2020年11月の注目本!トレンドワードまとめ

本の感想・レビューが集まる日本最大級の書評サービス読書メーターで、2020年9月-10月にアクセスが多かった本を紹介!10月からスタートする話題のドラマ、公開したばかりの映画の原作小説など。一部作品には試し読みも。

*感想・レビューはネタバレを含む投稿を除き、ナイスが多い順に自動で表示されます。

注目のできごと

劇場版『鬼滅の刃』異例の大ヒット、芥川賞の遠野遥とバクチク櫻井敦司が親子と公表

#鬼滅の刃 映画

海猫

修行パートを終えて作品そのものの展開も一回り余裕が出てきたような気がする。この巻から激しい闘いの場面が再び始まるが、叙情的ともいえる心理攻撃から肉弾戦という流れはエモーショナル。それが疾走する列車上で行われるというのも、燃えるシチュエーション。

ナイス ★396

★なおぴんコ★

姪っ子からの借り本。炭治郎さんの心が優しくてきれいでスゴい❗️ドラゴンボールの悟空みたいだな。伊之助と善逸の自意識も強すぎ~‼️仲間3人スゴいね。火の柱の煉獄さんに弟子入り。巻末のカナヲちゃんがかわいい♥️炭治郎さんとカナヲちゃんの再開が楽しみです。

ナイス ★145

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#二宮和也 2020年主演映画

鉄之助

撮りたいものがない時は、撮らなくていいんだ! いま、あれをしなければ…とか、仕事を見つけなければ…など追い詰められた状況にいる人が多い中、大いなる勇気をもらえる1冊だった。写真を撮らない写真家が生きていけたのは、周りに彼を信じている家族や恋人がいるからだった。写真を「撮りたい!」心の底から思えた時、浅田政志が撮った家族写真は、その家族が生きた証となった。映画も原作も、堪能した。

ナイス ★429

ソルティ

感動!浅田政志さん、「なりたかったもの」「思い出」「家族でやりたい事」などを話し合った上で撮る、っておもしろい写真家さんだ。その撮るための過程やエピソード、後日談、また震災時の写真洗浄ボランティア、泣ける!写真ってその時の情景と共に、感情や家族愛も一緒にしまっておけるすごいアイテム。家族、その他も、写真を丁寧に、大事に、もっと撮ろうと思わされた。「喜ぶ顔を見るのが好きだから。即答された言葉はとてもシンプルだった。政志は、自分がなぜ写真を撮ってきたのかを言葉にしたことはなかったが、きっと一緒だと思った。」

ナイス ★346

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#朝ドラ おちょやん モデル

fwhd8325

東京生まれの私でも、オロナイン軟膏のCMに出演されていた浪花千栄子さんはよく覚えています。今でこそ、関西からたくさんの芸人さんがテレビで活躍されていて、東京だ関西だなんて垣根はなくなっているように感じますが。昔は、まだまだ大きな垣根があったように思います。その中で、大村崑さんと浪花千栄子さんは全国区の人気だったのではないでしょうか。子供心に覚えているのは、なんともやさしい関西弁。今の関西弁とは違うほんわかしたイントネーションです。次の朝ドラは浪花さんの物語だそうですが、とても楽しみです。

ナイス ★59

Kei.ma

一人の昭和女の気骨溢れる人生を見た。浪花千栄子さんという大女優を描いたこの評伝からは、父親から見捨てられ世間からいいように扱われた幼少年期を生き延びたエネルギーが伝わり大いに感動させられる。それにしても、記憶にあった1911年工場法制定は、女工哀史を解消する労働法だったはずだが、千栄子こと南口キクノには無関係だったことが情け無い。その後も法に救われることなく、20歳で父から逃げ女優の切符を掴んだとは、感動を通り越して驚きですらある。今は、朝ドラおちょやんで主人公が大阪の母になる場面が楽しみで仕方がない。

