シリーズ２作目。前作の内容をほとんど忘れていたけれど、闇があって、後味が苦かったことは覚えていた。東京都下の架空の市と実在する地名の両方が出てくる。北八王子市はないけれど、北八王子駅は実在する。

ひとり暮らしの５人の女性たちの日々の暮らしを描いているのだけれど、誰もが自分の部屋を、そこでの生活を愛おしく思っているのが伝わってくる。A5判オールカラーという贅沢なつくり。でも、モノクロではこの本の魅力は伝わらないかも。

１・２巻を再読してから読んだ。 カバー袖の、吉田秋生さんのコメント、「今老後なんですけど」という言葉が感慨深かった……。黄菜子のシリーズをはじめて読んだのは何年前だっけ。

最近メディアでお名前を拝見することの多い牟田都子さんの、校正をテーマにしたエッセイ集。一度も正規雇用として働いたことがないという、まさに就職氷河期世代。