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2024年3月の読書メーターまとめ

camuson
読んだ本
2
読んだページ
248ページ
感想・レビュー
2
ナイス
2ナイス

2024年3月に読んだ本
2

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

camuson
東京帝国大学でフランス文学を学ぶ私と、上野の音楽学校に8年通っていると自称する変人との交流の話です。これまで読んできた著名な作品に比べても、自然体で、力の抜けた感じの私小説的小作品で、当時の太宰の私生活の空気がそのまま感じらるような気がして、とても面白く読み進めることができました。経歴的に「私」は著者太宰治の投影かなと思っていたら、それを覆す、ちょっとした驚きの展開があるところも、なかなかにふざけていて面白いと思いました。これは、「太宰治」を演じることから、解放されるための仕掛けだったのかも知れません。
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
2

camuson
本作では、太宰の人間像が良く投影された複数の作品の関連箇所を丁寧に引用しつつ、また、周辺人物により書き残された太宰像を参照しつつ、太宰が生きた時代の雰囲気と太宰の人物像を、密度濃く、それでいてうるさくならない優しい線で描き出しています。太宰作品は、やはり太宰自身が色濃く投影された作品が断然に面白く、太宰という人物の面白さ、生き方の面白さとは切り離すことは難しく、太宰の生き方自体が作品と言えるところがあるので、本作のようにそれを分かりやすく抽出し、鮮明に描くと、自然と面白い作品に仕上がるものなのですよね。
camuson
東京帝国大学でフランス文学を学ぶ私と、上野の音楽学校に8年通っていると自称する変人との交流の話です。これまで読んできた著名な作品に比べても、自然体で、力の抜けた感じの私小説的小作品で、当時の太宰の私生活の空気がそのまま感じらるような気がして、とても面白く読み進めることができました。経歴的に「私」は著者太宰治の投影かなと思っていたら、それを覆す、ちょっとした驚きの展開があるところも、なかなかにふざけていて面白いと思いました。これは、「太宰治」を演じることから、解放されるための仕掛けだったのかも知れません。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2011/04/17(4759日経過)
記録初日
2005/09/04(6810日経過)
読んだ本
305冊(1日平均0.04冊)
読んだページ
71273ページ(1日平均10ページ)
感想・レビュー
305件(投稿率100.0%)
本棚
10棚
性別
血液型
O型
職業
技術系
現住所
東京都
URL/ブログ
http://camuson.exblog.jp/
自己紹介

上記URLで、感想文ブログやってます。
読書メーターでのコメントはブログからの抜粋です。


2011.04.17:読書メーター開始。過去5年以上遡って記入。いかに本を読んでいないかを再認識。


「ゲームと音楽がやられたようだな…」
「フフフ…奴らはメーター四天王の中でも最弱…」
(AA略


鑑賞メーター(2018.09.20 死亡):
http://video.akahoshitakuya.com/u/78781

ゲームメーター(2017.05.30 死亡):
http://gamemeter.net/u/15816

音楽メーター(2017.05.30 死亡):
http://ongakumeter.com/u/422

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