ナイス ★15

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#バクチク 櫻井 息子

【第163回 芥川賞受賞作】破局
ヴェネツィア

主人公の陽介は孤独なラガーマン。小説は一貫して、彼の一人称視点から眺められ、思惟され、語られる。ラグビーは本来はチーム・プレイだが、彼にあっては自分自身の身体と精神力の鍛錬にもっぱら関心が払われている。したがって、ゲームの描写もまた、対峙するのは自分と相手である。母校(高校)のコーチとしてもチームプレイよりも、まずは自己鍛錬に主眼が置かれていた。すなわち、彼の中にあってはすべてがいわば自己完結する世界であり、対象となる人間(膝や佐々木、あるいは麻衣子や灯)、そして世界もまたそれぞれで完結しているべき⇒

ナイス ★730

starbro

第163回芥川龍之介賞受賞作・候補作第一弾(1/5)、遠野 遙、文藝賞受賞作『改良』に続いて2作目です。本作は、性欲の果て青春恋愛譚の秀作でした。慶応大学法学部で元高校ラグビー部、将来公務員、精力強ならモテるでしょうね(笑) http://web.kawade.co.jp/bungei/3688/ 【読メエロ部】

ナイス ★534

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#2020年映画 桜木紫乃 直木賞

ラブホテル『ホテルローヤル』にまつわる短編集。文体は、私にはあまり合わなかったけれどそれぞれの作品に過去を憂い、今を直視できなかったり信じたくないことが起こったりしながら、周囲の人や家族との繋がりで主人公の人生がちょっとだけ良くなったりならなかったり、決断出来たりする様が実際にありそうな話だと思いました。

ナイス ★703

Yunemo

一編ごとの内容を読みこなせないまま。なんて救いのない人達の物語として、記されているんだろう。一つの建物(ラブホテル)を巡る関係者の生き方7つ、読み終えて、なんとなく人間の生き方の寂寞感がひしひしと。自分から手にする書物ではない筈なのに、文庫化されてつい、というのが実情。第三者的には、人間がそれぞれの生き方、それも自分で踏み出した人生ではないのに、いつのまにか自分の生き方として、全うせざるを得ない。でもそれしか無いんですよね。何だか、落ち込んだ気分になったまま読了。せんせぇ、一体どうしちゃたんです?

ナイス ★569

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#総理の夫 映画原作

総理の夫
鉄之助

自民党総裁選真っただ中の今、この本を読んで良かった。日本にも女性総理が誕生して欲しい! そんな魅力的な政治家に出て来てもらいたい、と強く思った。物語の設定はファンタジー色たっぷりだが、総理の生活がリアルに再現され説得力十分。さすが、原田マハ、読ませるね。総理の裏方となる夫や秘書に必要な要素は、「よく気が付く」こと。その真意は、なんだかんだと声をかけるのではなく、「むしろ声をかけなかったり、あたたかい無視をしたり」。この一節にグッと来てしまった。最近のモヤモヤをすっきりさせるために、映画も見てみよっかな…。

ナイス ★581

seacalf

政界エンターテイメントと銘打っていたので期待していたら、ほんわか坊っちゃんを語り手に据えたほわほわふわふわと、甘い甘いトルコのお菓子バクラヴァよりもーっと甘い恋愛ストーリー。政界を舞台にした壮大な恋愛ファンタジーと見れば、面白いんだろうけれど。主人公日和クンは、大財閥の御曹司で東大卒で鳥類学者で?ふむむ。甘味成分過多なキャラ設定についてゆけず。いつものようなストーリーテラーぶりは少しなりをひそめていた気がする。今回ばかりは肌に合わなかったが、それでもぶわわと泣かせるシーンはあるところ、マハ節は健在。

