その変動幅は現在騒いでいる上昇分の数倍ある。二酸化炭素は植物の育成を促進するので農業には有利に働く。これらはデータから明らか。 本書で最も気にしていたのは水田稲作の開始と漸進時期。前900年に九州北部に稲作到達、前500年までに大阪平野、ここから200年間停滞。前600年に近畿地方、前400年に東日本、前100年に中部・関東に到達。いわゆる「二重構造モデル」には既に人が住んでいる場所に新たな住人が入ればこんなに早く入れ替わらないという批判があった。→

しかし稲作の開始が500年遡ったので本書のタイトル通りとなり自然な変化となった。しかし稲作のオパールプラントのDNA分析によれば日本に着いたのは長江流域の稲で朝鮮半島のそれは全くない。これはどうしたことか。 あとがきは…スピリチュアルと思ったら著者のプロフィールを見て納得。

宮沢賢治さんの「いてふの実」、私も読んでみました。いちょうが擬人化された話、本当に心を打たれますよね。作者の深い愛情と観察力が伝わってくる作品だと思います。キャラクター一人一人に魂が宿っているような...不思議な感覚です。共感する部分がたくさんありました。🍃

童話で擬人化はよくありますが、賢治のそれは実に自然で愛情が感じられます。だからこそ読み継がれるのでしょう。

火之巻。先手を取る、枕を押さえる、景気を知る、剣を踏む、敵になる、四つ手をはなす…以下略。 風之巻。他流について。長い太刀に執着するのはよくない。短い太刀でもよくない。太刀数が多いのもよくない。一箇所に目を付けるのもよくない。強い力を入れた太刀もよくない。構えを重用するのも誤り。足を早く使うのも不十分で平常通りでいい。技に表も奥もない。 空之巻。「空」について、武蔵の見解。仏教の「空」とは違う。決まった形がないこと、形を知ることが出来ないものを言う。→

この後に『兵法三十五か条』と「独行道」の原文が載っている。ここまで読んだ人なら意味は分かるはず。

（文壇で我々の自由詩が解る人は、室生犀星、佐藤春夫の詩人小説家を除いて、實に芥川龍之介一人あるのみだつた）とは、なんとも。 「だが自殺しない厭世論者の言ふことなんか、皆ウソにきまつてゐるよ」「君も僕も、どうせニセモノの厭世論者さ」

その根源を考えるに「維新の志士」ではないかと。明治時代から昭和初期までが正常で、10余年が異常だったのではないのは既に明らかで、弱肉強食新自由主義倫理観最低の連中が政権を担ったからこうなったのでは。「維新史観」の見直しは必須。もう手遅れだけど。 著者は当時、自衛隊のイラク派遣や有事法制について批判的で、「国家無答責の法理」とか言うもののせいで戦死しても一切国は責任取らないが、それでいいかという。ネトウヨの自我は国家と一体化しているし、リベラルは財政破綻論や大儀を持ち出して無責任を正当化するだろう。→

既に能登半島地震への対応で予測できる。 最後に。著者は刊行時86歳。あまりに痛ましい。

芥川に最後にあった時に話を聞けばよかったという箇所…室生犀星も斉藤茂吉も分からなかった、しかたない。菊池が芥川賞を創設した理由は当然こうした背景があった。

訳者あとがきで知ったが、著者もユダヤ系アメリカ人。現在、核戦争の脅威はかつてないほど高まっているにもかかわらず、これを阻止しようという動きは弱い。本書の登録数も5件とお寒い限りでほぼ忘れられた本となってしまっている。日本の核武装論者は本書を読んでその不可能性を自覚すべき。更に言えば誰に核兵器を管理させるのか？　原発すら管理できないのにどうやって？　どこにその核弾頭を向けるのか？　反日カルトの言いなりになっている反日自公政権なら日本国民だろう。→

ついでに…かつて90年代に『勇午』とい国際ネゴシエーターを主人公としたマンガが連載されていて、パレスチナ編もあった。今から思い返すと駄作としか言えない。原作者の真刈信二の勉強不足か所詮はアメリカの属国の悲しさか、イスラエルの嘘に満ち満ちた一方的な言い分を垂れ流して主人公を黙らせてしまった。それでは永遠に問題は解決しない。イスラエルはこの世から消滅すべきだ。天国でも何でも現世以外で好きなだけ「神の国」を創って棲めばいい。

