2019年 夏の課題図書 特集

青少年読書感想文全国コンクール

2019年の青少年読書感想文全国コンクールの課題図書をまとめました。読書メーターに投稿された感想・レビューも紹介します!

夏休み読書の本選びに、ぜひ参考にしてみてください。

高等学校中学校小学校高学年小学校中学年小学校低学年

高等学校

この川のむこうに君がいる
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テンちゃん
2019-08-18

『濱野京子様、君は震災で味わった「恐怖」「苦悩」「絶望」を持った沢山の人々の想いに寄り添い、高校生活で前に向かって立ち向かう少年、少女を通して、「この川のむこうに君がいる」というタイトルの裏側の想いを「この恐怖で造り上げられた苦悩を背負った私が勇気を出して心を開けば、手を広げ共感し前へ進む勇気と希望を与える君がいる」という深いメッセージとして私に送った』o(^-^o)(o^-^)o『震災生活で失われた者を想うトラウマが何かのきっかけで黒い闇波として心を支配する様は、残酷で容赦ない』→2ページへ

いつでも母さん
2019-03-13

被災者とそうでない者。被災者の中でも被害の大きさはそれぞれだ。どこで何を分けたのだろう。被災者の数だけ悲しみはある。その悲しみを分かち合いたい者、触れないで欲しい者・・関わり方は被災者の数だけあるだろう。善意の心遣いはわかっている。だけど、それが苦しいと思う事もあるのだ。それを話せるのは同じ被災者だけか?16歳・梨乃の心情が切なく苦しい。新たな場所で友が出来たことはとても良かった。この作品は震災から3年後の話だが震災だけじゃなくて事件や事故等・・関わり方を教えてくれている。子供から大人まで読んで欲しい。

ちゃちゃ
2020-03-03

震災に遭った子どもたちがその後何に苦しみ傷ついてきたのか、その心の揺れを繊細かつ等身大に描いた“3.11後”の物語。震災で兄を亡くし心に深い傷を負った高校生の梨乃。「絆」という言葉への違和感、「被災者」という特別視、押しつけられる善意や同情、自分が生き残ったことへの罪悪感。一瞬にして命運を分けた川は、被災者とそうでない人を隔てる「川」となる。だが、吹奏楽部の仲間や音楽の力を借りて閉ざされた心をゆっくり開いてゆく梨乃。隔たりを越えて互いを想う想像力こそが、新たな関係性を築き成長を促す。タイトルが沁みるなぁ。

ザ・ヘイト・ユー・ギヴ あなたがくれた憎しみ
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ミカママ
2019-09-21

【原書】読み友さんオススメのこちら、補助に入っている現国の授業で、担任が生徒に続編『On the Come Up』の第1章を読み聞かせたのに伴い。一時期大問題になった警官の黒人殺し。おそらくリアルを題材にしているのかと思われ。16歳の少女が、銃殺された親友のために立ち上がり、成長して行く様子がドラマになっている。彼女には、可愛らしさも残しつつ、(弁護士資格などもとって)活動家として活躍していって欲しい。続編も読もう。原書:https://bookmeter.com/books/12102102

いつでも母さん
2019-04-12

『わたしのことも撃ちたかったんですか?』これは幼馴染が目の前で警官に射殺された16歳・スターさんの言葉。常にアメリカが抱える社会問題。今、曲がりなりにも平穏な日本からこの本を読めるのは、これからもしかしたら起こりえる『何か』への警鐘なのかもしれません。スターさんが立ち上がり、それは大きな波となり社会を揺さぶる。『大切なのは、決して正しい行いをやめないこと』忘れない・諦めない・・事実と違うこと・何が真実か見極める眼は私達も持っているだろうか?

buchipanda3
2020-06-04

今なおアメリカ社会で起こる黒人への人種差別的な事件を描いた小説。幼馴染みが目の前で白人警官に射殺された女子高生・スター。彼女はショックを受けながらも勇気を振り絞って声を上げようとする。重いテーマの話だがティーンエイジャーの青春ものな文章で読み易い。かと言って軽いわけではなく、社会の理不尽さへの憤りと恐怖に戸惑う姿にやるせなさを感じた。なぜこんな歪みが存在するのか。「大切なのは決して正しい行いをやめないこと」という言葉が残る。そして彼女を支える家族や友人の強くて温かい愛情が魅力的で一気に読ませる作品だった。

