かや

かやさんの2月の読書メーター
記録初日
2016年10月19日
経過日数
160日
読んだ本
63冊(1日平均0.2冊)
読んだページ
16379ページ(1日平均52ページ)
感想/レビュー
24件(投稿率38.1%)
本棚
0棚
性別
年齢
25歳
血液型
A型
職業
技術系
現住所
鹿児島県

読書グラフ

最近の感想・レビュー(24件)

山田詠美の文体は、ある時には鋭いナイフに、またある時には甘いシャンパンにもなる。本書は後者の方である。物語のテーマは、所謂ダブル不倫なのだが、多くの場合その陳腐な装置が生み出すであろう、おきまりの修羅場は一切出てこないのが流石山田詠美流肩すかしである。軽やかな文体から、大事なことがこぼれ落ちてくるような、贅沢な本。ワインを飲みながら読みたくなる。
★6 - コメント(0) - 3月25日

面白かった!!自分がずーっと考えていた根幹のようなものについて書かれていて、最初から最後まで線を引きまくってしまった。また読み返したい。河合隼雄が精神病治療として行っていた「箱庭療法」の話が特に興味深い。作品を作っている作者が何を作っているのか分かっていたらそれは作り物であり、作品は作者をどこかで越えていなければならない。そういう意味では芸術家も病を抱えている。しかし、表現する体力を持ち合わせていないと、作品を生み出すことは出来ないのである。ー「健全な肉体に不健全な魂を宿らせることが芸」とはこのことか。
★11 - コメント(0) - 3月6日

語り手である主人公に作者自身が存分に投影されているように感じた。主人公は結婚観について、仕事について、生き方についてのはっきりとした考えを持っているが、全然力んでいない。自分に余裕があって、他人を意識する必要が無いからなんだと思う。既婚者の落ち着いた関係の恋人がいて、言い寄ってくる年下の男の子がいて、32歳のライターである主人公は、お袋が作るような肉じゃがは作らないが、ワインに合うおつまみを作るのが得意。この本を読んでると結婚がつまらなく感じてしまう…。フランソワーズサガンを思わせるおしゃれな文体だ。
★7 - コメント(0) - 3月4日

狂ってる。45歳の主人公、ドロシーにしてはいささか若すぎる美少年のルイスは、人を4人も殺す。反対にドロシーの伴侶は命がけで助ける。すべてはドロシーのためだった…。でも彼らの間に肉体関係は成立しない。普通愛って相手に自分を承認してもらわなきゃ成り立たないものなのではないか、でもルイスは自分のことなんでどうでもいいようだ。それを受け入れるドロシーもドロシーだ。全然共感できずに無心で読んだ。それにしても、なんて美しい物語なのだろう。
★6 - コメント(0) - 3月4日

「俺は戦争に行くだろう―俺は人を殺し、あるいは殺されるかもしれない―それというのも面目を失いたくないからだ。」こんなにきっぱりと事実を言い切った小説を他に私は知らない。本書は、戦争に直面した人々の、あまりにも本当の、個人的な心情が事細かに綴られている。そこに一般論で解釈できる余地はなく、我々は息をのんでその現象を見守ることしかできない。救いようがない。我々がしなくてはならないのは、ここに提示された事実の延長上に自分自身を置いて体験することである。そのような心意気がない者に、本書を読む資格は無い。
★8 - コメント(0) - 2月19日

書評であるのに、紹介されている本を読まずとも満足してしまう、と言ったら著者にとっては不本意なのだろうか。本を読んで得たインスピレーションを川上弘美ワールドに転換させているような印象を受けた。また、本を読んで受けた感覚的なニュアンスについても言葉にして表してあるのだが、その言わんとする感じがこちらにも的確に伝わってくる。普段の幻想的な文体とは違って、骨のある文体だけれども、行間から温かさが立ち上ってくる感じがした。単なる本の紹介文でないところが、さすが作家である。
★6 - コメント(0) - 2月15日

色々な人の、それぞれの1人の時間を書いてあるところが好き。「コートを脱ぎ、喪服を脱ぐ。赤いセーターにジーンズという格好になると、桃は髪をクリップで留め、手を洗ってうがいをした。化粧をすっかり落として、顔も洗うとさっぱりした。」桃が鯖崎と「共犯者」として関係を続けていく潔さがいい。「すくなくとも私には、好きな男と寝る自由も、寝ない自由もあるのだ、」フランソワーズサガンみたい。
★8 - コメント(0) - 2月5日

女性はこうあるべきみたいなことが書いてあるのに、全然押し付けがましさを感じない。本当に文章の上手い人だと思う。虚しさの感覚という章が心に残った。「考えてみれば、現代の暮らしに満足しているとはいってもこれはまことに卑小な、いじらしいしあわせであって、ここにとどまらず少しでも前進、少しでも向上、を目指す精励の気魄があれば、怠惰とは紙一重の虚しさなど決して寄せつけはしないと思うが、果たしてどんなものであろうか。」
★5 - コメント(0) - 1月6日

かやさんの感想・レビュー

読んでる本(2冊)


著者グラフ

最近読んだ著者:山田詠美 村上春樹 河合隼雄,村上春樹 俵万智 フランソワーズサガン,朝吹登水子,FrancoiseSagan ティム・オブライエン 川上弘美 江國香織 宮尾登美子 レイモンドカーヴァー
かやさんの著者グラフ
ログイン新規登録(無料)