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2024年10月の読書メーターまとめ

いなばさくら
読んだ本
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読んだページ
6201ページ
感想・レビュー
19
ナイス
1519ナイス

2024年10月に読んだ本
19

2024年10月のお気に入り登録
4

  • ミーママ
  • アンジー
  • うーやま
  • めとろん

2024年10月のお気に入られ登録
9

  • ミーママ
  • アンジー
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  • うーやま
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2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

いなばさくら
ミステリ短編集。捜査側は全編同一やけど連作感はほぼないので、順不同でも読めます。実際初出とは全然違う順番で収録されてるし。表題作が最初でも最後でもない短編集も珍しいな。さすがミステリ3冠!と感心させられる出来。全編ほぼホワイダニットで、微妙な違和感を様々な事実を積み重ねることで解き明かすストーリー。これがまた上手で、特に最初の章なんて驚きを通り越してズルいとさえ感じるほどお見事。まあ絶対現実にはあり得ないどろうけど。あ、この章はハウダニットか。今週は本屋大賞ノミネート作2冊が合わなかったけど、これは◎です
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2024年10月にナイスが最も多かったつぶやき

いなばさくら

2024年9月の読書メーター 読んだ本の数:17冊 読んだページ数:5654ページ ナイス数:1535ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1030393/summary/monthly/2024/9