ヒマラヤに学校をつくる 〜カネなしコネなしの僕と、見捨てられた子どもたちの挑戦
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あすなろ
2019-12-31

3つ下にこういう方が居るんだということに先ずは驚く。年納め本とした意図は、今年後半に心身疲弊気味となり、仕事という原点を見直してみたくなったから。そしてその原動力。ネパールを見つめ解け込み、自身が病に侵される迄一気に読みました。今すぐではないが、そろそろ得た学力や知識や仕事のスキルをどう還すのかは頭の片隅に置いておくのも悪くない年頃となったと今年は感じ始めた分水嶺的な年だったので、筆者の様や弱者女児にフォーカスして実現していく様に諸々の憂い想う気持ちが重なり一年を終えます。心の片付けですね。ジンと来ました

けんとまん1007
2020-06-01

学校、学ぶこと。人は、学ぶことで明日への希望が湧き、次のステップに進む可能性が広がる。それは、100%ではないかもしれないが、0%ではなくなるということが重要なのではと思う。人は、何かの目標を持ち、関係する人が変わっていくことがわかると、それが大きなエネルギーになる。それは、人との出会いにもつながりうる。思いを持つこと、但し、相手にとってどこまでという距離感が難しい。環境作りも、どこまでやるか、どこから自発性に委ねるか。これは、いろいろな場で当てはまる。

いっせい
2019-09-08

ネパールのことは、「エベレストがある国」という上っつらな面しか知りませんでした。今でも根強く残るカースト制度、貧困、児童労働の現実。それは、とても深い闇でした。 「命を守る為に、ネパールに学校を!」何度も挫折を繰り返しながらも、今、本当に必要な事は何なのかを冷静に見極めながらも、資金ゼロから学校創設、更に職業訓練までやり遂げた著者の情熱、行動力に感服致しました。先にウィグル地区の悲惨な人種差別を描いた漫画を読みましたが、他国で起きている悲惨な現状を知ることが、やはり大事だと思います。

中学校

星の旅人: 伊能忠敬と伝説の怪魚
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ぶち
2019-08-21

井上ひさしさんの『四千万歩の男』は伊能忠敬の偉業を綴った歴史小説の大作です。この本は、その内容を児童向けにボリュームを減らし、最初の蝦夷への測量の旅に限った内容になっています。 この本では、単調となりがちな測量の旅の記録にミステリ要素も盛り込んで、読み物としても刺激のあるものになっています。また、"化政文化"や"シャクシャインの戦い"、"緯度と経度の解説" など、関連する史実や天文学の解説コラムもあって、中学生の課題図書らしい趣となっていますが、内容がちょっと平易すぎるように思いました。

chimako
2019-06-10

謎ときもあって読み物としてなかなか面白かったが、中学課題図書としては易しすぎるか。途中に挟まれる解説も物語を細切れにしてしまうのが惜しい。伊能忠敬の蝦夷地測量一行に参加した平次(フィクション)の父親探しをエンタメの軸に、忠敬の人となりや偉業を歴史の軸に書かれた伝記物。副題の「伝説の怪魚」は最後の方に少しだけ出てくる。111ページに「あらかじめ用意した答えを導くために、都合のいい数字をあてはめる。それは学問において絶対にやってはならないことだ」という忠敬の言葉は真を語る。もう少し深く掘り下げても良かった。

☆よいこ
2019-05-16

伊能忠敬の蝦夷測量に同行し、行方不明になった父を探す少年の話は創作。読みやすく面白くていい。幕間に解説が多くあり、図解やイラストも多くわかりやすかった。装丁も表紙もいい、良本。▽いつか、星に手がとどくといいな

ある晴れた夏の朝
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ろくせい@やまもとかねよし
2020-07-23

「戦争」を考察させる児童書。米国を舞台に、原子力爆弾投下に対する政治的判断を、15歳青年らに討論させる物語。米国らしく、主人公の8名は異なる出自背景をもたせ、さらにそれぞれの背景でもつ是非の両論を盛り込み、展開させる。昨今、討論をディベートと称し日本人が苦手な自己主張を育む手法と啓蒙されるが、自己主張のみ焦点化するのは大誤解。本書は、討論本来の目的「一定の結論」を互いの主張を尊重し導く正確な描写であったと感じる。結論は正悪二元で得ない。多様な人間同士の結論には、利他的思い遣りから「一定」を探すべきと表す。

