デパート内の和菓子店のバイト、アンちゃんのお仕事成長物語。和菓子にからめたミステリでもあって、蘊蓄も凝っていて楽しかった。練り切りを季節ごとに食べたくなった。ただ15年ほど前の作品だけあって、乙女系男子やぽっちゃり女子を下げ過ぎなのが今の時代に読むと気になったかな。

1960年代のアメリカ。有能な化学者エリザベスはパワハラ、セクハラ、モラハラ、アカハラなどのハラスメント攻めでシングルマザーに。ところがやむなく出演した料理番組で視聴者の主婦たちから大喝采を浴び……。評判通りのおもしろさで一気読み。ワンコと娘のマデリンが可愛い。恋人の出自をめぐるあれこれはエンタメだから仕方ないかな。それにしても舞台は60年前だが、実は女性の現状は日本も含め世界中あんまり変わってないのではとつくづく。人類丸ごとエリザベスに喝を入れてもらうべきかも。

デパート内の和菓子店のバイト、アンちゃんのお仕事成長物語。和菓子にからめたミステリでもあって、蘊蓄も凝っていて楽しかった。練り切りを季節ごとに食べたくなった。ただ15年ほど前の作品だけあって、乙女系男子やぽっちゃり女子を下げ過ぎなのが今の時代に読むと気になったかな。

『赤毛のアン』の著者モンゴメリのロマンス作品で、心温まるというよりは愉快痛快系。29歳のヒロインはオールドミスだと馬鹿にされ、夢も希望もない日々を送っている。だがある日とつぜん余命一年と言われ、だったらもう好き勝手に生きてやる！と決心し……。〝恐れる〟ことをやめれば人間強いのだなとわかりました。100年前の作品だけど、スカッとしたい女子にはおススメです。

話題の本で家族が借りたので読んでみた。その仕事、何のためにしてるの？　ガリガリ働くより本当にしたいことしようよ！と訴える本。たしかにそうなのだけど、実例の登場人物が外国人ばかりなので今一つ感情移入できない。そういえば自己啓発本はいつもそうだったなと思いだした。でも自分が社畜だと感じている人は読んだほうがいいかもです。

著者はロシアの雑貨と街の人に魅せられたカフェ店主。こんなに可愛い世界があったなんて！　ツアーで行ったときは美術館や寺院など建築ばかり見るのに忙しく、気にも留めなかったのが残念。マトリョシカのチェス（異常に可愛い）は買ったけど（笑）。Ｐのせいでもう一生行けないのだなと涙が出る。なんとかならないのかな。

たまたま手に取ったが、これすごい。解説も丁寧で読みたい本がいっぱい。何よりすごいのが、この百冊を選ぶわけだからいったいどれだけ読んでいるのか。書評家のすごさを今さらながら知りました。