が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
19

いなばさくら
連作短編的民俗学→ミステリか?→そっちに完結するか?という、序盤と終盤のイメージが全く変わる珍しい小説。第1話は不穏な終わり方をする青春小説ですが、2~3話でちょっとずつイメージが変わり、4話でサスペンス的、5話で特殊設定下のミステリか?と抜群の振れ幅。でも最終話は人情話?でエピローグでもまさかの結び方。なまじ途中で(特殊設定もありの)本格ミステリを期待してしまったので、ミステリにしては薄めの結論がちょっともったいない。いや、面白いことは面白いしこういう結末が好きな人も多いんかな。
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いなばさくら
連作短編風ミステリ。ホラーは苦手なのでそっち系かも知らんタイトルに若干怯みながらページを進めていきますが…いや、伊予原新さんの初期作品(特に「コンタミ」)を彷彿とさせるような、非科学的な事象を否定し現実には怪談的な展開はないんだというような、ある意味特殊設定下の本格です。この作家さんは浜村渚シリーズをはじめこういうストーリーがお得意ですよね。特に第5話の繋がりはあっぱれ!です。でも本作のオチはちょっとだけ非科学を含めた解決になってるのは残念。
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いなばさくら
3編の連作短編風本格ミステリ。この作家さんの似たようなタイトルの作品を2作読みましたが、4作目に当たる本作が完結編らしいです。あれ、1作読み漏れてるかな?がっつり本格ミステリなので脳みその活躍がやや不足気味なわたしには全く分からない謎解きでしたが、そもそも解くつもりで読んでないのでその辺は想定通り。でも各話ともキモになるポイントはちょっと無理矢理感がある気はするなあ。実在の1000000倍登場していると言われる小鳥遊さん、本作にも出てきました。意義がありそうに思えないのに何でこんな名前を登場させるんやろ?
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いなばさくら
これって小説?1ページのみの124が見開き左で右ページにはそのタイトルのみがたかれているので、実質ほぼ124ページの文学作品。一応女性と思われれる「私」が男性と思われる「先輩」に対する突拍子もない思い(特に死生観)やふるまいを綴っているのですが、ファンタジーとはまたちょい違う世界観。後の「愛じゃないなら」「回樹」あたりに繋がるのかな。カレイドシリーズで読み始めて深掘りしている作家さんなので当然ミステリ系を期待しているのですが、前述のように近作は違うのが多くて残念。こういうのは直線堂?いや曲線堂と評すかな。
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いなばさくら
長編サスペンス的ミステリ。「このミステリーがすごい!大賞」文庫グランプリ受賞作。へえ、この賞ってデビュー後の作家さんでも受賞対象なんやと妙なところに感心。デビュー作は結構あからさまなミスリードがあって、今後に期待なんて偉そうなコメントした記憶があるのですが、本作はそこらじゅうに伏線があるせいかそんなアラは目立たなくなってます。視線人物も時系列も複数なので頭が混乱しがちですが、何とか全て理解できたと思います。最終的な動機に納得できるかと言われると躊躇しますが、エンタメ作品としては(猟奇的やけど)楽しめます。
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いなばさくら
リーガルミステリ連作短編集。多分この作家さんは発行順に全作読んでるけど、本作の軽さと現実味の濃さは今まで以上やと思います。主役格のロースクール生は実際の謎解きにはほぼ役に立たず法的側面のサジェスト役。実際の名探偵役は後輩の経済学部4年生。(先日「4回生」って言うたらそれ関西だけの言い方ですよって言われたけどホンマ?)謎解きに目新しさはないけど、今どき世相を上手に描いてるのと程良いリーガルネタのお陰で、さっくり読めて賢くなった気がする良質な一品に仕上がってます。過去作との繋がりがあった?ってなエピローグ。
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いなばさくら
もはや伝統芸能と言っても過言ではない、東川篤哉さんのユーモアミステリ連作短編集。「オカルト」なんてタイトルですが、「信じない」通りオカルト要素を否定する内容です。シリーズものが多い作家さんですが、本作は新路線だと思います。読みやすいけど結構本格なところは従来通り、でも昭和のおじさん的脱力系のギャグはちょっと控えめな気はします。本作のトリックが実際に再現可能なのかは分かりませんが、東川さんの作品の延長戦として読む分には何の問題もなし。いや、貴重な作家さんやな。
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いなばさくら
本格ミステリアンソロジー。フーダニット、ホワイダニット、ハウダニットもの各2話を6人の名だたる本格派作家さん(ただし関西色強し)が読者への挑戦を出題するんですが、珍しいのはその6人さんが他の作家さんの作品を推理するという企画。わたし自身は全く謎解きできる気がせず正解に近づきさえしなかったので、作家さんの推理を読むのが楽しかったです。全く的外れな推理もあったけど、概ねとっかかるポイントは当たってて、やはり職業的なコツというかカンは凄いもんだと感心しきり。こういう企画、たまにはいいですね。
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いなばさくら
連作短編ミステリ。小学生が主役の本格ミステリってわたしの思い出せる限り、麻耶雄嵩さんの神様シリーズ、「僕の神さま」(芦沢央さん)なんかがありますが、それらと同様にハッピーエンドとは言えない結構気持ちの良くない結末です。いや、当初はまだしも途中からは探偵役のキャラはあえてイメージを悪くするかのような展開で、結局それが結末につながるのは上手な進め方とも言えますね。本作がデビュー作と教えていただいた作家さんで、既読の2作目も含めて好きな作風なのですが、どちらかというと本作より次作の方がお薦めですね。
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いなばさくら
連作短編リーガルミステリ。この作家さんは多分3作目ですが、全てリーガルもの。でも奥付によると司法関係というより報道関係出身の方みたい。で、本作の主人公は結構珍しいと思われる特性を持った裁判官で、言動全てに納得はできないけど一部に理解が進んでしまうのはわたしもそういう特性を持っているからか?残念ながら司法試験に受かるようなスキルは持っていませんが。第1,3話はフィクションと思われへん背景が書かれているので、ひょっとしたら第2話もそんなベースがあるのかも。今年還暦の作家さんですが、柔軟な作風は好きですね。
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いなばさくら