さてさて
2022-06-25

アメリカに暮らす小手鞠さんだからこそリアルに展開できる『ディベート』という形式を用いて原爆投下の是非を改めて考える機会を与えてくれたこの作品。とても読みやすい文体が故に重量級のテーマがスッと心に染みてくるのを感じるこの作品。「ある晴れた夏の朝」のことを思い平和へと続く人々の思いは万国共通のものなのだと改めて感じたこの作品。”原爆投下の是非をアメリカの視点から書く”、この作品に込められた小手鞠さんの深い思いを是非多くの人に知ってもらいたい。そう、全力であなたにおすすめしたいと心から感じる傑作だと思いました。

風眠
2018-09-02

戦争をした、という事実は変わらない。その時、その中で、何が行われたか。何があってもおかしくはなかった、と私は思う。戦争という日常は、大きなストレスを生み、洗脳されたように思考がおかしくなる。認めたくない事かもしれないけれど、どこまでも残虐になれるのもまた、人間なのだ。私たち日本人だって、戦争に参加した事を忘れてはいけない。やったやられたの感情論、あやまちを受け止めない自虐史観、教科書の改訂、人種差別。これは、アメリカの高校生が原爆反対派と賛成派に分かれ議論する、ある夏の日の物語。YAだけれど、大人もぜひ!

サイド・トラック: 走るのニガテなぼくのランニング日記
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旅するランナー
2019-11-12

2019年最ハートウォーミング小説。ADD(注意欠陥障害)をかかえる中学生のグダグダなランニング日記。スタートのピストル音にビビったり、あっちへフラフラこっちへフラフラしちゃったり。でも、T監督から全力を出すことを学び進化し、おじいちゃんからの人生訓に人として深化し、同級生の女の子ヘザーの立ち向かう姿勢を真似て新しい自分に新化する。自己ベスト目指す彼の成長が微笑ましく涙ぐましくたくましく感じます。おじいちゃんが語りかける、人との接し方、モノの見え方・聞こえ方には、僕たち読者の心もすっと伸化していきます。

ケイ
2019-07-12

「先生、金曜日にクロスカントリーの大会に出るんですけど、見に来ませんか?」「あなたが優勝しそうなの?」「ぼくが?まさか!僕はあまり速く走れないんです。でも、自己ベストってのがあるんです」 ADDの中学生の男の子。彼をスーパーヒーローって呼ぶおじいちゃんが、そしてそういう風によぶ理由が最高なの。「瀕死の状態っていうのがどういう事なのかわかってきた感じだけど、ここでやめるわけにはいかない」 細かい笑いが随所にあるのがアメリカンだな。私もクロスカントリー部のある高校に行きたいぞ! 〇〇歳、若かったら(^^)

chimako
2019-06-11

課題図書。外国の児童文学は読みにくい。学校の様子も授業の様子も違うから想像しづらい。そして、たぶん日本では許されないであろう人をバカにする言葉や家族構成に関する悪口が飛び交いあまり気分が良くない……が、途中からどんどんと面白くなる。主人公は通級教室に所属するADD(注意欠陥障害)のジョセフ。何事もうまくいかないと諦めぎみの毎日がクロスカントリーを始めることによって変わっていく。背の高い颯爽とした女の子ヘザーと友だちになった。少しだけ腹筋が割れてきた。苦しいけれど自己ベストを目指してる。おじいちゃんが良い。

小学校高学年

ぼくとニケ
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miww
2019-02-14

幼なじみの仁菜が拾ってきた仔猫を引き取る事になった玄太。ニケとの楽しい生活が始まるのだが、雅の辛い経験、保護猫ボランティアの楓の思い、突然襲ってきたニケの病気‥。かわいいだけではすまない生き物を飼うという事、最期まで責任を持つというのがどういう事かをふたりは周りの温かくてステキな大人から学んでいく。獣医師である著者の思いがひしひしと伝わってくる。後半は予想外にも号泣。子供だけではなく子供と接する大人にも読んでもらいたい素晴らしい作品でした。牧野千穂さんの装画がとてもかわいい。