ナイス ★486

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#バベル ドラマ原作

三代目けんこと

ブルース・リーが、本書を読んだらこう言うだろう。「Don't think! FEEL!(考えるな!感じろ!)」。

ナイス ★106

れみ

以前読んだ単行本がかなりの分厚さだったのに文庫本はごく普通の厚み。中味の違いが気になり、単行本との併読で読み比べ。雑居ビルの管理人をしながら小説家を目指す主人公が謎のカラス女と出会うところから始まるお話ということとだいたいの展開もほぼ一緒だけど、中盤からの章立てが異なってる部分はかなり改稿されていて、そのせいか読みやすくまとまっている感じ。そのために大九朔氏の力の源についてスルーする形なのは、別にそれがなくても読むことはできるんだけど、少しだけ疑問かなあ。

ナイス ★104

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#ルパンの娘 ドラマ 原作 違い

海猫

泥棒一家の娘と警察一家の長男の交際と結婚、というお話と各章のタイトルのセンスに、赤川次郎のユーモアミステリー的なものを感じた。実際読んでみたらコミカルな要素も強く、特異な状況の中、ヒロイン・三雲華の揺れ動く心理に可笑しみがある。互いに立場の違いすぎる二人の恋もお終い!?と思いきやクライマックスの大逆転劇が楽しい。ここは殺人事件の謎解きも盛り込んでなかなかのサービス。ちょっと冗長に感じるパートがあったので、引き絞って少しコンパクトにしてほしいようにも思う。でも十分面白く読めた。

ナイス ★380

absinthe

面白い。シリアスとドタバタが妙にミックスされた。普通ならトーンの不一致は欠点になるが上手く纏めたと感心。泥棒一家と警察一家の結婚となれば、発想だけでも面白そうだ。ありきたりの様な日常を映した家庭ドラマと、先を読ませぬ警察ドラマが同時並行で走る、緩急の妙。キャラクタはデフォルメされすぎとは思うが、浮いてはいない。事件の背景は凝りすぎちゃったかな。殺人事件の背景だけはもう少しシンプルなのが良かった。

ナイス ★360

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#キム・ジヨン 映画原作

82年生まれ、キム・ジヨン (単行本)
ヴェネツィア

韓国では136万部超のベストセラーとなったようだ。それもわからなくはない。タイトルが示すように1982年生まれのキム・ジヨンの34歳までを描いているのだが、それはすなわち韓国社会に生きる女性たちが置かれた人生の縮図であったからだ。ただ、小説ではあるのだが、残念ながら小説としての芸術的価値には乏しい。なぜならば、男性読者はともかく、多くの女性の読者にとっては「その通り。よくぞ言ってくれた」といった既知の事柄の確認に過ぎなかったからである。もっとも、小説という形をとったからこそこれだけ共感を得られたのだろう。

ナイス ★991

ウッディ

韓国で大ベストセラーになった話題の本作、期待が大きかったせいか、平凡な印象でした。それでも、韓国の普通の女性が受ける性差別の現実、自分の方が優秀なのに男性兄弟の進学のために身を粉にして働いたり、出生前診断で女の子だとわかる中絶したりという祖母や母の時代から当然のように考えられていた男尊女卑の考え、痴漢やセクハラ、就職差別など韓国女性のリアルが淡々と綴られ、韓国社会の闇を垣間見たように気がしました。男性の自分と娘の父親としての自分、対岸の火事だと傍観できない気分になりました。

ナイス ★650

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#ドクター・デスの遺産 映画原作

イアン

★★★★★★★☆☆☆2020年に映画化された刑事犬養隼人シリーズ第4段。少年からの通報をきっかけに末期患者への投薬による連続殺人が発覚する。〝ドクター・デス〟を名乗る犯人の行為は、救済者による慈悲か、享楽殺人者による蛮行か。これまでも本シリーズでは臓器移植や子宮頸がんワクチンなどの医療倫理を扱っており、今作では安楽死の是非を読者に突き付ける。世論を二分する重いテーマだが、どこかネットの書き込みレベルに終始している気がするので、もっと双方の議論を掘り下げてもよかった。今回も女の嘘に騙される犬養が少し可愛い。