ここに書いていある物は現在では廃れたか、健康食・郷土食として残るばかりとなった。当時ですら「うまいものではない」であれば現代人には到底…味覚破壊されている人なら或いは？

その変動幅は現在騒いでいる上昇分の数倍ある。二酸化炭素は植物の育成を促進するので農業には有利に働く。これらはデータから明らか。 本書で最も気にしていたのは水田稲作の開始と漸進時期。前900年に九州北部に稲作到達、前500年までに大阪平野、ここから200年間停滞。前600年に近畿地方、前400年に東日本、前100年に中部・関東に到達。いわゆる「二重構造モデル」には既に人が住んでいる場所に新たな住人が入ればこんなに早く入れ替わらないという批判があった。→

しかし稲作の開始が500年遡ったので本書のタイトル通りとなり自然な変化となった。しかし稲作のオパールプラントのDNA分析によれば日本に着いたのは長江流域の稲で朝鮮半島のそれは全くない。これはどうしたことか。 あとがきは…スピリチュアルと思ったら著者のプロフィールを見て納得。

アイヌ語で「サ」「シャ」「ジャ」は同音。よって箱根にある「蛇骨川」ももしかしたら…？　他、エンルムの類では津軽半島の「江流末（えるま）」が挙げられているが、それなら埼玉県の「入間」も…？　新潟県にあったインカラ（眺める）という意の地名として「五十嵐」が挙げられている。姓では多いが地名は僅か。似た名として「五十辺（いがらべ）」もあり。 また『常陸国風土記』の記述からアイヌ語を探ると、「安婆（あばの島」「男高（おだか）」「賀[田+比]礼（かびれ）」、そして「常陸」。→

異民族討伐の記事が多々あり、彼等が蝦夷の別種だったかまでは分からない。 関東南部にアイヌ語地名はないだろうかと思ったが、我が相模国は国名が古代朝鮮語との説がある。サムガム→サガミ。或いはサムガム→サムカワ（寒川）。二宮の辺りに朝鮮系渡来人が集住したためと思われる。なお彼らはまもなくさらに移って秩父に住んだ。高麗（こま）なんてそのまんま。 最後に、本書には著者による地図やスケッチが載っているがおせじにも見やすくない。

本書は言語学として専門知識がないので分からない箇所もあり、まさかこんな風に語彙が変化するとはにわかには信じがたい。とはいえこれで日本語とアイヌ語を同じだと論じた梅原猛の素人感も明らかになった。とはいえ、彼が「和人→アイヌ」という影響のベクトルしか発想しない従来の研究に対する批判は尤もだった。本書でもロシア語とアイヌ語は相互に語彙を借用しており一方的ではない。当然日本語ともそうなる、というよりも日本語とは「縄文語」を共通としている。→

以前読んだ瀬川拓郎『アイヌ学入門』（2015年刊）の参考資料に本書はない。DYBOWSKIもない。そしてアイヌ語の系統は不明とある。 本書では日本人とアイヌの起源に関してヒントをもらえた。著者の他の本も読もう。

第四章。西軍布陣を巡る謎の検証。毛利・長宗我部が布陣した山からは戦場が見えず、参戦の意思はなかった。神聖なアジールという安全地帯。 第五章。小早川秀秋の動静は事前に家康側からの働きかけがあった、また側近も親家康で固められていた。三成側からの勧誘もあったが、家康側につくしかなかった。松尾山城は秀頼を擁した輝元が入城する予定が来なかった。その場合中国勢を入れる予定だったが事もあろうに秀秋が入城。三成にとっては計算外。→

第六章。合戦開始。当初は数で劣る西軍が陣地の優位性によって互角の戦い。以下、有名なので略。毛利・長宗我部軍は参戦の意思なし。決め手となったのは秀秋だった。 終章。沢庵和尚と三成。三成は自らの地位に驕らず秀吉の遺志に忠実であろうとして家康に滅ぼされた。義よりも力、それが乱世。また合戦中に裏切った大名も領地を没収された。