ゆみねこ
2019-02-11

片川優子さん、初読み。動物を飼うことの責任、命の大切さをとても分かりやすく綴られています。獣医師でもある著者ならではの作品。

みかん🍊
2019-03-31

幼馴染の仁菜が拾ってきた子猫ニケを飼う事になった玄太一家、初めての子猫の世話に大騒ぎの家族、不登校なのに毎日ニケのお世話にやってくる仁菜に母親が保護猫のお世話をする叔母の話を聞きにいく事を条件に出す、猫を飼うという事は猫の一生を責任を持って最後まで見るという事、読んでいてぼろぼろ泣けてきてしまいました、可愛いからと言って安易に飼わないで一生責任を持つ覚悟を持って欲しい。

かべのむこうになにがある?
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やすらぎ🍀
2022-02-20

壁の向こうにある世界を知ってしまっていいのだろうか。守られている世界から先へ進む必要はない。ほとんどの人は平和を愛しているのに、残酷な世界は未だに存在しているのだから。…生まれたときからそこにあるものは、なぜか自然と受け入れる。あるものはある。だからそれでいいと。…少しの気づきと勇気が、より豊かな世界へ連れてゆく。振り返ると壁は消えているだろう。しかし、少し進むとさっきより少し高い壁が目の前にある。…どんな道を歩むかは、人それぞれ違う。歩みを止めることもある。一緒に歩むときもある。道が続く限り、壁も続く。

MI
2023-08-31

大きな赤いかべがあり、どこまでも続いていました。ねずみはこのかべの向こうに何があるのか気になって、いろんな動物に尋ねてまわりました。ある動物はかべの向こうには闇しかないもといい、昔からあるからあるのがあたりまえ。気にしない方が幸せだと答えた動物がいた。そして鳥がやってきて、とりにかべの向こうまで乗せて欲しいとお願いした。この絵本かべをテーマにしているが、人間の問題のかべにも当てはまる。読みてにとって受け取り方に余白がありとても面白かった。

モリー
2019-12-12

赤くて高い壁に囲まれた町が舞台です。一匹のネズミが仲間たちに問いかけます。「壁はいつから、なんのためにあるの?」と。鳥の背に乗り、壁の外の世界を見たネズミは元の場所に戻るときに気づきます。壁がないという事に。壁は、自分の心が生み出した思い込みの産物だったのです。私たちは、自分の心が生み出した幻の壁の内側に閉じこもりがちです。外の世界に目を向けようとせず、仲間内だけで分かり合えばよいと考えがちです。あるいは、年老いて、世界に目を向けようともしなくなるかもしれません。壁を取り払い心の扉を開こう。世界は美しい。

マザンナの風にのせて
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かおりんご
2019-06-13

児童書。高学年の課題図書。つい先日山崎豊子さんの「二つの祖国」を読んだばかりだから、タイムリー。キャンプに収容されるときに、離れ離れになってしまった飼い犬への思いが中心となって話が進む。キャンプでの日系人に対しての理不尽な話はあまり描かれていない。児童書では目にしたことがない内容だったので、課題図書になったのはいいことだと思う。日系人だけが収容されていたことを、多くの子供たちに知ってほしい。

わむう
2019-05-10

第65回全国読書感想文コンクール課題図書高学年の部。真珠湾攻撃直後のアメリカ在住の日系人と日本人移民が強制収容所に入れられる。主人公のマナミは慣れ親しんだ家から退去させらた挙句、愛犬トモと引き離されたショックで失語症になってしまう。時が経ちもう一度自分が守るべき存在である子犬と出会い再び引き離されようとした時、マナミはトモと無理矢理離される時に出せなかった勇気を出して子犬を守ります。

キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん
2023-07-07

第二次世界大戦中のアメリカにいた日系人の強制移住について。少女マナミは飼い犬と引き離された事で声がでなくなってしまう。マナミから見た砂漠の中の移住先の暮らしについて。渇いた土地に作物を作り学校に通い仕事を見つけ働く日系人たち。

もうひとつの屋久島から―世界遺産の森が伝えたいこと
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kinkin
2023-04-03

