村上作品の中で一番好きな「世界の終わり〜」を読んだときのわくわくする楽しさをこの本を読みながら思い出した。久しぶりにどっぷりと浸る、いい意味で現実逃避できる最高に楽しい読書だった。次は「世界の終わり〜」とこの本を続けて読んでみたい。

軍を早期退職した父親に振り回される家族の大変さがずっと描かれている。なかなか壮絶ではあるけど、自分に劣等感を抱きつつ父親のことを一番理解していたようにも思うし、家族の誰に対しても否定するようなことは書かれていないところにも密かな愛情を感じた。時々立ち止まって何度も繰り返し読みたくなる一文もいくつかあって今この本を読めて本当に良かった。

村上作品の中で一番好きな「世界の終わり〜」を読んだときのわくわくする楽しさをこの本を読みながら思い出した。久しぶりにどっぷりと浸る、いい意味で現実逃避できる最高に楽しい読書だった。次は「世界の終わり〜」とこの本を続けて読んでみたい。

常にお金の心配があり追われるように書いたバルザック。稼いでいたはずなのにつまらないものに浪費してしまい書かざる得ない生活が続く。お金持ちの夫人とばかり付き合う一方で書きまくる（書ける）バルザックもすごいが、幼い頃に母親から愛されなかった影響もあるのだろう。まだ読んでいない作品がたくさんあるのでより楽しみになった。