ナイス ★213

ナルピーチ

シリーズ4作目は現代医療の抱える“闇”に争点を当てた問題作。今回の敵は「ドクター・デス」と名乗る死の医者。治療法がなく痛みと苦しみを余儀なくされた患者に残された最終手段。それは法外的措置による安楽死。死を求める人々の為にドクター・デスは行動に移していく…。今回も医療を絡めた重い題材。日本の法律では安楽死は合法化されておらず、患者が死を望んでもその行為は殺人となる。自分が同じ立場になった時にどう考えるのかまったく想像できない。終末期医療の現状について今後どんな法改正がされていくのか、難問が突き付けられる。

ナイス ★174

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#ミッドナイトスワン 原作

いつでも母さん

映画は観ていない。凪沙はこのカバーの剛で脳内変換されて読んだ。精神的に切なく苦しくて・・これは哀しいほど救いの無い作品だった。LGBTが少しずつ認識されるようになって来てはいるが、まだまだ特に田舎や年配の方には受け入れてもらえるのは先なのだろうなぁ。親は子を庇護する義務があるけれど、自分の都合や感情で抱え込んではならない。『母』愛すべき、けれど厄介な存在でもある。一果の心を白鳥が代わりに飛び立ったのだろうか。人は希望がなけりゃ生きていけないー

ナイス ★225

ケンイチミズバ

子供の頃に自分は男の子じゃない、女の子だと思った時から家族からも社会からも願いを踏み躙られて生きて来た人のことを間違って理解してきました。母性が芽生え母親になりたい願いも叶わずそのような人が理解されぬまま死ぬような社会でよいはずがない。ジェンダーという言葉すら無かった。今は少しはまし。辛いことに耐えてきた人はみな優しい。若いころオカマのひとたちはみな優しいと思ったことがある。それは辛いことに耐えてきた強さがあるから。白鳥となって飛び立った凪沙は一果にはまだこっちに来ちゃダメだからねと言い残したのだろう。

ナイス ★134

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#魔女の旅旅 試し読み

寂しがり屋の狼さん

やっと読めました(◍•ᴗ•◍)図書館で予約をしていたのですが、ずいぶん待たされました。他の読者のかたの感想でもありましたが物語から『キノの旅』が頭に浮かびました。何があっても【旅人】を貫くイレイナの姿勢が素敵です(◕ᴗ◕✿)次巻もすぐに読みたいのですが長らく貸出中のようで…暫しお預けです(≧▽≦)

ナイス ★92

まるぼろ

アニメ視聴済。若くして魔法使いの最高位「魔女」の称号を得た「灰の魔女」ことイレイナが旅を続けながら様々な体験をするするお話です。上記の通りアニメ視聴済で初巻という事もあってアニメでやった内容とも被るのですが、それでも文字でもイレイナらしさは変わらず、各話もより繊密に情景や其々の人達の心情が伝わってきてとても良かったです。どの話も好きなエピソードでしたが、個人的にはやはり魔女見習いイレイナ→旅の始まり→王立セレステリアの流れが一番好きでした。次巻もまたどんな旅の話になるのか楽しみです。

ナイス ★53

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#俺だけレベルアップな件 原作

こも 零細企業営業

題名で忌避してた。あと、何気に高いし、、と思ったらフルカラーだった。値段に納得。Eランクで周りから世界最弱兵器と馬鹿にされている主人公、水篠旬は複数人のハンターと共にゲートに潜ったのだが、、二重のゲートを発見した。ボス部屋まで行き、入るかどうか危険なので半数が反対したが、水篠も賛成に回りボス部屋に入ると、、閉じ込められてしまった。閉まった扉に近づいたヤツが最初の犠牲者となり。さらに第一のルール、地に伏していなかった連中が神像の目から出るビームで跡形も残らず焼き殺されてしまった。何とか地に伏していたら、、、

ナイス ★25

Hammer.w

マンガの新たな形。コマ割りがよく、しっかり間を作ることで、迫力の出し方が変わり、サクッと読める。それはレベルも上がります。

ナイス ★17

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