著者は新聞社に勤めていたが、屋久島のことを知るために屋久島へ移住することを決意しかし家族の反対を説得し移り住んだ。映画「もののけ姫」のモチーフにもなった屋久島の原生林。現在は自然遺産になっているがそこのたどり着くまでの道のりが書かれている。住民にも反対派、賛成派に分裂。その経緯も記されている。読んで自然遺産に人が自然体験することが大切なことなのか疑問を持った。島にやってきた観光客のゴミやトイレの始末だ。旅の恥はかきすて。私はこうした二度と元に戻せない自然は最初から人が手を出すべきではないと感じた。図書館本

ゆみきーにゃ
2019-07-30

《図書館》世界遺産屋久島の昔のお話。美しい自然を残すために立ち上がった若者たちに感動した。江戸時代、明治時代と国が伐採を推し進めていた事実に驚愕!今、屋久杉は触れないようだけど、著者が言っていたように近くで見れること、それだけでも素晴らしいことだ。この本、本当読んで良かった。オススメです!

ポルトン
2018-07-07

朝日新聞の社員だった著者の屋久島移住記! 近年までずっと伐採が続けられてきた屋久島、世界遺産に登録されたことで環境保護が進んだがそれまでは… あまり知られていない裸の屋久島が良くわかる本でした。たま本文には全てルビが振られていて小学生でも読めるようになってること、多数の写真もあり読みやすい内容になってました!

小学校中学年

かみさまにあいたい
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あっか
2019-08-15

2019年読書感想文、中学年の課題図書。小説じゃないような、本当に経験したことのようなリアルと瑞々しさがあって感動しました(´;ω;`)雄一とナンシー先生がベンチで話しているところ、ナンシー先生が燃やしながら話しているところは特にウルッとしました。読んでいた小3の長男よりわたしの方が感動したかも…笑 男子同士の友情、おばあちゃんのこと、神様のこと…色々テーマがてんこ盛りだけど、息子はどこに特に惹かれたのかなあ^^(そういえば、昨年は「ばあばはだいじょうぶ」を選んでたな…)楽しみです。

へくとぱすかる
2022-03-24

3年生の雄一が祖母の墓のある寺で、同じクラスの竜也と出会う。竜也は授業中に遊んで、先生にも逆らう子だが、背景には家庭の事情もある。子どもの友だち関係は、みごとなくらい自然に、しかもすぐにできあがる。読んでいて、「あれっ、いつのまに?」と思っていると、もう二人で「神さまに会う」ための計画をすすめている。けがで入院した雄一を竜也が見舞いにきて、ナンシーさんと出会うのは偶然すぎるけど、少しは子どもたちの日常も風通しがついていく。課題図書になった中学年には少しテーマが難しそうだけど、物語はささやかさがリアルだ。

nakanaka
2019-10-20

大好きだった祖母を亡くしたばかりの雄一と、親の仕事の都合で孤独感を抱えた竜也の交友と成長を描いた作品。人の死や親の愛情など、多くの人が経験するであろう物事を子供の視点で上手く表現していると感じました。この作品に共感する小学生も多いのではないでしょうか。

子ぶたのトリュフ
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アクビちゃん
2019-06-17

【図書館・2019中学年課題図書】読みながら、“あー私は、こういう本が好きだったな~”と、小学生の頃、ワクワクしながら、ページをめくっていたのを思い出しました。牧場の娘、ジャスミンは、瀕死の赤ちゃんブタを懸命な世話で命を救います。トリュフと名付け、可愛がり、大きくなっても飼ってもらえるように犬のように訓練します。登場人物に悪い人がいないので、とても心暖まります♪ 動物たちの悪口を「聞こえちゃうよ」などと言うトムは、可愛いくて最高💓 面白かったけど、次男は興味ないんですって… 

chiaki
2019-06-05

2019年中学年課題図書。動物が大好きなジャスミン。ある時、瀕死のぶたの赤ちゃんを懸命な処置で救う。震える赤ちゃんをオーブンに入れるのにはびっくり!おかげで元気になった赤ちゃんはトリュフと名付けられ、ジャスミンの立派な相棒に。クリスマスイブに起こったハプニングには先が気になってページを捲る手が止まらなかった!ラストもとてもよかったです。農場生活は時に自然の厳しさも味わうけど、活き活きと描かれるこの物語、シリーズ続編も是非読みたい。動物好きのすべての子どもたちに…

