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2024年3月の読書メーターまとめ

Willie the Wildcat
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感想・レビュー
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2024年3月に読んだ本
13

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Willie the Wildcat
If you build it, he will come. "it"、表層的には機会(大会)だが、深層的には(Hopeではなく)Wish。思いが軌跡となり、時を超えた奇跡となる。『都大路』の壬生、初志への回帰。故の”来年”。『御所G』の五山の送り火が直接的には朽木の彼女への解であり、本質的には主人公自身への”気づき”。そして、最後の場面で多聞が口にした「生」は次世代の決意表明と感謝の念。嗚呼、先が分かっていてもぐっとくる。「8月」は言わずもがなだが、「12月」は(候補が浮かんでは消え)読み取れなかった。
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2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

Willie the Wildcat

What a game, awesome! We are the champions ♬ There is no place like home, KC…

What a game, awesome! We are the champions ♬ There is no place like home, KC…
ハッシー
2024/02/12 14:50

Congrats!

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2024年3月の感想・レビュー一覧
13

Willie the Wildcat
氏の哲学が滲む[挿絵今昔談]と[緑蔭絵事]。それぞれからのキーワードが、絵中の詩情、そして社会画。特に前者で氏が評価する『大菩薩峠』と『唐人お吉』は、是非を”観たい”。後者の床の間芸術、思わず頷く。『金色夜叉』が地位確立の転機ではあるが、やはり紅葉と鏡花との仕事が試金石。紅葉の”事前評価”と、念願の鏡花の挿絵請負の瞬間の件に、思わず「やったね!」と口に出す。『三枚続』、これまた”観たい”なぁ。毒煙を吐く蜈蚣?!言い得て妙也。雪岱の装幀、黄金ペア(氏曰く、草餅と色鍋島の皿?!)だ!昭和9年5月初版。
銀砂子
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Willie the Wildcat
[特別展 花・flower・華2024]鑑賞後に購入。展示構成順で印象的な作品を挙げてみる。まず"春"からは省亭『桜に雀』。三幅対か、他作品を一度に見せてほしい。"夏"は御舟『牡丹花』、キモは墨、黒!"秋"からは、木村武山『秋色』。秋の夕暮れを彷彿させる全体の色使いが、淡くて切ない。最後の"冬"からは、栖鳳『梅園』の素朴さが今の自分の心情に最も響いた。春の待ち遠しさ。最後に"四季"からは、大分訪問以来に観る直入作品となる『百花』。文句なしに圧巻。大観、松園、深水龍子など、展示全てが逸品揃い。
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Willie the Wildcat
榛名作戦の下、登場人物1人1人の「義」が交錯。丁寧な人物描写などが、延々と続く逃走劇に臨場感を齎す。数的不利な状況も、”腕”と機転、そして「恩」が生命線。那珂と恭太の喪失も、もれなくその一端。百合と慎太の関係性の変化に垣間見る静けさの対照性が活かされる感。これも、単調になりかねない6日間の攻防に厚みを増す。振り返ると、岩見と渡瀬の男気、存在感が印象的。一方、釘や石鹸の罠など、読んでてうん?となった。これらも何らかの史実に基づいた話なのかな。
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Willie the Wildcat
次男の青春18きっぷを活用し、山梨県立美術館を訪問し購入。目当ては当然ミレー・コレクション。『種をまく人』や『角笛を吹く牛飼い』など、“農村”の描写作品に垣間見る当時の世相と、本著で知るミレーの想いを重ねる。中央の椅子に腰を下ろし、しばし時間を忘れて作品群を堪能。至福の時間。贅沢を言うのであれば、『四季連作』が夏と冬のみ展示、春と秋も横並びで鑑賞したかった。地元作家からは、石井精一『畳の記憶』が印象的。思わず見返します!蛇足ですが、お気に入りの津田清風『四季花鳥図』に出会えたのは良い驚き!
更紗蝦
2024/04/03 22:20

去年、山梨県立美術館と文学館に行きました! アーツ・アンド・クラフツ展と源氏物語展をやっていました~。

Willie the Wildcat
2024/04/03 23:48

更紗蝦さん、『アーツ・アンド・クラフツ展と源氏物語展』、興味深い組み合わせですね♪また山梨を訪れたいと考えています。 :)

