ネタバレ他と比べると特に見た目がいいとか個性のあるキャラは出てこないし、異能や異世界などのファンタジー要素がないので、やや盛り上がりに欠けている印象の本作。最初から最後までビリーサマーズという一個人の自叙伝と考えて読めばよかったと読了後に気づいたのだが、最中は超常現象やら派手な展開を待ち望んだがために微少ながら退屈してしまった。こーいう期待を抱かなければいつもの巨悪と無垢が輻輳する大胆なストーリーなのであって、バッドエンド寄りのハッピーエンドもとても余韻が残るものだった。そしてやはりキングは無垢な女児を描く天才。

ネタバレ本作はハードボイルド系？盗難ベンツで8人を轢き殺したメルセデスキラーと、それを追う退職刑事ホッジスのお話。主人公が枯れたおじさまなのもあり、正直言えば好みの話ではないが文章力の高さは相変わらずで、キングは幼児〜爺さん(犬も)までありとあらゆる世代のキャラを描くけど、人類が皆抱く感情への共感を引き出せるというか、淡々とした文なのに感心してしまう。ミステリーや刑事ものが好きでたくさん読む人には粗が気になりそうだけど、綺麗にまとまった良作。無辜の犬が狙われるも殺されずに済んで良かった 。

ネタバレ他と比べると特に見た目がいいとか個性のあるキャラは出てこないし、異能や異世界などのファンタジー要素がないので、やや盛り上がりに欠けている印象の本作。最初から最後までビリーサマーズという一個人の自叙伝と考えて読めばよかったと読了後に気づいたのだが、最中は超常現象やら派手な展開を待ち望んだがために微少ながら退屈してしまった。こーいう期待を抱かなければいつもの巨悪と無垢が輻輳する大胆なストーリーなのであって、バッドエンド寄りのハッピーエンドもとても余韻が残るものだった。そしてやはりキングは無垢な女児を描く天才。