かおりんご
2019-08-13

児童書。読書感想文中学年の部課題図書。子ブタのトリュフを育てる中で、主人公のジャスミンも命に対する責任をもったり、お世話の仕方を研究したりして、少しずつ成長していく。これが一番書きやすいと思う。生き物や植物の飼育と、その中で起きた失敗を織り交ぜて書けるとよさそう。

そうだったのか! しゅんかん図鑑
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zero1
2020-11-01

時に写真は言葉より多くのことを語る。【知っているけど実際に見る大切さ】をこの本は教えてくれる。ミルククラウンはあまりに有名だが、水を入れた風船が割れる連続写真は【速すぎて肉眼では見えないこと】を見事に表現。蚊取り線香の煙がどう動くか?人は花火の一部しか見えていない?ボールがぶつかる瞬間にどうなる?ポップコーンに卵を割る瞬間。表紙にあるような割れるシャボン玉も。巻末では撮影の仕方まで紹介。世界を広げるために見る一冊。課題図書に選ばれているのは妥当。生徒は写真を見た感想を書く?それとも実験する?

yanae
2020-03-01

子供と図書館で見つけた本。図書館のおすすめ本でした。子供の本は図書館で借りられていたけど、今コロナのせいで閉館になってしまって、存在の大きさを感じています。さておき、とっても楽しい図鑑でした。例えば、水風船が割れるしゅんかん、水滴が見ずに落ちるしゅんかん、いろんな瞬間の写真が載っていて、しかもそれがどれもきれい♡子供と楽しんで読みました。感想とはずれますが、素敵な本を教えてくれた図書館に感謝。早く貸し出しが再開されますように。

けんとまん1007
2019-10-21

なるほど~。まさに、自然のなせる業。スロー動画で見るのもありだが、こうやって1カットずつ見ると、想像が拡がる。

季節のごちそうハチごはん
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ゆみきーにゃ
2019-10-07

《図書館》課題図書。山梨県でも食べると書いてあったけど知りませんでした。まさに自然の恵み。

ベーグルグル (感想、本登録のみ)
2019-10-01

この本を読んだ後に、たまたま実際のをテレビで観ました。虫は触るのも平気だけど、食するのは絶対無理だわ。長野や岐阜ではやはり食しているのでしょうか?

たまきら
2019-08-02

秋に長野に行くと、道の駅にたくさん「はちのこ」が巣ごとならんでいます。どうしてこんなにたくさん供給できるのかな、と不思議に思っていたらなんと、そうでしたか!ハチの子を見た目で嫌がるお人もいらっしゃいますが、いや~本当に美味しいものでございますよ。娘は離乳食代わりにミツバチのオスの子を猫と奪い合って食べていました。非常に良い蛋白源なので、ネコの毛並みが一気によくなるんですよ~。ワクワクする一冊です。

小学校低学年

魔女ののろいアメ
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あっか
2019-08-15

2019年読書感想文、低学年の課題図書。わかりやすくて可愛い!きょうだいがいる子には分かりやすいかも!いっぱい悪口が出るし、いなくなっちゃえ!と思うこともあるけど………というお話。お兄ちゃんと弟がいる長女がどんなことを感じてどんな読書感想文を書くのか楽しみにします^^

☆よいこ
2019-06-13

児童書。おねえちゃんに図書館に返す本を(10冊も!)押し付けられ不満たらたらで歩いていたいたサキ。屋台のアメ屋さんに出会う。アメ屋のおばあさんは魔女で、サキに「のろいアメ」を売ってくれた。おねえちゃんの悪口を10個言いながら水あめを混ぜると、食べた人が気絶するような恐ろしいアメが出来上がるという。サキはおねえちゃんの悪口を考えた。10この悪口なんてすぐに言えそうだったのに、お姉ちゃんのことを考えると、悪いところだけじゃないような気がしてきて…▽おちもよかった。

ベーグルグル (感想、本登録のみ)
2019-11-06

2019年課題図書(低学年)。感想文としては書きやすい内容かな。兄弟(姉妹)愛を感じますが、色々思う所がありました。

スタンリーとちいさな火星人
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oldman獺祭魚翁
2020-01-14

図書館 2019年読書感想文小学校低学年部門課題図書 スタンリーはママがお泊まりで出掛けたので、庭にある宇宙船で火星に行きました。戻ってきたのはスタンリーそっくりのヘルメットを被った小さな火星人、彼はパパにもお兄ちゃんにも、そして学校でも火星人を主張します。でも翌日ママが帰ってくると、庭の宇宙船で火星に行き、そしてスタンリーが帰って来てママに抱きつきます。いやぁこれ読んで子供は混乱しないんだろうか? こんな本を感想文の課題図書にして良いんだろうか?どうなんでしょうね?

