加賀シリーズ最新作なのかな？久しぶりに書店に行ったら積まれててびっくり。即購入です。やはりこのシリーズは安定の面白さでした。加賀の第三者度が高いので、ミステリーとして楽しく読めました。思い込みの当てにならなさ、人の悪意の醸成、善と悪に触れる境界の曖昧さ、ストーリーとしてはスイスイ読めるけど、読後ちょっとズンときました。

テレビ朝日社員の著者が妻の不倫報道についてツイートした相手に裁判を起こし勝訴するまでの記録。読んでいると著者の孤独が身に沁みました。

双葉の英知との決着。双葉と英知のもつれて解けない糸のような関係のままゆく物語もまた楽しとは思うけど、歳をとると時の流れの優しさを感じるお話が好きになります。宙人頑張った。英知のやり場のない情動を描いた作品を楽しみにしております。

本編は割と発売後すぐに読んでるのに遅れて番外編読了。折々に発表されている短編をあつめているので読んだことのあるお話の方が多いんだけど、バラバラと所持していたものが纏まるのはありがたいし、読み直すと色々なエピソードを思い出して楽しかったです。