ネタバレ長編ミステリ。「この世の果ての殺人」の作家さんの2作目ということ以外予備知識なしで読み始めたので、あからさまなクローズドサークルものなのに殺人ペース早すぎやん、え未だ半分ぐらいなのに謎解き終わるし…となって第1部終了。そういう構成だったのね。知らずに読んだ方が面白かったと思うし良かったけど。ちょっと動機が弱いと思うけど、殺人方法にはなるほどというポイントもあり、良く練られた印象です。大和川を超えてたところにも大阪市域があるのを知れたのも想定外でした。
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いなばさくら
長編ミステリ。何でも「カッパ・ツー」なる新人発掘プロジェクトでの選出作らしいので、当然デビュー作です。なかなかユニークな殺人事件で、その謎解きへのアプローチも面白い。その途中でまさかの展開!からの真相への到達となるのですが、その結末がちょっと残念。動機が弱いし無理矢理感が強めですね。途中までは大変お好みで面白かったので、こなれてきたら一層楽しめそうです。愛知県出身の作家さんらしく、登場人物名がやたら東海地方の地名っぽい。鶴舞って公園が名古屋にありますもんね。
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いなばさくら
連作短編ミステリ。ざんねんなわたしは「さなぎ」を「たこ」と勘違いしていたので、前2作とは無関係なのかと思ってましたが、やっぱり虫好きな魞沢泉さんが主人公。ただあとがきにも書かれているように、順不同で読んで問題はなさそうです。正直謎解きに関してはそんなに目新しさを感じませんが、ストーリーの組み立て方が凄く上手。2作目なんて不覚にもホロリと来てしまいました。好きな作家さんなのですが、著作ペースはゆっくり。兼業作家さんなのかな?次作を読めるのは何年後になるのでしょうか。
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いなばさくら
長編ミステリ。1700年代のヨーロッパを舞台に一部史実を交えながら架空の国で起こった殺人事件をめぐるストーリー。こういうのって最近多重解決ものって言うんですかね?事件が起こる度に色んな推理が飛び交い、なかなかすっと頭に入りにくい構造です。わたしが初めに感じた怪しい奴はやっぱり怪しかったけど、作家さんの捻り方はもう3枚ぐらいうわてでじょうずに騙されました。単行本は全作読んでる作家さんですが、今後も追っかけていきます。
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いなばさくら
連作短編風長編リーガルミステリ。あれ、第4話の結末はどうなったの?とか2話3話の独立っぷりは何なん?とかはあるけど、新川さんのリーガルものは安心して楽しめる設計になっております。知り合いの弁護士さんが「離婚と相続は全ての弁護士が精通しております」って言うてたけど、そんななか逆に離婚専門なんて弁護士さんもいてはるんやろか。登場する全てのカップルの事例に、共感と既視感を持って読了。第4章で安直なハッピーエンドになりそうな展開から一転胸をすく結末になるのは気持ちがいいし、未来永劫続編を作って欲しい作品でした。
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いなばさくら
長編時代小説。当代きっての人気作家と存じ上げておりますが何せ時代物が苦手なので、今村さんの作品を読むのは2冊目。その苦手意識の通り読破するのに大変時間がかかりましたが、比較的時代がかった表現が少なめなのと関西が舞台で地理感があるのとで、何とか読み切りました。登場人物たちの価値観がちょっと現代的というか違和感があるのですが、さすが直木賞受賞作でもあり上手な展開で盛り上げてくれます。どのあたりまで史実に基づいているのか分からんけど、ほんまにこうやったんちゃうかと思わせる出来です。ラストの展開は不要と思うけど。
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いなばさくら
ミステリ短編集。捜査側は全編同一やけど連作感はほぼないので、順不同でも読めます。実際初出とは全然違う順番で収録されてるし。表題作が最初でも最後でもない短編集も珍しいな。さすがミステリ3冠!と感心させられる出来。全編ほぼホワイダニットで、微妙な違和感を様々な事実を積み重ねることで解き明かすストーリー。これがまた上手で、特に最初の章なんて驚きを通り越してズルいとさえ感じるほどお見事。まあ絶対現実にはあり得ないどろうけど。あ、この章はハウダニットか。今週は本屋大賞ノミネート作2冊が合わなかったけど、これは◎です
が「ナイス!」と言っています。
いなばさくら
長編ミステリなんですが、びっくりするぐらい短時間で読み終わられる1冊。全作に引き続き無人島でのクローズドサークルもの。クローズドサークル自体は珍しくもないけど、2作続けてっていうのはちょっと記憶にないですね。非ミステリ読書が続いたのでミステリというだけでめっちゃ安心。前作は舞台設定が面白い反面犯人がちょっとがっかりでしたが、本作は全く犯人が分からないのは面白い。最終的な動機はどっかで見たような気もするけど、映像化を意識したようなストーリーはイマドキっぽいですね。
が「ナイス!」と言っています。
いなばさくら
長編家族小説。今年170冊ぐらい読破している中で、全くミステリ色のない作品は10冊弱程度。なのに2作続けて非ミステリ作品を読んでしまったわたしがおバカ。ハートウォーミングというよりはやや変わった家族関係にいる主人公たちがもっと難しい環境の登場人物と交友を深めて…というのはドラマとしては鉄板かもしれないけど、結局ハッピーエンドで終わられるのは上から目線やなぁ。わたし自身が普通じゃない家庭環境で、絶対今後幸せにならないと思ってるので、ほとんどのキャラがめでたしめでたしは正直きつい。やっぱミステリの方がいいや。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/07/25(1949日経過)
記録初日
2012/02/01(4680日経過)
読んだ本
1404冊(1日平均0.30冊)
読んだページ
455250ページ(1日平均97ページ)
感想・レビュー
958件(投稿率68.2%)
本棚
10棚
自己紹介

大阪在住。

ほぼ小説しか読みません。なかでもミステリがお好み、ホラーと純文学は苦手。まれに好きな作家さんのエッセイは読みます。

年々自己最高読了冊数を更新し、2023年はついに200冊超え。空いた時間は全部読書してたくらいの印象なので、さすがに今年以降この数字を更新することは無いでしょう(特に目指してるわけでもないし)。

読メ始めてから皆さんのレビューを見て読み始めた作家さんも大変多く、そのうち伊与原新さんは単行本完読しました。他にも辻堂ゆめさんや結城真一郎さんや新川帆立さんや阿津川辰海さん達東大閥の方々をはじめ、宇佐美まことさん、斜線堂有紀さん、浅倉秋成さん、織守きょうやさんなどなど、文学賞受賞作以外の作家さんはほぼ読メで発見しております。今年も皆様のコメントを色々参考にさせていただきます。

そんなわたしのつまらない意見が、もし誰かの楽しい読書のお助けになれるならこんな読書家冥利なことはございません。

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