江口 浩平@教育委員会
2019-06-08

【絵本】担任している2年生に読み聞かせ。主人公の小学生スタンリーが、お母さんが留守の間に火星人と入れ替わるフリをして、火星人のルールと称して今までやってみたかったことをやっていくお話。周りの家族はそんなスタンリーを優しく受け入れていて、見ていて微笑ましくなりますが、読み聞かせを聞いている子どもたちは火星人と入れ替わったものと思っているようでした。低学年の課題図書にもなっていますが、感想を書かせてみたらその辺の理解も見えてきそうです。まぁそんなことをするのは野暮なことなんでしょうが…。笑

美紀ちゃん
2019-04-15

これ!いい話(^^) スタンリーのお兄さんとお父さんがとても優しい。ちゃんと火星人ごっこに付き合ってくれている。スタンリーの気持ちをちゃんとわかろうとしてくれている。そのまま学校へ行くスタンリーは、頑固なんだね。それほどお母さんと離れることが不安だったのだね。お母さんが帰ってきた途端に火星人から元のスタンリーにチェンジ!甘えることができて良かった。辛いことを経験して大人になってゆくんだね。スタンリー。

心ってどこにあるのでしょう?
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k sato
2023-12-16

人間と動物がこころの在り処を探しています👀握手すると手は温かくなり仲良くなれるから、こころは手にある。耳や鼻、尻尾。声や涙の中にもあるかも・・・こころは全身にあるのです。目には見えないけれど体感できるもの。なんて素敵な発想でしょう。こころの正体は最新の科学でも未解明です。検査しても原因は見つからないが、肩こり、頭痛、腹痛など不定愁訴がある場合、脳への負担が全身症状として現れることがあります。精神疾患が多様な症状を示す所以はここにあります。脳、心、精神は全身で繋がっている。こころは「生きもの」そのものです

アクビちゃん
2019-06-09

【図書館・2019低学年課題図書】読み聞かせに読もうと思ったら、小6次男 もうこの絵本は誰かが読み聞かせをして、知ってるそうで却下されました(^_^;) 心って、どこにあるのかな? ドキドキすると、ほっぺが赤くなるから、ほっぺたかな?それとも、むねがドキドキするから、むね?と考える絵本。この絵本で感想文を書くのは大変そうだけれども、心ってどこにあるのか?を考え、人の心も考えるきっかけ導入には良いかも。

ベーグルグル (感想、本登録のみ)
2019-09-14

心の位置は人それぞれでしょうが、心がどこにあるか想像を膨らませていくのはいいですね。

もぐらはすごい
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あすなろ
2023-02-13

もぐらはすごいという題であるが、ここまでもぐらの生態を表した絵本がすごいという感である。確かにもぐらを実際に見たことある人はどれだけいるのだろうか。どんな生活・一生を送っているのかも知らないのである。例えば、我が国には8種類いて、北海道には生息しない。そもそも南半球には生息しない等。それをシルクスクリーンの柔らかいタッチの絵で仔細に表している。思わず大人が読み入ってしまったのである。

紫 綺
2019-07-10

読友さんのつぶやきでご縁を感じた絵本。渋めの色使い、かわいいながらもリアルに再現された絵、もぐらの生態が分かりやすく描かれたタメになる一冊。

papapapapal
2020-09-17

え…!もぐらって北半球にしかいないの?! 知らないことがたくさんの、とても興味深い1冊。もぐらが土の外に出るのは一生に一度、巣立ちの時だけなのだそうです。だから謎だらけ! 我が家のすぐ隣にも住んでいるかも♪ 気付いていないだけで、1番身近な動物なのかもしれませんね。。