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Willie the Wildcat
根底に抱える多様な苦悩と、それらの苦悩が齎す物心両面での「孤独」が共通項。ヒトの繋がりの物理的喪失、シンガーを求めざるをえない心理的な不安定性。終盤にシンガーが吐露する”真実”が示唆する「心の一方通行」。しかし、その一方通行に、救いがあったのももう1つの真実。後者が欠けた故のシンガーの最後という感。一方、読後に気にかかる3点。まずシンガー南部移住の理由、次にクララ未亡人のジェイクへの影響、そして最後に「可愛いから撃つ」ババーの心理。因みに、村上春樹氏”最後”の取り置き作品と知り、本著を手にしました。
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Willie the Wildcat
1000点から自選した159作品を掲載。長年の親友・竹中氏による回想、特に巴里でのエピソードは興味深い。掲載作品は、人物、静物、そして風景に大別。人物画は、ちょっとした表情やしぐさ、そして”膨らみ”が優しさにつながる感。1点選ぶとすると、『帽子の女』、次に数少ない静物画からは、『野薔薇』が印象的。風景は多彩で選ぶのが難しいが、『ヴェネツィアの大運河』を挙げたい。あたかも夕日に映えているようなセピア感が心地よい。限定150部、オリジナルリトグラフ1点含。
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Willie the Wildcat
装幀・中川一政の代表作ともいえる本著。期待通りの装幀+挿絵。味わいがある!傾奇者で口火を切り、大納言とのニヤミスで額に青筋!で思わずニヤリ。次に、博多の酒宴の人間模様も印象的。黒田父子と又兵衛。策士、流石に存在がある。太閤亡き後の情勢。時代、必然性、時機到来。天下を望むに足る人物、天下泰平が望む人物。耳太郎、初耳だが実在?装幀を主眼に本著を購入したので、後続となる『篝火』や『関ヶ原夜明け』などを読むかどうか悩むところ。昭和13年12月発行初版。
石田三成
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Willie the Wildcat
雑誌・婦女会の社主・都河龍氏との珍道中。折に触れる奥様・かの子への懺悔と、息子・太郎への愛情。印象深いエピソードのキーワード。蝶ネクタイの代替品、旅券審査で答えた資産、嫌いなもの4点、税関官吏とカルピス、慰問品、鯣とチャック、午前10時のおやつ代、巡査とチップ、藤田嗣治。笑う「鯣とチャック」と、只々羨ましい「藤田嗣治」。ウィットに富んだ挿絵の数々。中でも、「バンクーバーの電車」、思わず笑う。断裁されていない袋とじ部分を切り開いた痕跡と、現代では使用できない差別表現に時代の息吹。大正15年9発行第5版。
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Willie the Wildcat
印象的な3作家をあげると、まずコロー『幸福の谷』。灰色の霞、“減法混色”効果を実感。次にハッサムの『花摘み』。アメリカのモネ!評判通りですね。加えて『花摘み』とは対照的な『コロンバス大通り』では、古き良きアメリカ、漂う哀愁。最後に、イスラエルスの『砂丘にて』を挙げたい。砂丘に1人佇み、哀愁漂う少女。重厚。他にもクレイン『11月の風景』、メトカーフ『プレリュード』など、どれも新鮮であり五感の刺激となりました。本著補足の関連地図は、作品背景などの理解を深める一助。
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Willie the Wildcat
利き酒1人旅を兼ねた、全国美術館巡りの一環で訪れた新潟市美術館。本著は1994年当時の厳選72作品だが、現在約5000点を所蔵とのこと。展示作品からはまず、優しさ溢れるルドン『丸い光の中の子供』。う~ん、期待以上だった。次も、楽しみにしていた加山又造『冬』。静けさと荘厳さ、期待通り。次に地元画家から涌井欽也『おねだり』。背景に“漂う”文字を含めた幻想性。惹かれ、何度も見直したなぁ。もう1人あげると阿部展也。多々展示された中でも3月ということもあり、やはり『桜』ですね。待ち遠しい。
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Willie the Wildcat
ドローイングvs.建築、心。偶然の産物が現実?べき論に対する曖昧さの齎す心地よさ。心を言葉で騙した、核心。拓人の描く幸福学者の最期は、言葉の現実化、という感。切なさも滲む。言葉の表裏や、広さと深みなど、言葉の持つ両極性。忘れてはならないもう一つの基軸が「時間」。沙羅の100%。キモは、惰性(設計)から距離を置いた"時間的"決断。検閲者とAIの呪縛からの解放の起点。それを後押ししたのが、AIというのもシニカル。Twitterの件も同様。ヒトの持つ普遍の創造力也!5%の生成AI、どの部分なのか、興味深い。
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Willie the Wildcat
If you build it, he will come. "it"、表層的には機会(大会)だが、深層的には(Hopeではなく)Wish。思いが軌跡となり、時を超えた奇跡となる。『都大路』の壬生、初志への回帰。故の”来年”。『御所G』の五山の送り火が直接的には朽木の彼女への解であり、本質的には主人公自身への”気づき”。そして、最後の場面で多聞が口にした「生」は次世代の決意表明と感謝の念。嗚呼、先が分かっていてもぐっとくる。「8月」は言わずもがなだが、「12月」は(候補が浮かんでは消え)読み取れなかった。
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Willie the Wildcat
junaida氏の絵を拝見する機会があり、本著を手にしました。優しさと機知に富み、原作の示唆をふんだんに盛り込んだ描写。中でも『ミルクチョコレートの拡大図』は、宝性移管がありお気に入り。さて本題。論理面での油、温度、結晶、物理面での製造過程。カカオ生産地による味わいの差異、飲み物から食べ物への変遷、何と1.5万年!?そして表題の”ひと粒”への軌跡で〆。勉強になりますね。裏表紙裏で拝見した資料提供元情報も印象的。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2011/04/01(4769日経過)
記録初日
2009/06/26(5413日経過)
読んだ本
4641冊(1日平均0.86冊)
読んだページ
1063075ページ(1日平均196ページ)
感想・レビュー
4395件(投稿率94.7%)
本棚
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