭和30年代まで、著者が折々に綴った〝武蔵野〟をめぐる文章がこの一冊にまとめられている。ひとくちに〝武蔵野〟といっても、著者が暮らした杉並区向井町(現在の阿佐ヶ谷北あたり)から吉祥寺、石神井、さらには奥多摩、平林寺や高麗川までずいぶんと広範囲にわたっている。〝武蔵野〟は、都市と田舎の汽水域としての〝郊外〟にほかならず、よって震災以後の〝郊外〟のひとと暮らしを知る上でこの本はまたとない手引きになる。月見草と闇夜を疾走する電車ー「花の精」がいい。
- コメント(0) - 2015年6月28日

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