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2024年10月の読書メーターまとめ

はたえす
読んだ本
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読んだページ
1102ページ
感想・レビュー
5
ナイス
61ナイス

2024年10月に読んだ本
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2024年10月のお気に入られ登録
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2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

はたえす
母の葬儀で涙を見せなかったから死刑判決を受けるというのは極端に戯画化された話ではあるが、われわれの世界もまた、さまざまな役割を演じることを要請し、例えば「やる気のない」社会人、「反省の色がない」犯罪者、「施しに感謝のない」貧困層を排除する。ムルソーは、無感情であるが、嘘をついてはいかった=役割を演じることはしなかった。ラストシーンで感じる幸福や希望とは死刑囚としての役割を与えられ、その枠組みの内側に戻ることができたからか。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
5

はたえす
母の葬儀で涙を見せなかったから死刑判決を受けるというのは極端に戯画化された話ではあるが、われわれの世界もまた、さまざまな役割を演じることを要請し、例えば「やる気のない」社会人、「反省の色がない」犯罪者、「施しに感謝のない」貧困層を排除する。ムルソーは、無感情であるが、嘘をついてはいかった=役割を演じることはしなかった。ラストシーンで感じる幸福や希望とは死刑囚としての役割を与えられ、その枠組みの内側に戻ることができたからか。
が「ナイス!」と言っています。
はたえす
ウェーバーの「価値自由」と中立であることがどのように受け止められてきたのか、その思想史。最近、ウェーバー関連著作をいろいろチェックしているのだが、この「価値自由」はずっと誤訳では?と感じていたが、ウェーバーの価値自由は党派性や対立を意識そのうえで学問からの価値判断から自由になるべきととくわけで「没価値」や「価値判断排除」とは異なる思想ゆえの「価値自由」だと知れた。現代においては「中立」それ自体が多分に政治的であり著者はウェーバー的な対立を前提とした中立がいまこそ必要だと主張している。
が「ナイス!」と言っています。
はたえす
一般的に王墓は権力誇示のために作られたと思われているが、権力構造が確立されると衰退する矛盾がある。本書では逆説的にむしろ民衆から求められることから王と王墓は誕生したのではないかと考察する。多少論の荒さもあり、この説がどの程度支持されているのかわからないので、どちらかといえばウェーバー的な権力の誕生の考察として読んだ。たしかに現代においても情勢不安により強権的なリーダーが求められたりするので、民衆が生み出す権力論には一応は納得できるところもある。
が「ナイス!」と言っています。
はたえす
実際に工場労働を経験したヴェイユは社会の抑圧を問題視しており、マルクス主義は乗り越えられないとし、マルクス主義批判から社会の抑圧分析、自由な社会への展望を語る。マルクス主義への分析は共産主義を標榜した国の行く末を知る我々からすると先見性がある。第2,3章はやや難解で理解仕切れなかった。4章、結論では未来に対して多少の希望を描くものの、100年経ったこっちもあんまり代わり映えしないぞシモーヌ。
が「ナイス!」と言っています。
はたえす
タイトル買いしたら、わりとまじめな教育論で結構長い間積んでしまった。管理しないというと、「不登校はどうする」「授業中に歩き回る子は?」という疑問がわくが、そのままでよいという。今の学校教育のなかで言われる自立した子というのが自発的に隷従する子だというのは納得する。確かに管理の中に収まれという学校教育の延長に枠に収まることができない人間の生き辛さがあるのかもしれない。学校のみならず組織運営への応用を考えてみたい。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/05/18(2017日経過)
記録初日
2019/01/31(2124日経過)
読んだ本
293冊(1日平均0.14冊)
読んだページ
84270ページ(1日平均39ページ)
感想・レビュー
219件(投稿率74.7%)
本棚
0棚
自己紹介

新書多め。趣味で短歌を作ったりしているので歌集や短歌の評論なども。

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